やみなべの陰謀 (ハヤカワ文庫JA)

  • 早川書房 (2006年4月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784150308452

感想・レビュー・書評

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  • 千両箱を軸にして、様々な時間と時代が交錯するSF。
    文章が軽妙なのはいいことだが、軽妙すぎて引っ掛かりがなく読めてしまう。

  • やみなべの陰謀 (ハヤカワ文庫JA)

  • 最後の最後で綺麗にまとまっていて、本当にお見事。職人芸が冴え渡る、という感じ。
    あと、途中出てくるディストピア大阪は割と一時期の現実の大阪に近い気がする。

  • えぇぇっっ!?もう、わーお、ですよ。おもしれー!!あれだけハチャメチャなのを、よくまとめたなぁ、と。そして、そんな話なのになぜかせつない。すごいな、おい。

  • なんていうか、変な話。よくまあこんな奇妙な大阪を描くものだと、アホらしいのに感心してしまった。
    文章が所々読みにくいけど、勢い込んで人と話しているような感じがして、内容と合っている気がした。

  • 時は現代、大学生の栗原守は初対面の立秋茜といきなり宿命の恋に落ち、いっぽう過去では、下級武士の吉岡信次郎と幼なじみ・るりとの恋が悲劇的な結末を迎え、さらに未来では、大阪府知事によるお笑いファシズム体制下、レジスタンス組織が決死の知事暗殺計画を遂行しようとしていた―そしてあらゆる因果の中心には、アロハシャツの大男と謎の千両箱の存在があった…5つの物語が時空を超えて絡み合う時間SFの傑作。

  •  タイムスリップものの連作短編。なんだけど、ふつーじゃねぇ。いっこいっこは「ヘンだけどおもしろい」「バカバカしいけどおもしろい」の連続なんだけど、最後の一編でぐるりと輪がつながる……というあたりで、うひょ、うひょひょひょひょ、という不気味な笑いをこらえきれなくなる。

     なんか読んでると、文体がクセになってくるんだよね~。中学~高校の一時期、自分の文体がほとんど「火浦功」化していたものだが、同じ時期に読んでたら「田中哲弥」化していたかもしれない。なんの因果で、こんなに寡作な作家を好きになるのか……はぁ。

     いやまぁ、誰かと比較するというもんでもあるまい。とにかく「わん・あんど・おんりー」であることは確か。人によって肌に合う、合わないはあると思うけど、「誰がどういおうとオレは好き~」と言えるので、どーでもいいや。

  • ナンセンスとシュールの塊ライトSF、という感じ。
    全くジャンルの事なる4篇と、それを纏める最後の1篇。
    最後の1篇で全部つながるからくりなんですが、
    あんまり回収しきれていない処も、まあ良いんじゃないの?
    と割り切れないとしっくりこないかも。
    文章が脚本みたいで少々読みにくい気がしました。
    他のも読んでみようかなあ…うーん。

  • 天才のオススメ作品

    挿絵が入ってるから、登場人物の異様さがすごいよくわかる!
    よくわかるから文章の異様さが引き立つ!

    結末を知って、読み返したくなりました
    とても面白素晴らしいです!

  • 読み終わった後でもよく分からんかったです。一読では理解出来ない系の小説だけど、もう一度読み返す元気は出てこなかった。
    この本、SFとかラノベとかタイムトラベルとかお笑いとか、いろいろなジャンル分けが出来るだろうけどどれもぴんと来ない。雲をつかむようなフワフワした気分になる、なんだか変な小説でした。

  • SFに分類されるらしいですね。まあそうか。
    短編がいくつかあって、最後にそれらがつながって一つの長編小説をなす、という形。破天荒なのに、ぐっとくるんだよなあ。また読みたくなる。タイトルも好き。

  • 大学生の栗原守はアロハシャツの大男から突然千両箱を渡される…中には九百九十九両の小判が入っていた…そこから物語は始まる。 
    次の話では守が初対面の立秋茜といきなり恋に落ちる…ただ2人とも不思議な既視感があった… 
    次に下級武士の吉岡信次郎と幼なじみ・るりとの恋がたった1両のせいで悲劇的な結末に… 
    さらに未来で大阪府知事によるお笑い独裁政治の中、レジスタンスたちが知事暗殺計画を行おうとしていた… 
    …そして物語はアロハシャツの男と千両箱とともにまわりだす…  

    タイムトラベルという点ではSFと言ったらSFなのだけど、かなり軽いww 
    まぁそれが作者の持ち味だとも思う。 
    ただ最終話は…言葉の言い回しのせいなのか、アロハシャツの男の性格のせいなのか、少しややこしく感じる… 
    それでもそれぞれの話の中に出てくる脇役達が癖があって面白い。
    いろんな謎も残るけどね…ww 

    まぁ軽く読めるのでSF嫌いな方にもオススメかもw 

  • うーん・・・ハヤカワから出されるSFとしては、かなり意外なライトな小説。あまりSFを読まなくてハヤカワも読んだものは少ないので、あくまでもイメージだけど。面白いといわれる言葉のかけあいにも、ぜんぜんクスリとも笑えなかった。「大阪侵略で全国が大阪ノリをしなければならない」という設定の話もあったが、ぜんぜんネタが面白くない・・・なんだか作風のノリについていけなかった。一応「お笑いの街」らへんで生まれ育ったけれど。もうこうなると、どのようなSFを絡めてくるか、という点を楽しむしかないのだけれど、なまじ大森望が解説で「なにしろ面白くない箇所は頑として書かない。」「本書でも、短篇五篇に書かれていないとことはまあみなさん適当に想像してくださいというストイックな態度が貫かれている。」というくらい、アホみたいな会話は多いのに、時間旅行についての説明はあまりされない。よってSFが苦手な私には、ついていけなかった。まぁ、人によって合う合わないがある作品。

  • 円環が理解できませんでした。

  • コメディ、時代小説、ディストピアもの etc、一見バラバラに見える、異なるジャンルの4つの短篇が最後の5つめの短篇で繋がる構成が見事。キャラクターたちの強烈なボケも愉しい。「マイ・ブルー・ヘブン」で描かれる近未来の大阪がお気に入り。

  • なんだこのセンス!笑いつつも、最後しんみりほのぼのと涙ぐんでしまい、感動すら覚えた。

  • 時は現代、大学生の栗原守は初対面の立秋茜といきなり宿命の恋に落ち、いっぽう過去では、下級武士の吉岡信次郎と幼なじみ・るりとの恋が悲劇的な結末を迎え、さらに未来では、大阪府知事によるお笑いファシズム体制下、レジスタンス組織が決死の知事暗殺計画を遂行しようとしていた―そしてあらゆる因果の中心には、アロハシャツの大男と謎の千両箱の存在があった…5つの物語が時空を超えて絡み合う時間SFの傑作。

  • SF…それも時間的なものは苦手らしい…
    んんんん??と戻ったりしなきゃ理解できない部分もあったけど、おもしろかった。

  • ★5でもいいかもしれない、タイムスリップものの名作(と言い切るよ)。田中啓文特有のユーモラスで軽やかで、かつとてつもないばかばかしい連作短編集ですが、これがなかなかうまく連結しており、オチの見事さは良くできた落語のようです。キャラクタの造形がコミカルでありつつ、なんとも人情味にあふれていて大好きです。笹井一個がページでプッシュしていたのも納得。「好きなんだよね〜」と人にお話したくなる作品です。

  • まさかこの人の物語で涙ぐむとは思わなかった。
    しかも笑いの結果ではなく、しんみりとしつつ。
    やられた。すばらしい物語だ。

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著者プロフィール

田中哲弥 1963年神戸市生まれ。関西学院大学卒。文学修士。大学在学中の1984年に星新一ショートショートコンテスト優秀賞を受賞。放送作家、コピーライターなどを経て、1993年『大久保町の決闘』(電撃文庫のちハヤカワ文庫)で長編デビュー。主な作品に『鈴狐騒動変化城』(福音館書店)、『やみなべの陰謀』(ハヤカワ文庫)など。

「2021年 『オイモはときどきいなくなる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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