北野勇作どうぶつ図鑑 (その6) (ハヤカワ文庫JA)

  • 早川書房 (2003年6月11日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (112ページ) / ISBN・EAN: 9784150307257

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  • この巻は「旅」の話が中心。
    摩訶不思議な世界を巡る、というと『キノの旅』みたいだが、あれよりはずっと不可解で、来し方行く末はどこまでも不確定である。
    そして、その旅にはイモリの影がちらほらと。
    それにしてもイモリとは。
    世に紛らわしいもの数あれど、僕にとってイモリ・ヤモリの類は、一卵性双生児の次に見分け難い。
    都会っ子というわけではないのに…。
    ん? あのトカゲ的な生き物は、いわゆるトカゲかな? それともイモリかヤモリか? イモリは両生類でヤモリは爬虫類のはずだから…いや逆だったかな? そもそも背中の光沢からしてカナヘビかもしれない…。という具合。
    北野勇作は、その読者の混乱した印象を利用すべく、最終巻にイモリをもってきたのかもしれない。
    個人的にはクマが、電気熊の話がきて欲しかった。

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著者プロフィール

1962年、兵庫県生まれ。
1992年、デビュー作『昔、火星のあった場所』で第4回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞、『天動説』で第1回桂雀三郎新作落語〈やぐら杯〉最優秀賞を受賞。2001年には『かめくん』で第22回日本SF大賞を受賞。『どーなつ』『北野勇作どうぶつ図鑑』『どろんころんど』『きつねのつき』『カメリ』『レイコちゃんと蒲鉾工場』『クラゲの海に浮かぶ舟』ほか著書多数。
ライフワークとも言える【ほぼ百字小説】は、Twitterで毎日発表され続けており、その数は5000を超える。

「2024年 『交差点の天使』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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