本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784150307271
みんなの感想まとめ
近未来の舞台で、極限環境下での建設事業を描いた物語は、リアルなSFの魅力を存分に発揮しています。物語の中心には、月面開発計画「第六大陸」があり、主人公の青峰がその現場調査に赴く中で直面する苛酷な環境が...
感想・レビュー・書評
-
“国際社会の流れは、協調と融和に向かっている。世紀初頭に中東で巻き起こった、アメリカとイスラム諸国の戦争も、時の合衆国大統領が世論に押されて無様な退陣劇を演じたことで、沈静化した。以来、むやみと軍事力を行使する国は、世界中から白い目で見られるようになった。いかに南沙の原油がほしいといっても、そのために戦争を起こすのは割に合わない。
これまでの遺恨はそれぞれ我慢して、なんとか平和協力の道を探ろうという合意がなされた。五ヵ国合弁の南沙開発公社が発足し、暗中模索の末に考え出されたのが、まず資源利用とは関係のない施設を南沙に建設し、戦争を抑止するシンボルにしようという案だった。”(p.26-27)
冒頭で説明されるこの世界の超近未来が、現実と余りにかけ離れていて悲しくなった。2003年の時点では、こういう夢を描くことがまだ可能だったのに、世界は真逆の方向に進んでいる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
近未来の月開発をテーマにした、小川氏の得意とする技術系SFとなっており、タイトルは、月を5大陸に続く(南極大陸に代わる)第6の大陸と位置づけたものだそうです。
おそらく多大な事前研究を経て描かれた舞台設定なのでしょう。
本当に実現するのではないかと思えるほどリアルなプロジェクトストーリーとなっています。
ある施設を月面に建設するという計画を立てた少女を中心に、主人公を含め様々な職業に従事する者たちが、計画の実現に向けて奮起し、数々の困難に対処してゆく。
予算は1500億円――果たして月世界に最初のその施設は建設されるのか?
本書を通して思ったことは、ただ空想で書くのではなく、実際に足を方々へ運んで、インタビュー等を重ねて出来上がっているからこそ、現実味を帯びてくるということです。
これは私たちのビジョンであってもそうです。
ただ思い描くだけでなく、今できることを一歩ずつ取り組んでいくからこそ現実味を帯びて、結果的には遠くまで行けるのだと思います。 -
お仕事紹介。月での建築について、リアル志向で、リアル施工で描かれます。気になるのは2003年に書かれたこの本と現在の差。多分こんなに進んでないよね。
-
デカい仕事をしたい方に。
-
こんな面白い本を書く人がいたなんて知らなかった(実は既に「天冥の標Ⅰ」を購入済みだった-未読なり(^^ゞ
分野としてはクラークの「楽園の泉」の系統。
近未来2025年資源の枯渇から世界が平和主義に舵をとり、経済的には元気を取り戻した日本のゼネコン、御鳥羽総合建設と国産ロケットの夢にこだわって民間のロケット打ち上げ会社を営む天竜ギャラクシートランス社が中部地方にあるレジャーランドを核にアミューズメント産業に取り組むエデン・レジャーエンターテイメント社の依頼により、月面に結婚式場を建設する事業に取り組む話。
と書くとなにやら奇想天外な話に聞こえるが、現在に技術の発展系で実際にそんなことが可能ではないかと思わせる話である。
既に、月面に人類が降り立ち、地球の軌道上では宇宙ステーションでの長期滞在も果たし、月までロケットを飛ばそうという時代である。世界中が紛争をやめて一丸となれば月面基地の建設はおそらく今現在でも可能ではなかろうか。
本書の中で著者はかなり綿密なリサーチで実現の可能性を語っている。もちろん今すぐ実現が可能というわけにはいかないので「お金や重さの数字の桁をいじってありますが」と本巻のあとがきで著者自体が暴露はしているのである。また、「トロフィーエンジン」という便利な発明が出てきてこちらも「楽園の泉」と同じパターン。
技術的な考察とアイデアに加え、ストーリーが面白いのです。先ずは真のクライアントが桃園寺妙という物語が始まるときには13歳の少女。一大コンチェルンの一人娘で天才少女、それが故に友達になってくれる人がいない(と本人は思っている)さらに母の死をめぐっての父親との確執そんなゴールデンタイムのドラマみたいな動機が元になっているプロジェクト。総予算一千五百億円、期間十年で月面に作るのが結婚式場である。そんな話を2巻の長編に膨らませるのであるから著者の実力や如何であります。 -
未来がバラ色すぎてちょっと居心地悪かったけど
テンポもいいし、ツボおさえてて面白かった -
苦手なSF部はナナメ読み(^_^;)
泰と妙のエピソードは泣きそうだった。
小川一水、やっぱり好き。 -
月に結婚式場を作るという、ちょっとバカバカしい話ではありますが、その過程は結構リアリティがあって、宇宙開発ものが好きな人には受けるかなあと思いました。個人的にはあまり面白いとは思いませんでした。
-
-
西暦2025年。サハラ、南極、ヒマラヤ――極限環境下での建設事業で、類例のない実績を誇る御鳥羽総合建設は、新たな計画を受注した。依頼主は巨大レジャー企業会長・桃園寺閃之助、工期は10年、予算1500億、そして建設地は月。起動建設部の青峰は、桃園寺の孫娘・妙を伴い、月面の中国基地へ現場調査に赴く。だが彼が目にしたのは、想像を絶する過酷な環境だった――民間企業による月面開発計画「第六大陸」全2巻着工!
--------------------
SFって面白いんだな、と思い始めてる。小川一水さんの作品はこれで二冊目。
SFがサイエンス・ファンタジーなのか、スペース・ファンタジーなのか、スコシ・フシギなのかさえよく分からなくて敬遠していた。ムズカシイお話しなのだと。SF映画のイメージが、虫の形をした宇宙人との戦闘だったり、宇宙を股に掛けて繰り広げる戦争だったり、そのせいかも知れない。
そういうのもあるだろうけど、それだけではないらしい。
月に「私の基地」を建てたい少女と、それを支える祖父と青年。そして、様々な分野でそれを実現しようとする人たち。下巻で物語がどう着陸するのか、楽しみ。 -
図書館
そう言えば読んでなかったね、と。
宇宙は最後のフロンティアだってスタートレックの有名な台詞がありますけど、そうだねまだ「ちょっと月旅行に」なんてできてないね…私を月まで連れてって。連れていくだけじゃなくてそこに住めるようにして。それも快適に、なんてね
妙ちゃんまだ秘密ありそうだなー
2013年10月8日追記
2巻読了。面白かった! -
かなりロマン溢れる内容。2に期待。
-
極限環境下での建設工事を専門に請け負う会社が主体の月面開拓物語。月面基地を作る時は結局はどこかの国の天才とか、大金持ちがバックアップして民間が主体にならないと国主体ではダメなのかもしれないなぁとか思ったり…
-
すごくいい!
走也くんと妙ちゃんの関係も素敵だし、月に行くというありきたりかもしれない設定でも夢に溢れてる(*´▽`*)
続きを楽しみにしてます! -
ーーー西暦2025年。サハラ、南極、ヒマラヤ、極限環境下での建設事業で、類例のない実績を誇る御鳥羽総合建設は、新たな計画を受注した。依頼主は巨大レジャー企業会長・桃園寺閃之助、工期は10年、予算1500億、そして建設地は月……。
月面の中国基地へ、現地調査に赴いた機動建設部の青峰が目にしたのは、想像を絶する苛酷な環境だった―民間企業による月面開発計画「第六大陸」全2巻着工!
裏表紙を読んだ瞬間レジに並んでいた、小川一水の長編
しっかりと踏みしめられる物語の設定から、重力6分の1のSFの空へと飛び立つ過程がきちんと描かれていて好印象。
「月に行って商業施設をつくる」
SF作品としては、ともすれば控えめにも思える目標。
それに伴う様々な課題がシビアにシミュレートされ、なおかつ夢を見させてくれるSFの楽しさと絶妙にバランスをとっている。
強いて欠点をあげるとすれば、後半〜終盤のイングーの登場が少し唐突に思えたぐらいか。
立ち塞がる壁を次々クリアする、経済小説的な側面もあるように思った。
「飛べ。速く、高く。」 -
月に式場建設
建設主任 青峰走也 (23)
鍵は新型ロケット
数々の特殊建築を手がけてきた後鳥羽総合建設が月での事業計画を表明した。地球から38万キロ、重力は6分の1という極限の環境下に結婚式場を建てる。
この事業を企画した小川一水は丹念な取材に裏付けられた斬新なテーマのジュブナイルで好評を博している。 -
第六大陸1、2
理系の娘に薦められて読んだ。SFは大昔に読んだブラッドベリ以来か……?
月に進出するという夢物語が、そのための経費の捻出や、技術開発、政治的駆け引き、マスコミの騒ぎっぷりなどの描写で、リアリティーあるストーリーになっていると思う。
これを機会に、他のSFも読んでみようかという気になる。
ただ、2の最後の方は、むしろファンタジーのようだ。 -
資料番号 : 011269131
請求記号 : Fオガワ -
人類が月面にその第一歩を印したのが69年の夏。不鮮明な画像の中を飛び跳ねる様に動いていたアポロ11号乗組員のことは今も鮮明に覚えている。その時、次は火星だと誰もが信じていた。しかし72年を最後に月面に立った者は居ず、有人火星探査の夢もほぼ潰えた。これは技術的問題ではなく巨額の投資に見合う目的を見出せないからである。本作は、ある種の月面建築物を日本の民間企業が請負い、幾多の困難を一歩一歩克服していく様子がリアルに描かれる。工期10年との絡みもあるのであろうが天才中学生がヒロインという点にやや違和感を覚える。
この本が好きな人におすすめの本
著者プロフィール
小川一水の作品
本棚登録 :
感想 :
