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Amazon.co.jp ・本 (464ページ) / ISBN・EAN: 9784150307493
感想・レビュー・書評
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東直己のススキノ探偵シリーズは、いわゆる第一期、つまり主人公の「俺」が20代後半から30代だった時代の作品(具体的に言うと『探偵はひとりぼっち』まで)しか読んでなかったので、このいきなり十年以上の年月が経過していて「俺」が春子と結婚し、別れ、そしてなんと中学生にもなる息子までいるという舞台の変化にあまり気持ちの良くないとまどいを感じたのは確か。
生活スタイルや行動様式はあまり変わっていないようでいて、しかしながら確実に時間の経過というものを認識せざるをえない、主人公の「俺」を含めおなじみの登場人物たちの「老い」を感じざるを得ないところに一抹の寂しさを感じてしまう。
とくにあまり登場シーンもなかったが高田とか。うーん、彼がチンピラ相手に大立ち回りを演じるシーンが毎回好きだったんだけどねぇ。
この『探偵は吹雪の果てに』はススキノではなく道内の田舎町が直接の舞台。作者の田舎町とそこに住む住民に対する呪詛とも思える嫌悪感がにじみ出ているような。
でもまあ、排他的な田舎の町って、日本中どこでもこういうところ、あるよね。常によそ者でありつづける宿命の転勤族には辛いのねん。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ススキノ探偵シリーズ。
漢ってヤツは、オンナに弱いんだよね。
驚きの急展開好きにオススメ。 -
「俺」も人並みに年をとり、45歳という世間的にはそれなりの年齢になっているのが本作である。
しかし、45歳になってはいても「俺」は変わらない。息子を持つ親父になっても「俺」は変わらない。
誰がなんと言っても譲れないものは譲れないのだ。
「俺」だけに通用する「俺ルール」が、けっこう好きだ。
男という生き物はなんと切ないのだろう。
甘ったるく、それでいて意地っ張りで、大切なものへの思いを胸に生きている「俺」が特別な存在なのだろうか。
男は夢に生き、女は現実に生きる。
まさに今回の騒動は、そんな男と女のしがらみが引き起こしたものかもしれない。
このシリーズはどれも好きだけれど、中でも「探偵は吹雪の果てに」は最高レベルではないかと思う。
何よりも物語の構成がいい。
スピード感あり、サスペンス要素あり、切なさもあり。
「俺」の不器用なあたたかさが心に沁みる。
ハードボイルドは少し苦手・・・そんな人にも受け入れられる作品ではないだろうか。 -
お馴染みの登場人物と一緒に行動しない。
俺はなんかやったっけ?流されてしつこく戻ったら解決したって感じ。
次のに期待したい。 -
ススキノ探偵シリーズの1冊。
この本では「俺」さんも40代になって中年太りしているようだけど、どれだけ殴られてもとりあえず立ち上がるという根性はスゴイ。
シリーズ最初の頃は編にハードボイルドぶっている文体が苦手だったけれど、もう慣れたのでけっこう面白かった。北海道の人で地名がわかれば、場面場面のにおいも感じられてもっと面白いんだろうね。
物語自体は2時間ドラマっぽい展開で、読んだら忘れちゃいそうだけど、いろんなところにいろんな人が住んで、いろんなことがあって、いろんな感情を抱えて生きているんだなってことはわかった。
我が家もいろいろあるけれど、まずは恵まれている方だと思うので、真面目に生きなきゃな。
しばらく札幌に行っていないので、札幌にも行きたくなりました。できれば雪の季節にね。 -
舞台が馴染みの町ではないからか、いまひとつ冴えない〈俺〉だった。何がどうなっているのかよく分からないまま話が進んでいき、最後の最後に一気に真相が分かる。もう少し道中でいろいろ分かっても良かったかなとも思うけど(小説としての盛り上がりに欠けるような…)、振り回されっぱなしの〈俺〉も嫌いではなかった。
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ちんぴらに袋叩きにされて、“俺”は入院した。そこで偶然、病院の付添婦をしている昔の恋人と再会。彼女からの依頼で雪の田舎町まで一通の手紙を届けることになった探偵だが、町に着くなり身辺に不審な男たちの影がちらつき始め、理由も解明できないまま町を追い出されてしまう。やくざの組長の桐原の助けを借り、再び町に舞い戻った探偵に最大の危機が!雪原を血にそめる死闘の果ての意外な結末とは?
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読み応え充分な内容。
俺も歳取ったな…と前半は流して読んでいたら、怒涛の後半はドンチャン大騒ぎ。
シリーズの伏線にもなっていて、おぉ!おぉ!とシリーズを読み返したくなりました。 -
老齢の恋愛を描く。ススキノ探偵シリーズの中でも出色の出来。
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2015.12.17
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こういうのはもう、聞き飽きた。こいつらは、オリジナリティというものに恵まれていない こういう怪我は、薄汚い、クズの金で治すべきだ 失楽園ミルトンのだぞ。渡辺淳一のじゃなくて。そこんとこ、間違えないでくれ。間違えないよ。あんたはクリスチャンなのか?親がな。だから、正義の陣営に入っちまった人間が、どれほどバカんなるか、それは知ってる 寄る年波には勝てない 卑下ひげ 今年で、45 になる もう60よ、私 俺の知識はいつも中途半端だ いわれ謂れ 女の腐ったみたいなヤツ 付添婦 深川市 清田区のホスピス 斗己誕 スピーカーはボーズ 奥寺御殿 心朗らかにシャワー・トイレを使った 坪内翁おきな この歳になって、自分のコミュニケーション能力が、目の前でめきめきと向上するのを感じて、俺はしみじみと老け込むには早い、と自分に言い聞かせた。まだまだ頑張ればいろんなことができる。 「人間てよぉ、なぁ、あんた、お客さん、スケベなもんがないと、生きてけないべさ。それは、田舎でも都会でも、同じだ。スケベなしじゃ、人間は生きてけないんだ」「スケベで汚いものば、スケベな汚いまんまで転がして置いたら、ダメだべさ。生きてること自体が、悲しくなるべさ」「俺はなぁ。…その、あそこでスケベな物を買うヤツのことを考えると、哀れで哀れで、侘しくて、情けなくて、やり切れない気持ちになるんだよ。あんな汚らしい、残飯やらゴミやら、すんごい臭いんだ、ひでぇニオイなんだ、そんなとこさ行って、スケベなもんを買うヤツのことを考えると、もう、哀れで侘しいさ」優等生たちは、居心地が悪そうだった。オチコボレたちは、わざと威嚇的な、押しつけるような態度で、我が物顔に振舞っている。情けなくて、心が薄ら寒くなるような光景だった。 兎唇としん=ミツクチ したっけ! ケンジ君を守るために、このまま斗己誕で骨を埋める気はない。豊平から来た、オカリナ奏者 ドンケルとヴァイセンを試してみた UA 青空 たかす鷹栖インター ウクライナの連中 スノー・モービル 金属バットの高校生 散弾銃 腐った鰊のような匂い 目は、両方とも、潰れているようだった。口を大きく開けているが、歯は見えなかった 。腕が、普通とは逆に曲がっていた。 士別でも、名寄でも、どこでもいい。 『レオン』や『ホームアローン』とは違う。現実は、映画じゃない、下手するとこっちが殺されるかもしれない。 「俺は勘違いはしていない。ただ純子が生きているから、それが嬉しいだけだ」 官依存根性が骨身にしみている
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2015.4.21-24
相変わらず政官財の癒着は最後の種明かしにほんのサラリと触れるだのスタンスがこの著者の味なのか。決して軽い内容のものではないものの、台詞回しに毎度爆笑しつつ読めるのもあえてのものかと1日で読み終えた。 -
ススキノ探偵シリーズ6作目。
実はこのシリーズを読むのは2冊目。。
1作目を読んでから、かなりすっとばして6作目を読みました。
1作目は俺俺的な文章にちょっと馴染めなかったりしたんだけど、本作はめっちゃ楽しく読めた。
一番おもしろかったのは、探偵とタクシー運転手との会話。(*^▽^*)
おたけのお婆ちゃんとの会話もヤバかった。
お腹がよじれるくらい笑った!!
だけど、、ラストはちょっぴりせつないっす。(>人<) -
既出のシリーズは全巻読んでいると思っていたのに、なんと初読のようです。
いつもの仲間たちがほんの脇役でしか登場せず、俺とエキストラだけでほぼ構成された珍しい一冊。田舎町の住民を徹底的に馬鹿にしたような記述のオンパレードは、中途半端な遠慮がなくて清々しいほどです。東氏の問題意識は北海道の政官民が結託した汚職と、頭の悪い若者、文化人気取りの3つに向けられていて、ブレないところが魅力です。 -
図書館で。前作で春子さんの妊娠発言が爆発したわけですが。
まさか14年経過してるとは思いませんでした(笑)。まあうまくいくとは思ってなかったけどね~、あの二人。というか彼が普通の家庭人になったらこのシリーズ終了だしな(笑)。でもだったら子供なんか作るべきじゃなかったんじゃないかなあなんて思ったりはします。
男の人は恋愛して結婚して、子供はほしいけど育てるのは母親が全面的に行って自分はフリーで居たい、という願望でもあるのかもしれない。だとしたら離婚した妻に子供がいて子供は母親が引き取って自分は慰謝料払って時々会って父親面して自分はきちんと父親の役目を果たしてるって自己満足に浸るのは最高のパターンなのかもしれない。
さて。
今回は男性的ロマン炸裂って感じのお話でした。ロマンチストだなあ、本当に。
別れても好きな人、ではないですが実際自分の恋人や女房に言われたり頼まれたらやらないことを初恋の年上の彼女だとホイホイ身銭を切ってでも果たしたくなるというこのロマン。男性的だ(笑)
そして田舎の閉塞感がなんとも。まともなヤツはもうすでに町からいなくなってるってのはなかなか寂しいけれども真実なのかなあ。落ちこぼれの吹き溜まりのような街で孤軍奮闘する主人公はなんとなくピエロのようで少し哀れでもありました。 -
慕情。
まさしく、そんな副題が似合う一冊。
今回はハードボイルドだったな。
今ある自分の癖が別れた女の影響を受けていたなんて辺りや...
齢を重ねてからの思い、想い。
哀愁漂う慕情の一時。
今回は胸を打つ回だった。 -
シリーズものだが、本作では主人公が同年代になった。年齢と体力のギャップ、思い出したくない記憶など、感情移入のポイントが山盛り(笑)歳を取るって、なかなかよい。
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ススキノ探偵シリーズ第五作。
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春子とのその後が気になり前作の後このシリーズを一旦休憩しようと思ってたけど読み出した。
‥春子は!?
純子!?え?45歳!?
一旦休憩しても良かったかな。
書き方も少し年老いた感がありました。俺の動きも、傷の治りも。
でもまぁ相変わらず読みやすかった。若さと勢いはなかったけれど楽しめました。
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