月光とアムネジア (ハヤカワ文庫 JA マ 5-4)

著者 :
  • 早川書房
3.24
  • (3)
  • (18)
  • (40)
  • (2)
  • (3)
本棚登録 : 152
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150308599

感想・レビュー・書評

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  • 三時間ごとに記憶がリセットされる場所レーテ。そこに逃げ込んだ殺人鬼と捜査班。消える記憶の中で、殺人鬼が誰でどんな存在なのか、レータがなんなのかを巡るSFミステリです。
    特殊設定の転がし方、土台が覆っていくような快楽が強烈でした。

  • SF。ファンタジー。ホラー。スプラッター。
    3時間ごとに記憶がリセットされる空間"レーテ"が特徴的な作品。
    読んでいるとクラクラしてくる、独特の雰囲気が良い。
    人を選ぶ作家だと思っていましたが、グロさもほどほどで意外と読みやすかった。
    似たような設定の作品を何度か読んだことがあるので、それほど独創的なわけでもないのかな?

  • 記憶のあいまいな世界…。厭な世界だなあ。他山に幸福は訪れるのだろうか。

  • 牧野修は初めて読んだ。妖し気な言語感覚でクラクラした。でも一気に読まされてしまった感じ。これは凄いな...

  • ちと物足りなかった。分量も内容も。同じ世界でもっといろいろ書けそうではあるけど、あまり読書しない中高生向けの牧野修入門編、といった感じだった。

  • 序盤は、何が起こっているのかが読者に把握できていない状態と、主人公の記憶があいまいな状況が重なり、さらにはよく解らない幻惑的な場面もあってと、幻想小説じみていて良い雰囲気だった。

    途中からは、登場人物ともども読者も事態をある程度把握できてきたところで、一転、モンスターの登場や戦闘シーンに一気に比重が置かれていった。ここで、作品の雰囲気もだいぶ変わってしまっていると思う。

    飽きさせない展開になっている、とは言える。

    面白かったけど、短編を読んだような感覚。

  • ブーゲンビリア!記憶を三時間ごとにリセットするフィールド、レーテ。そこに入った殺人者、月光夜を追いかける主人公たちのチーム、の話し。
    文庫本一冊の話しだなんて言わないでもっと膨らませてくれれば…とか思わないでもない感じだった

  • 3.5

  • 「時間」と「記憶」を使ったSF。一人称で語られる文章が物語を引き立てるうえで重要な鍵となっている。オチもしっかりとしていて、かつ余韻もなかなかのもの。ネタバレになるので詳細は割愛。

  • 不思議系SFホラーとでもいいましょうか。
    とにかく不思議な雰囲気が漂っています。
    基本牧野作品は若干難解な傾向に
    あるのですべてを汲み取ろうとしないように。

    レーテの中に月光夜を
    探しに行くところの描写も
    非常に興味深くあります。
    特に一人の男は特異体質ゆえ
    すごいですよ。

    ただそんな彼も…

    メインは実はその後の世界、
    レーテ脱出後なんですよね。
    そう、ある出来事の
    再来になるのですから。

    基本グロテスクですので
    ご注意あれ。

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著者プロフィール

'58年、大阪生まれ。高校時代に筒井康隆氏主宰の同人誌「ネオ・ヌル」で活躍後、'79年に「奇想天外新人賞」を別名義で受賞。'92年に『王の眠る丘』で「ハイ! ノヴェル大賞」を受賞。他に、『MOUSE』、『スイート・リトル・ベイビー』等々著作多数。また『バイオハザード』『貞子』ほかノベライズも多数手がける。

「2022年 『貞子DX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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