夢幻紳士 (怪奇篇) (ハヤカワコミック文庫 タ 8-6)

著者 :
  • 早川書房
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本棚登録 : 410
感想 : 34
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  • Amazon.co.jp ・本 (465ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150308896

感想・レビュー・書評

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  • もう何度読んだか分かりません。ものすごく好き!
    夢幻魔実也くんはどうやら、少年の砌から怪奇事件を担当する探偵さんだったようですが、大きくなった方がセクシーで良いと思います。
    確かに画は時代を感じさせるものの、台詞回しがとにかく粋!どの短編も完成度の高いお話ばかりですが、「沼」と「半人形」、それに「夜会」は大のお気に入りです。
    この作者に偶然出会えたのがとても嬉しい。こういうのを読むと、エンターテイメントはアートでもあり得るんだなあと感じます。

  • 豪華客船に乗った夢幻魔美也が言えない過去と亡霊に憑かれた客に遭遇した「幽霊船」、強い暗示にかかった妻を救うことを依頼する夫と暗示にかかった妻の切ない夫婦愛「老夫婦」、生きる者の生気を「吸う者」と魔美也の対決「吸血鬼」、儚げな幽霊妻と魔美也の交流「幽霊夫人」、トリッキーな語り口が良い「首屋敷」など、様々な怪異に挑戦する夢幻紳士夢幻魔美也の怪奇編。

    女ったらしだがおもちゃにはしない、クールだが情や義理に厚い夢幻魔美也と怪異に巻き込まれるまたは魔美也を怪異に誘う妖艶なヒロインの魅力、バラエティ豊かなストーリーの魅力、妖しい世界観に酔えるオムニバスホラーサスペンス漫画。

  • これは良いエログロデカダンス。夢幻さんの非道さがたまらない。

  • 自分が生まれた年に発表された作品なのに新鮮です。
    世の中には色々な「愛の形」があるんだな、と。
    リメイクに見せかけた「回帰篇」も面白いです。

  • 美しく、恐ろしい、その男、夢幻魔実也!!ほんと酷い男すぎてたまんない魔実也、大好きです。

    「老夫婦」「幽霊夫人」「木霊」「花火」「鬼」「夜会」などがお気に入りですが、怪奇編で一番好きなのはなんと言っても「半人形」です。

    「夜の闇は私の古い友人でしてね。何もおそれるものではありません。」

    あんなに女好きなのに、マミーが女好きである以上に女の方がマミーを好きすぎて、全然がっついて見えないところがさすがです。

  • 初高橋葉介。
    確か二階堂奥歯「八本脚の蝶」で名前を聞いたことがある。
    怪奇と耽美とエログロと頽廃とを、話でも絵でも見せる、特に大ゴマを大胆に使う構図が新鮮。
    死と殺人と怨念渦巻く中でぐっときたのは、308ページ。
    半人形の自壊、をここまで衝撃の絵で。

    ところで少年漫画ノリの作品集もあるのだとか。
    色々読んでみたいぞ。

  • リメイク版の回帰篇を先に読みました。
    怪奇篇の夢幻魔実也の方が人間臭いかな? 女好きだし。
    絵が洗練されて、より幻想的になったリメイク版の方が好きですね。

  • 妖艶で退廃的な世界をユーモアも交え綴った、怪奇譚。主人公の夢幻がとにかく妖しげな魅力を醸してます。
    このシリーズ、そもそも小学校の頃に、ネムキを立ち読みして夢中になった作品だったりもします。

  • ある意味人生を変えた一冊。持ってるのはアサヒソノラマ版だけど、他の出版社だと内容変わるのかなあ。夢幻氏の暗黒の色気の虜になって欲しい。

  • 冒険活劇もかわいくてすきだけど、やっぱこれだなー。

    非道、外道、エロ、グロ、あ、エロはあんまないかな。

    素敵な一冊。

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著者プロフィール

1956年、長野県生まれ。77年「江帆波博士の診療室」でデビュー。『夢幻紳士』『学校怪談』、『もののけ草紙』などのシリーズで人気に。独自の「怪奇幻想マンガ」を描き続ける。

「2023年 『魔実子さんが許さない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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