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Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784150308209
みんなの感想まとめ
時を駆ける少女の物語は、SF要素と哲学的な深みを兼ね備えた独自の世界観を持つ作品です。三部構成で描かれるそれぞれの物語は、異なる時代や場所を舞台にしながら、共通のテーマである「少女」を中心に繋がってい...
感想・レビュー・書評
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この小説は三部に分かれており、物語を総括すると少女が時を駆けるタイムスリップものだったけど、一つ一つを見ていくと哲学的で独自の世界観をもった短編小説だった。
前半は普通の物語で、後半から世界が繋がっていく感じ。
全体的なバランスがいびつな気はしたが、一つ一つの世界が丁寧かつ深い物語になっていたので、最後まで飽きずに読むことができた。
違う時代、世界にタイムスリップするとこんな感じなんだろうなぁー、と妙にリアルな描き方がまた面白かった要素の一つだと思う。
それぞれの物語(特に最初の中世ヨーロッパを舞台としたマリーのお話)が中途半端な終わり方をしている部分が、現実味をよりいっそう深めているように感じた。
(…物語には完結が必ず用意されているが、現実は完結しない事柄も多いので。全体的な物語のスパイスとしては、中途半端な幕引きはかなり効果があったのてはないかと思う。)
ただ、一つの世界があまりにも濃すぎて、またリアリティがありすぎて、全体的にまとまりきれてなかったような気はする。しかし、最後が綺麗な終わり方だったので、読了後は綺麗な物語だったという印象が強かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
個人的な話で恐縮だが、本を買う時にジャケ買いならぬ“表紙買い”をする事が多い。綺麗だったりおっと目を引く表紙だったりすると内容は二の次でとりあえず買ってしまう。
この文庫本の表紙は書店でひときわ目立っていた。青一色の中にタイトルと著者名だけ。シンプルだけに目についた。
しかし表紙に負けず劣らず内容も非常に印象に残るものだった。こういう出会いがあるから表紙買いは楽しいのだ。
物語は大きくわけて3つの部分に分かれている。それぞれ1627年のドイツ、2022年のシンガポール、そして2007年の鹿児島市が舞台で、それぞれまったく雰囲気の異なる奇妙なストーリーが語られる。そして雰囲気は異なれど3つの物語を繋ぐのは≪少女≫というキーワードだ。
現代社会史を語る上で見過ごされがちで、その実重要なファクターである女子中高生。彼女たちの考えていることなど男でしかもオッサンの僕には解りようもないが、漠然とした孤独と不安感を最も敏感に感じ取っているのも彼女たちなのだろうという気はする。
まあ、彼女たちの心を同時に完全に理解する事はたぶん男には無理なんだろう。
ケータイを単なる機械ではなく外の世界との繋がりであるととらえる感性も少女たちのナイーブな感受性だろう。この小説は基本的にはSF小説だが、青春小説の側面も強い。
≪少年≫に関する物語は星の数ほどあるような気がするのだが、≪少女≫に真っ向から向き合った青春小説は珍しいのではないか。 -
”少女”という概念が未だ存在しない中世ドイツ、”少女”がもはや存在しない近未来、そして現代。”少女”を巡る3つの時代の物語。これもイマイチだったな。いろいろ詰め込みすぎて処理できてない感じ。第一部の中世ヨーロッパだけに絞った方が面白くなった気がする。
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目次や紹介がある本などは敬遠しがちだったけれど、やっぱり桜庭さんは面白かった。◆個人的には第二の箱庭の話がよかった。変わる時代の文化を形成する、少女、青年、老人というクリーチャー。なるほど。第一部の長さや濃さから、二部三部の薄さも目立ってきたけれど、それでもまじりあう様々なことは確かに世界とつながって、僕の脳内にアクセスしていた。
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初めは昔の西洋?の女の子の話、次に近未来の青年の話、最後に現代(少し前)の少女の話。どれも考えてしまうような部分というか議題があって、ふむふむと思ったり考えたりもして楽しめた。
どれもテイストが違うけれど、それぞれ空気感はやっぱり桜庭一樹。大きな感動などはないけど、スラスラ読めた。謎が多い感じでスッキリ!って感じではないけど、惹かれる文章が多かった。 -
20190213読了 少女の感覚の切取り方が絶妙 少女・青年・強化老人 3つの時代の話が一点に収束するのか?と思いながら読んでいたがそれぞれの着地地点で収まった。それもありかな。
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異なる三つの空の下を生きた少女の物語。
魔女狩りの混乱で命の危機にある少女、近未来の男女の変異に悩む男と、日本人の少女が時空を超えて出会った時ーー。
不思議なお話でした。少女が最後に言った台詞が、救いのない理不尽な運命に抗い続けたものなので、哀愁を感じます。それでも少女は最後に二つの世界を旅して、この世界に何かを残し、何かを感じ取ったのでしょう。 -
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ハヤカワから出版されている本は何冊か読んだことがあるが、大抵頑張って半分ほどまで読むが内容に対して興味が無く、面倒になり途中で放置してきた。
初期の桜庭作品は少女を主人公に、子供と大人の間のどっちつかずな複雑な感情や思いを描くことをテーマにしている様に個人的には感じており、本書もそれならば読めるだろうと手に取った訳だが、やはり、読むことは出来たが、趣味が合わなかった。
物語としては、やはり少女がメインとなった、三部の構造。3つの世界に飛ぶ少女。過去や未来1627年ドイツ、2022年シンガポール、2007年日本(鹿児島)が舞台となって描写されている。
最終的にそれぞれの物語が繋がって行くのだが、そこにSFの要素が絡んで――。結論はネタバレになってしまうので、感想として、印象に残る部分が個人的になく、ダラダラと日常とシステムと、それが繋がって、というのだけれど、やはり重きは少女の舞台と価値観の普遍さとか、そういうものはあまりブレないんだなぁ、とか、そんなささやかなものくらいしか思えなかった。もっと面白く読めるのかもしれなかったのだけれど、やはりダメだった。 -
この本を読んだあとに空を見上げると少し切なくなる
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不思議な感覚。
1部、2部は引き込まれていったが、最後がつまらない。 -
2014/2/1
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不思議な読後感でした。
1章の中世の魔女狩りのお話は雰囲気が独特で引き込まれ、2章では青年の思考、"少女"や"青年"などの考え方が新鮮でした。 -
もう大好き! 中世ドイツが舞台のゴシック感はもろドツボ、近未来のシンガポールに移った時は「なんだ、定石じゃん」と訝り(クリーチャーに関する考察がおもしろい!)、ラスト現代日本ではまばゆいばかり永遠に解き放たれたフィナーレにただただ感動。私たちひとりひとり大きなシステムの前では瞬間に消滅してく瑣末な粒子。でも繋がっていく。「愛」という媒体で繋がって、青い空はどこまでも広がっていく。
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不思議な感じですね。桜庭一樹っぽい。
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第一章が凄く良くて段々尻すぼみになっていった感は否めない。桜庭一樹が得意とする少女の描写に関しても、主人公のソラより第一章のマリーやクリスティーネの方が魅力的に感じた。桜庭一樹だと思うからイマイチって思っちゃうのかな…。2011/548
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