マルドゥック・ヴェロシティ 1 (ハヤカワ文庫JA)

  • 早川書房 (2006年11月8日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784150308698

感想・レビュー・書評

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  • バロットに出会う前のウフコックとボイルド、Dr.イースターのお話。

    戦争により四肢欠損や眼球を失うなど再起不能なまでの肉体損傷を負った兵士たち。肉体改造により失った以上の特性(力)を得た彼らは、終戦後危うく廃棄処分されそうになる。
    なんとか廃棄を免れた彼らに与えられた選択は、この先の一生を研究所(楽園)で過ごすか、マルドゥック市で有用性を示すべく任務につくか。

    スクランブルよりも生身の肉体✖兵器という人体改造を経たレンジャーが続出してよりバトル漫画のような展開に。

  • マルドゥックシリーズの世界感が超大好き(笑)

    スクランブルでは、ひゃ〜危険!恐い!やだ!って思ってたボイルドの背景を知ると切なくなる。


    ああ〜、なんだよ、楽しい時と終焉の時…。


    ボイルドにも感情移入してしまうのです。

  • 『マルドゥック・スクランブル』以前のボイルドの物語。
    自分の中の破壊や殺戮への衝動、狂気を薄氷一枚の危さで誤魔化してウフコックとコンビを組んでいる姿は痛々しい。

    スクランブル時点よりも登場人物が青くて若くて新鮮な感じで読める。
    ウフコックが可愛いよ。

  • 「マルドゥック・スクランブル」売れたからスピンオフかよ!
    みたいな気持ちで読み始めたら、とんでもなかった。
    すごい。これはすごい。

    「スクランブル」のおまけなんかじゃない。
    むしろ「スクランブル」との整合性は無視してでも語られる
    凄惨で鮮烈でひどくセンチメンタルな黙示録。
    やばい。これはやばい。

    ほぼ全員が新キャラなので、
    スクランブルで予習する意味はあんま無いです。
    思い立ったら読むべき本。

  • やはり来た続編

  • ボイルドとウフコックが相棒だった頃の話。こうやって09法案ができていったのかと思いながら読んでいた。文章に圧倒されながら読む感じがとても楽しい。

  • 著者:冲方丁(1977-、各務原市、小説家)

  • マルドゥック・ヴェロシティ〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)

  • 古書購入

  • 2018/7 8冊目(2018年通算111冊目)。「マルドウック・スクランブル」の前日譚。「~スクランブル」で憎らしい程の悪役を演じたボイルドが相棒だったウフコックとどのようにして袂を分けたのかというのが話の主題。文章に特徴があり少し読みにくかったというのが感想。それでもまだ1巻目は、ボイルドの方にウフコックを「道具」として扱ってはいけないという気遣いが随所に見られる。ボイルドの心境がどう変わっていくのか?。スターウォーズの新3部作みたいで読んでいてドキドキする。続きも読んでいきたいと思う。

  • 『マルドゥック・スクランブル』の前日譚となる、ボイルドとウフコックの決別までを描く物語。

     全巻では、強大な敵として登場し、バロットとウフコックを追い詰めたボイルド。元々、ボイルドとウフコックはパートナーだったみたいですが、二人の過去はあまり深く描かれませんでした。

     人体実験によって特殊な能力と身体を手に入れたボイルド。兵器としてこの世に生み出された知能を持ったネズミのウフコック。二人は研究所に所属していましたが、その研究所は戦争の終結によって閉鎖。兵器や戦争のための技術が白い目で見られ始める中、二人はほかの収容者たちとともに処分の危機にさらされます。

     こうして読んでいると、ウフコックが『マルドゥック・スクランブル』で自身の有用性について何度も言及していたのにも納得できます。

     兵器として生まれたものの、その後、人間の一方的な都合で、処分の危機にさらされたウフコック。だからこそ、彼は生き残るためには、自分の有用性を証明し続けるしかないと考えていたのだと思います。

     ただ、このウフコック。全巻より若いためか、まだ人間関係に疎いところもあって、ボイルドを信頼しきっていたり、他の収容者たちのジョークに戸惑ったり、ウフコックのことを知らない人の前に現れて、相手に奇異な目を向けられると落ち込んだり、となかなか可愛らしいところも。

     前回では、バロットのことを優しく見守るお父さんでもあり、そして戦いの場では頼れる司令塔でもあり、そして最高の相棒だっただけに、そのギャップはなんだか新鮮でもありました。

     そして、ボイルド。戦地において自軍に誤爆をしてしまい、罪の意識や虚無の思いを抱えています。しかし一方で、爆弾を落とした時に感じた、絶頂感を懐かしく感じてしまっているところも見受けられます。

     =や――を使い、感情を挟まず、見たまま、感じたままをメモのように書き連ねる文体も、虚無に侵されたボイルドの心情と非常によくあっているように思います。

     一巻の中盤以降は、アクションシーンも多数あって読み応えあり! 他の登場人物たちも一癖も、二癖もあり、彼らの活躍も抜群の読み応えです!

     新天地に移り活躍を続ける二人に、徐々に迫ってくる巨大な事件と、その裏に潜む闇。二人の結末はわかっていますが、それでも先が気になるのは、さすが沖方さんだと感じます。

  • 独特の文体はとても情報量が多く、おしよせてくるイメージを処理していくような心地がした。ボイルドが主人公なのでかなりハードボイルド風味で、ウフコックもまだまだ人間の機微に対して未熟。結末がすでにわかっているため、そこへむけてボイルドがどう墜ちていくのかが怖い。『ああ。ひやっとする』

  • ボイルドとウフコックがこんな関係にあったのにどうしてスクランブルのような風に陥ってしまったのか続きが気になる。

  • 前作とはちょっと違う視点

  • 面白い。が、文章が読みにくくて辛い…。
    結末がわかっているだけに、仲の良さそうな面々のこの先を思うと辛いものがあるが、ウフコックもボイルドも、その他のキャラクターも魅力的で良い。スクランブルより面白いと感じた。
    ただし、文章が読みにくい。というか文章になっていない小説なので読み進めるのが苦しかった。3冊読み切ったけど。

  • 『有用性の証明ーそれが規律の名だ。我々は、我々を必要とする者たちのために、惜しみなく力を使う。ここで一つリスクについて言及しておく。君たち力ある者にとってはスリルと言い換えてもいいだろう。有用性の証明に失敗すればー廃棄処分か、刑務所行きか、ゴミ缶に放り込まれるか、戦うべき相手に敗北するかはわからないがー要するにジ・エンドだ。むろん働きによっては、そうなる前に巻き返すこともできるだろう。それが私の選択肢だ。説明は以上だ。』

    『マルドゥック・スクランブル』以前の物語。本作もかなり面白い。『マルドゥック・スクランブル』もだいぶ前に読んだから内容覚えてないなぁ〜。映画観ようかな。

  • 『マルドゥック・スクランブル』の続編かと思ったら、前日譚。
    『マルドゥック・スクランブル』のラスト、ボイルドが死ぬシーンから始まって、そこに至るエピソードが語られるらしい。
    前日譚なので、最後にはボイルドとウフコックが決別するのがわかっているし、『マルドゥック・スクランブル』に登場しなかった他のメンバーはみんな死んでしまうんだろうな、と予想もつくわけだけど、悲劇になるのがわかっているストーリーを読み進めるのはツライですね。

  • 久しぶりのマルドゥックシリーズ。 ウフコックとボイルドの過去を描く前日譚。相棒と呼べた関係に一体何が。 本シリーズの魅力は、特徴的なキャラクタとその能力。過激なアクションシーンと共に、その特殊戦闘能力は実にSFでいい感じ。そして、それ以上に魅了してくれるのが、切れ者たちの静かな死闘。気品に溢れる言葉も恐ろしい。 マルドゥック・スクランブルでは、非常な殺戮兵器と化していたボイルド。本作では、その片鱗がありつつも、苦悩する人間らしさも見どころ。 「俺は…死にたくない。俺は生きたいんだ…ウフコック」

  • [2013.10.30]

  • アニメの台本そのものってかんじで、すごく読みづらい。内容は悪くなかったけれど、文体が馴染みなく、頑張って読了。

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著者プロフィール

1977年岐阜県生まれ。1996年『黒い季節』で角川スニーカー大賞金賞を受賞しデビュー。2003年『マルドゥック・スクランブル』で第24回日本SF大賞、2010年『天地明察』で第31回吉川英治文学新人賞、第7回本屋大賞、第4回舟橋聖一文学賞、第7回北東文学賞、2012年『光圀伝』で第3回山田風太郎賞を受賞。主な著書に『十二人の死にたい子どもたち』『戦の国』『剣樹抄』『麒麟児』『アクティベイター』などがある。

「2022年 『骨灰』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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