ミステリ・オペラ (上) (ハヤカワ文庫 JA (811))

著者 :
  • 早川書房
3.17
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本棚登録 : 230
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (602ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150308117

感想・レビュー・書評

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  • 最初はいろいろ詰め込みすぎて意味不明の箇所も結構あって苦痛だったが、数十ページ読んでからは引き込まれる。
    とにかくそれ一つで長編が成り立つよ、といった謎が満載で、ほんまにちゃんと収束するんか、という一抹の不安も。「コズミック」みたいなんだったら怒るよ。

  • 上下巻読了。
    ミステリーをネタにした幻想小説...ではないのかな?
    怪しげな謎をとにかく撒き散らして、最後に辻褄合わせの無理な謎解きをしています。
    謎解きなんてどうでもいいのかもしれません。
    現実か幻か、その狭間で揺らぎ、たゆたう、惑わされる。そんな感覚が魅力の小説です。
    でも、少し長すぎますね。

  • そこまで深く政治史を絡めてくるわけではなかったので、思っていたのとはちょっと違ったのだけれど、面白い。
    今のところバラバラの物語が複数展開されているけれど、これ、どうやって収束させるつもりなんだろう…もしも最終的にきれいに纏まるのだとしたら、それってかなりすごいことだよね…。

  • 時代設定や舞台はなかなかに魅力的。上巻は謎また謎のオンパレードで、下巻でどのように収束させるのか、お手並み拝見といったところ。あと『魔笛』って本当にこんな支離滅裂な筋書きなのか?

  • すごい。
    知識土壌というか、知的バックグラウンドがどこまでも奥行きを見せている一方で、その独自の体系をひけらかすようなところが少しもない文体。
    最初の数ページにはとっかかりにくかったが、あとはすんなり読めた。


    しかし、その展開させる世界観・思想が入り込みすぎて、読者を著しく制限してしまっているきらいがある。
    かならずしもそれは作品の欠点ではないが、この作家を知っている人間が周囲に少ないのは悔やまれる。


    後半で、どんな展開を見せるのか非常に楽しみだ。

  • 謎は不可能性が高く、数も多いのだが、小説として多くの要素を詰め込み過ぎ、その解決にカタルシスが感じられなかったのが残念。

  • (上下2冊読んでの感想です)

     上下二巻、質量ともに大作である。
     ふたつの時間が交錯していく。夫の投身自殺を調べる女性の物語と、その捜査の鍵を握る50年前の事件を題材にした小説。その交錯が、平行世界のイメージで語られていくので最初は取っつきにくかった。この作者独特の、一種時代がかった描写のせいもあるのだけど。
     幻想小説とも思えるような不思議な出来事の数々が、本格ミステリとして解決していくのはなかなか鮮やかである。まるで島田荘司のようだ。残念ながらひとつひとつの謎の解決はちょっとこぢんまりしているような気がするけれど、作品の後半にある推理合戦は、趣向が秀逸でおもしろかった。

    2005/10/25

  • 2009/1/22購入
    2010/11/24読了

  • 2006年7月11日読了

  • (2008.2)

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著者プロフィール

1950年生まれ。74年『神狩り』でデビュー。『地球・精神分析記録』『宝石泥棒』などで星雲賞、『最後の敵』で日本SF大賞、『ミステリ・オペラ』で本格ミステリ大賞、日本推理作家協会賞を受賞。SF、本格ミステリ、時代小説など、多ジャンルで活躍。

「2023年 『山田正紀・超絶ミステリコレクション#7 神曲法廷』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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