どーなつ (ハヤカワ文庫JA)

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  • 早川書房 (2005年7月21日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784150308063

みんなの感想まとめ

テーマはアイデンティティや認識の空白で、作品全体に北野勇作の独自のエッセンスが詰まっています。読者は、物語の中で語り手の迷いや不確かさを感じ取り、ドーナツのように核心に触れられないもどかしさを体験しま...

感想・レビュー・書評

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  • 文句無しの名作です。
    北野勇作さんの作品の中では、恐らく一番完成度が高いのではないでしょうか。

  • この「どーなつ」の生地には北野勇作のエッセンスが濃密に練り込まれています。おいしいですけど、どこを囓っても真ん中の空白はあり続けます。

    だって、そこが本当に空白なのかさえ不確かなんですから。まぁ、でもわからないから無いんでしょう。

    認識で世界を現出(幻出)する北野ワールドのすべてが詰まっている、北野勇作好きは必ず読んだ方がいい本です。

    言葉でぽんと世界を作っちゃうところは、落語かなと思ったら、6話でそのまま書いてありました。

  • 大方、語り手自身がアイデンティティを失っているので、読んでいる方はその形すら想像できない。ドーナツのように核心に触れられないものかとは思ったが、輪っかの端と端もくっつけられないまま読了してしまった。
    概念的な「戦争」の描かれ方になぜか後ろめたさを感じた。結構疲れた。

  • よくわからない短編集。

    話自体はサラサラ読めるが、
    とらえどころのない物語で
    読んだ後も全く心に残らない。
    半分で挫折。

  • どーなつの穴は味がしないので、だいぶむなしい。

  • ありふれたSFガジェットでも、独特の文体に包んで新しくする感じが上手い。なので、解説にある「皮膚感覚」が大事というのは良く判る。
    時代の感覚を敏感に感じさせてくれる小説は大好きなのです。しかし、逆に賞味期限が短いのもその宿命。
    この小説が体現するのは、90年代後半からゼロ年代前半の感覚。「終わりなき日常」「交換可能な妄想と現実」「だいたい先の見えた未来」・・・。

    個人的には、「震災前」の価値観、皮膚感覚、と呼んでみたい。逆説的ですが、この本が、震災を境に皮膚感覚が変わったことを実感させてくれた。
    この本自体は悪くないです。なので、ちょっと本のレビューとしては不適切です。すいません。

  • 現代社会は1世紀昔からだと十分SFになりうる。だから現在から見て1世紀先の地球科学の常識はSFなんだよ。クラインの壷のように無限に続く穴をくぐっているだけなんだ。日常は少し・ふしぎ。

  • 不思議で不気味な味わい。

  • 桜の木の下で機械仕掛けのくまが踊る。
    終わったはずの世界がみる夢なのか、今はまだ終末に向かう世界の黄昏の現実なのか。

  • フレキシブルに自由にまうように、面白い小説だとはおもうけれど。
    読後になにが残ったかといわれると難しい。

  • SFです。
    現実と非現実、夢と現、意識と記憶が入り混じって、物語はあっち行ったり、こっちへ来たり。。。。。
    うっかりすると5W1Hが混沌として、いつ、だれが、どこで、なにを、どうしているのかわからなくなってしまいます。
    一人称で書かれているのですが、油断すると語り手がだれなのかさえ見失ってしまいそう。
    解体されていく自我。存在することの危うさ。。。。。
    ハマると面白いです。ぶわぁぁぁッと一気に読んじゃいました。

  • 不思議だけど、面白い物語でした。
    すべての話がつながっているような、つながっていないような・・・
    ぼんやり読んでたら、話においていかれたようです。
    なんだかよくわからないけど、それが面白しろかったです。
    もう一度、ゆっくり読み返したいです。

  • 記憶とはいかなるものか?

    確かに見えて実に不確かなモチーフを存分に活かして、なんとも不確かで物悲しい物語を描き出している。

    何気ないドーナツに開いた穴が実は・・・・・・みたいな何処へ向かうのか、何が真実なのか、解らなくなる感覚。

    そんな不確かな感覚を楽しんでみてください。

  • (積読中)20070605

  • どこか奇妙な感覚に囚われる。ゆったりした文体でのんびり染み込んで、強烈な印象だけが残る。本屋のポップに「春樹好きにオススメ」とあったけど、そんな物差しじゃない。ただ、どうしようもないほど、せつなくてむなしくなる。自分が曖昧になって置き換えられていく感覚に囚われながら。

  • ファンタジー?SF?いやこれはまさに藤子・F・不二雄先生の言うところのすこしふしぎな物語(略してSF)だ!

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著者プロフィール

1962年、兵庫県生まれ。
1992年、デビュー作『昔、火星のあった場所』で第4回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞、『天動説』で第1回桂雀三郎新作落語〈やぐら杯〉最優秀賞を受賞。2001年には『かめくん』で第22回日本SF大賞を受賞。『どーなつ』『北野勇作どうぶつ図鑑』『どろんころんど』『きつねのつき』『カメリ』『レイコちゃんと蒲鉾工場』『クラゲの海に浮かぶ舟』ほか著書多数。
ライフワークとも言える【ほぼ百字小説】は、Twitterで毎日発表され続けており、その数は5000を超える。

「2024年 『交差点の天使』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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