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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784150307356
みんなの感想まとめ
宇宙事業をテーマにしたこの作品は、2025年に月面に結婚式場を建設するという壮大なプロジェクトを描いています。主導するのは13歳の天才少女で、過酷な環境に挑む技術者たちの姿がリアルに描かれています。技...
感想・レビュー・書評
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技術的なシミュレーションだけでなく法律や国家間の関係など宇宙事業として描かれているのがよかった
今見るとちょっと楽観的過ぎる気もするけど、物語が飽きないように進んでいてよかった
最後はちょっと蛇足な感じもあるけど、まあご褒美みたいなものと思っていいかな
全体に明るい時代の気分を反映した作風と感じた詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2025年。予算1500億円、工期10年の巨大プロジェクトが始動する。主導は日本の民間企業、最高責任者は13歳の天才少女。それは月面に結婚式場を建設するという壮大な計画だった…。過酷な環境に挑む技術者たちの群像が、リアルな筆致で綴られる。
「第六大陸」(2003)小川一水
#読書好きな人と繋がりたい -
ご都合展開は気にならないが(最後半の異星文明機械以外)ヒロインの成長とか親子ドラマとか男女仲とかがただ展開用のキーに据えただけって感じに薄っぺらくて邪魔にしか感じられなかった。それら無しにしてトコトン中島みゆきの「地上の星」が似合うような空想お仕事小説に徹してもらいたかった。そこらへんが面白かったから。この話の面白さの全てそこじゃないのかなあ。目的施設の荒唐無稽さもちょい引いたが、多分何だってよいからかけ離れてるもんが良かったのだろう。まあその分利用者も働く人材も限定されすぎで長くはもつまい。きっと別のものとして拡張されてゆくのだろう、と想像できる。あと、世界観が一々すごい羨ましい。2025年なのに、こうなれるのに、何でこうならんかった人類。
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月に結婚式場を造る。夢がある。
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第六大陸〈2〉 (ハヤカワ文庫JA)
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表紙絵は幸村さんだし、スペースデブリが問題になるし、プラネテスを意識せずにはいられない。個人的には父娘の人間ドラマが推し。熱い。
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ヒロインに全く共感できないのが……(-_-;)
リアルに月で営業をする事を、真正面から描いているのは
好感持てる。日本人の几帳面さが出てる。
結婚式場ってのもいいアイデア。 -
読み始めてすぐに胸の奥で中島みゆきの「地上の星」が鳴り響いた気がした。
深海、砂漠、極地…どんな場所へも進出してきた人類が次に目指すのは宇宙、月での基地建設である。話の中核をなす走也と妙の人間ドラマも気になったが、やはり知恵と技術を絞り尽くし試行錯誤を繰り返しながらも困難な事業に挑む人間たち全体が本書の魅力だろうと思った。
作者の、創造主たる神に助けを求めるでもすがるでもなく、時に争い、小さな(本人にとっては何ものにも引き換えられない)プライドに縛られ、国家の思惑や傍若無人な好奇の目にさらされても、なんとかして乗り越えようとする人間の善性を肯定するような作風が好きだ。
夢と浪漫とロケットや土木への愛がつまった作品だった -
デカい仕事をしたい方に。
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少々冗長な感じもする2巻目であるが、かなり強引な設定を収めるにはこれぐらいの長さが必要なのでしょうか。
小説であるためどうしてもご都合主義は否めず、神は乗り越えられない試練は与えないというノリで山有り谷有りを適度に盛り込んでいるという事も言えない事もないですし、最後はかなり強引とも言えるエピソードで締めくくっています。はじめから伏線は張りまくっているので当初から考えられていたエンディングなのでしょうが。
長期の計画を描く物語なので、ヒロインの桃園寺妙も妙齢の女性になっているのですが、お相手の青峰走也もそれなりのいいおっさんになっているはずで、そのあたりもちょっと描いて頂くとリアリティが増したと思うのだが(^^ゞ -
計画の頓挫に陥りそうになり、一時はどうなることやらとハラハラしながら読んでいましたが無事に、また計画の目処がついた時にはホッとしました。
人に夢を見させるためには現実を直視しなくてはいけないが見させる側も夢を見て見たいと望んで集まった人達が達成する為に知恵を絞って進む姿には元気を分けてもらえました。 -
この頃の小川さんは筆力が今イチという感じで、物語にあまり感情移入できませんでした。月に結婚式場作るっていう設定も、ラストのトンデモ施設の登場も興ざめな感じでした。
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本当に将来的に月に建造物建てれるのでは、と思うくらいの細かい設定と、最後の方でまさにSFだ、という感じの回収の仕方。
久々にわくわくできた作品でした。 -
大事業の多様な諸相を書きたいってことなんだろうなと思いつつ読んでいたら、最後の「「第六大陸」沿革」に、次の著者の言葉が。
「でも、この絵本のような、天と地のすべてを手のひらの上で展開するような話を書きたいとは思っていました。
『第六大陸』、そんな噺になっていたでしょうか?」(p.341)
そのぶん各要素が薄まって総花的になり、読み応えは薄れたと思う。
壮大なホラ話を生き生きさせるリアルな書き込みも足りないし、登場人物も主要な数人のキャラ以外はモブ状態…
まあ私にとって一番乗り切れなかったのは、そんな中で作品のかなりの部分を占めるヒロインの父との葛藤が陳腐すぎる、ということによるが(刑事ドラマとかでよくある仕事第一の父親のせいで母親が早死にしたと大人になっても父親を恨み続ける子どもというパタン。「美味しんぼ」もこれだな。もう原型がなんだかわからないほど手垢に塗れた要素。) -
月を目指す理由が親娘喧嘩というスケールダウンを感じたが、その後、更なるスケールアップもあり、バランスはこれでとれたのかなという感じだけど、この風呂敷を広げた異星人とのファーストコンタクトを描く続編も読んでみたい気もします。
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ーーー西暦2025年。サハラ、南極、ヒマラヤ、極限環境下での建設事業で、類例のない実績を誇る御鳥羽総合建設は、新たな計画を受注した。依頼主は巨大レジャー企業会長・桃園寺閃之助、工期は10年、予算1500億、そして建設地は月……。
月面の中国基地へ、現地調査に赴いた機動建設部の青峰が目にしたのは、想像を絶する苛酷な環境だった―民間企業による月面開発計画「第六大陸」全2巻着工!
裏表紙を読んだ瞬間レジに並んでいた、小川一水の長編
しっかりと踏みしめられる物語の設定から、重力6分の1のSFの空へと飛び立つ過程がきちんと描かれていて好印象。
「月に行って商業施設をつくる」
SF作品としては、ともすれば控えめにも思える目標。
それに伴う様々な課題がシビアにシミュレートされ、なおかつ夢を見させてくれるSFの楽しさと絶妙にバランスをとっている。
強いて欠点をあげるとすれば、後半〜終盤のイングーの登場が少し唐突に思えたぐらいか。
立ち塞がる壁を次々クリアする、経済小説的な側面もあるように思った。
「飛べ。速く、高く。」 -
ライトながら美しいSFです。
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こんな話が読みたかった。ハードSFと言うと相対性理論や量子論的宇宙論がバンバン出てきて内容理解に四苦八苦するものを想像しがちだが、本作は物理学理論ではなく最新の工学技術を基盤にして、もしかしたら既にありえたかも知れない世界を描いている。性善説に基づく希望の物語であり、『宇宙には国境がない』の言葉通り、月では米中日が国家の壁を越えて協力し合う。月を目指す少女の動機が父娘間の葛藤(それも父親を責めるのは酷な)であると言うのが些か玉に瑕ではあるが全体的には良く出来た作品と言えよう。今年最後は『下町ロケット』で〆!
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人間の力って素晴らしい!ヒトも捨てたものじゃない!と思わせてくれる爽快感がある。
著者は同年代。今のダメダメな政治や世界もいつか変わるんじゃないかという希望を持てる…持ちたい、と思わせる作品だった
著者プロフィール
小川一水の作品
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