フランケンシュタインの方程式 梶尾真治短篇傑作選 ドタバタ篇 (ハヤカワ文庫JA)
- 早川書房 (2003年9月10日発売)
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感想 : 13件
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784150307370
感想・レビュー・書評
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目的地の金星に到着するまで、酸素ボンベがひとつ足りない。何故なら、酸素ボンベの一本が味噌樽だったからだ。極紘宙商(株)の宇宙船虎馬号は資材運搬のため、地球から金星ヴィーナス・ポリスを目指していた。その途中、酸素ボンベに異常が発覚する、上記の理由で酸素ボンベが到着までの間にひとつ分足りないのだ。乗組員は二名。助かるのは一名のみ。様々な方法を模索した末に、たどり着いた方法は。グロテスクな結末が恐怖と笑いを誘うギャグSFホラーの逸品。――「フランケンシュタインの方程式」
下町の料理人が、ある日、常連のお客さんから、『重要なプロジェクト』の一員として雇いたい、とスカウトをされる。謝礼の金額につられて引き受けた料理人。世界連邦初代大統領まで現れる極秘のプロジェクトの正体は、人類の運命を左右する異星人との接触(コンタクト)だった。彼らは《味覚》によって、コミュニケーションを行うらしいのだが。『もしかして、〈ああいう結末〉かなぁ』という予想は気持ちよく裏切られて、もっと酷く、容赦のない展開に喜んでしまいました。――「地球はプレイン・ヨーグルト」
ということで、個人的に特に印象に残ったのは、この二作品。本書はドタバタ系の作品を集めた傑作選。個人的な好みで言えば、『もう一人のチャーリイ・ゴードン』『美亜へ贈る真珠』の三つの傑作選の中で一番好きかもしれません。上記二作以外にも、「吸血鬼ホラー」や「怪獣とのバトル」、「謎の病原菌襲来」とSFが好きなひとだけではなく、ホラーが好きなひとが楽しめる作品も多いと思うので、ぜひおすすめです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
第8回ビブリオバトル〜明石の陣〜テーマ「式」で紹介された本です。チャンプ本。
2018.4.12 -
捻りに捻った短編ドタバタSF6作。
表題作はもちろん、どの話も設定で笑い
オチで「おおっ」となり(笑)
気軽に読める1冊 -
「地球はプレイン・ヨーグルト」を読みたくて手にとった本だけど、表題作がいちばんおもしろかった。冒頭からの抱腹絶倒の展開と、ラストの意外性。「短編の名手」と呼ばれているだけあるな。
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基本のストーリーにも捻りが効いているけど最後のオチがさらに捻ってる。素直にお~ってなる短編集。
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これはひどい(いい意味で)
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カジシンの爆笑短編集。期待通りおもしろかった。一気に読める楽しさがある。通勤時間も何のそのって感じで良かった。
「フランケンシュタインの方程式」は、俗に言う冷たい方程式。空気が一人分しかない宇宙船で二人がどう生き延びるのかってこと。ユニークな解決とどんでん返しがとても楽しい。
次の「干し若」は、蚊がキーワードになる吸血鬼騒動もおもしろい。ラストのひねりは痛快だ。
続いて「宇宙船〈仰天〉号の冒険」は、確かにオチは強烈なんだが、読めてしまってイマイチかな。
さらに「泣き婆伝説」。これはあまりおもしろくない。うまく感想が書けないほどおもしろくない。
そして「ノストラダムス病原体」は、大上段に構える割には、オチが平凡。なかなかおもしろいがショートショートでよい感じ。
「地球はプレイン・ヨーグルト」については、ラストの有名なこのお話も確かに味がある(洒落かな)んだが、インパクトは小さかった。あまり好みではないということか。
総じて、「データ」を「データー」と書く癖が作者にはあるようだ。これ気になるなぁ。どうでもいいような話だけれど、私はとても気になる。 -
「地球はプレイン・ヨーグルト」は読んでいてニヤニヤできる。
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「フランケンシュタインの方程式」梶尾真治
SF短編集。イメージカラーは・・・暗い感じのモザイク、かな。
梶尾真治さんは短編の名手なんだそうですが、短編はこれが初読でした。
(「黄泉がえり」はまぁそれなりに。☆3くらいの印象。)
全作品とも古き良きSFというか、良い意味で裏切らない展開が『良質』ということなのかな、と。
短編小説(連続ではないもの)の作家さんって、よくもまぁこんなにアイデアを思いつくものだと思います。凄い。
やっぱり知識量がものをいうのだろうか。
この作品集の中では「泣き婆伝説」が好きでした。SFという感触ではないのだけれど・・・。
SFとしては、「地球はプレイン・ヨーグルト」が一番印象深かったです。 -
"フランケンシュタインの方程式""干し若""宇宙船<仰天>号の冒険""ノストラダムス病原体""地球はプレインヨーグルト"5つのお話どれもが奇想天外で おんもしろかったです。草上仁さんのあとがきにもありましたが、有名なSFのパロディでもあるとか・・・SFに詳しくないので気がつきませんでしたが、詳しい方だったら何倍も楽しめるのかもしれません^^
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まさにドタバタ。力強く押し切る。ホラ話系?
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名作SF短篇として知られる「冷たい方程式」を大胆にパロディ化した「フランケンシュタインの方程式」をはじめ、吸血鬼伝説に異常なまでのひねりを加えた「干し若」、選挙運動にまつわるヘンな都市伝説を目の当たりにする「泣き婆伝説」、味覚をコミュニケーションの手段とする異星人との接触にまつわる騒動を描いた「地球はプレイン・ヨーグルト」と、とんでもない異変を豪快に笑い飛ばす大混乱大爆笑のドタバタSF6篇収録。
著者プロフィール
梶尾真治の作品
