月光とアムネジア (ハヤカワ文庫JA)

  • 早川書房 (2006年8月8日発売)
3.24
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784150308599

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

記憶と精神をテーマにした独特な世界観が魅力の作品で、直径数キロに渡る現象レーテに突入する捜査部隊の物語が描かれています。この空間では、記憶がリセットされるため、登場人物たちの心理や行動が複雑に絡み合い...

感想・レビュー・書評

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  • 再読。

    直径数キロに渡り不定期に出現する現象レーテ。入り込んだ者は一定時間を経て記憶がリセットされ重篤な認知障害を起こす…。その空間内に逃げた伝説の殺人者・月光夜を捕まえるという任務を下された捜査部隊。レーテ対策としてナノマシンや特殊能力者を編成し突入するが、レーテ内では奇怪な生物や現象が横行する…。

    SF有りミステリー有りスプラッター有り、牧野ワールド全開のキャラクター造形やレーテ内生物は魅力的だが、設定的にやや難解かつ放り出されたままの謎や設定にはモヤモヤ。

    月光夜は何故殺人者としての活動を始めたのか、ホッファ窯変の会は最終目標としては何を目指しているのか?等も気になる。結局、漆他山の復讐と歪な再生の物語で終わる。世界観は好きなのだけど…物語としてはちょっと短くて物足りない

  • 三時間ごとに記憶がリセットされる場所レーテ。そこに逃げ込んだ殺人鬼と捜査班。消える記憶の中で、殺人鬼が誰でどんな存在なのか、レータがなんなのかを巡るSFミステリです。
    特殊設定の転がし方、土台が覆っていくような快楽が強烈でした。

  • SF。ファンタジー。ホラー。スプラッター。
    3時間ごとに記憶がリセットされる空間"レーテ"が特徴的な作品。
    読んでいるとクラクラしてくる、独特の雰囲気が良い。
    人を選ぶ作家だと思っていましたが、グロさもほどほどで意外と読みやすかった。
    似たような設定の作品を何度か読んだことがあるので、それほど独創的なわけでもないのかな?

  • 記憶のあいまいな世界…。厭な世界だなあ。他山に幸福は訪れるのだろうか。

  • 牧野修は初めて読んだ。妖し気な言語感覚でクラクラした。でも一気に読まされてしまった感じ。これは凄いな...

  • ちと物足りなかった。分量も内容も。同じ世界でもっといろいろ書けそうではあるけど、あまり読書しない中高生向けの牧野修入門編、といった感じだった。

  • 序盤は、何が起こっているのかが読者に把握できていない状態と、主人公の記憶があいまいな状況が重なり、さらにはよく解らない幻惑的な場面もあってと、幻想小説じみていて良い雰囲気だった。

    途中からは、登場人物ともども読者も事態をある程度把握できてきたところで、一転、モンスターの登場や戦闘シーンに一気に比重が置かれていった。ここで、作品の雰囲気もだいぶ変わってしまっていると思う。

    飽きさせない展開になっている、とは言える。

    面白かったけど、短編を読んだような感覚。

  • ブーゲンビリア!記憶を三時間ごとにリセットするフィールド、レーテ。そこに入った殺人者、月光夜を追いかける主人公たちのチーム、の話し。
    文庫本一冊の話しだなんて言わないでもっと膨らませてくれれば…とか思わないでもない感じだった

  • 3.5

  • 「時間」と「記憶」を使ったSF。一人称で語られる文章が物語を引き立てるうえで重要な鍵となっている。オチもしっかりとしていて、かつ余韻もなかなかのもの。ネタバレになるので詳細は割愛。

  • 不思議系SFホラーとでもいいましょうか。
    とにかく不思議な雰囲気が漂っています。
    基本牧野作品は若干難解な傾向に
    あるのですべてを汲み取ろうとしないように。

    レーテの中に月光夜を
    探しに行くところの描写も
    非常に興味深くあります。
    特に一人の男は特異体質ゆえ
    すごいですよ。

    ただそんな彼も…

    メインは実はその後の世界、
    レーテ脱出後なんですよね。
    そう、ある出来事の
    再来になるのですから。

    基本グロテスクですので
    ご注意あれ。

  • 初めて読んだ牧野作品です。衝撃的すぎて何度も読み返しました。
    レーテなど、設定がすごくすきです。
    記憶や、精神的なものを取り扱っているお話しがすきなせいもあるのでしょうが、この本は当時本当に人生で一番好きな本とすら思っていました。

  • 読み終わったあと、へこみます。
    気持ち悪さと、胸をかきむしりたくなるような記憶と自我に対する懐疑で。

  • すべてがリセットされてしまう、正気の意味のない、記憶に価値のない区域で起こる、不整合の挿話。

    彼女はきっと幸せなのだ。不幸を知らず、不幸をおいて生きていくのだから。
    そして彼女につきそう男も。

  • 傀儡后とかに比べると少し物足りない感はありますが作者独特の哲学的で妖艶な世界観はよく表れてると思います。

  • いまいち物足りない感じ。「三時間ごとにリセット」される設定は面白いのだけれど。でも、解説はすごく興味深かった。

  • ギミックとしてはなかなかのもの。ただ、サスペンスの部分が削がれてしまっているのが残念か。ギミックを生かせるストーリー・分量ではないのかもしれない。

  • なんとなく設定についての既視感が拭えない。定期的にリセットされる記憶、正体不明の殺し屋の秘密、生体改造兵同士の戦いなど、いろいろと詰め込んではあるのだけどちょっと物足りない気がする。ただ、こういう作品を書く作家だと思ってなかったので、その点は素直に関心した。

  • 思わず多重人格探偵?と言ってしまった。この人の作品はやはり「MOUSE」が最高だったと思う。

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著者プロフィール

'58年、大阪生まれ。高校時代に筒井康隆氏主宰の同人誌「ネオ・ヌル」で活躍後、'79年に「奇想天外新人賞」を別名義で受賞。'92年に『王の眠る丘』で「ハイ! ノヴェル大賞」を受賞。他に、『MOUSE』、『スイート・リトル・ベイビー』等々著作多数。また『バイオハザード』『貞子』ほかノベライズも多数手がける。

「2022年 『貞子DX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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