ライト・グッドバイ (ハヤカワ文庫 JA ア 3-8 ススキノ探偵シリーズ)

著者 :
  • 早川書房
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感想 : 42
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  • Amazon.co.jp ・本 (396ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150309053

感想・レビュー・書評

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  • 再読。この檜垣とその母親の気持ち悪さと言ったら。まぁ一緒に住んでる父親もだけど。そもそもよく結婚したよな。この無意味に嘘をつくというのがほんと気持ち悪い。殺されたエリカはほんとかわいそうだ。アンジェラ初登場。会ってみたいわー。

  • すすきの探偵シリーズもの。
    おやじ編もだいぶ馴染んできた。

    前半から嫌な展開がずっと続くんだけどおなじみの桐原さんや松尾さんは登場せず、代わりに高田の出番が多かったのは良かった。
    どっかで出てきた誰とか以前のエピソードのご開帳が目につくのはいかがなものかという気もするけど、ここ1,2作品よりは好みかな?という感じ。

    ライトグッド・バイの解釈はちょっと考えさせられるものがあった。

  • 酒を飲む時に嫌なやつと飲むのはやめましょう。

  • タイトルはもちろん『ロング・グッドバイ』のオマージュであろう。今作から登場する徽章持ちのオカマであるアンジェラの存在によって、今までとは違う高田の一面が見えて新鮮だった。また、シリーズ常連となった種谷もあいかわらずの偏屈っぷり。だが、やはり特筆すべきは犯人である楡垣のキャラクターである。そのネバつくような気味悪さには嫌悪感を覚えずにはいられない。

  • シリーズ初期と比べると物語のテンポが悪くなっているのは確かなんだけど、先が気になって読んでしまうのは何故だろう。
    今回は最初から犯人と思われる人物が分かっているという少し変わった切り口の話。嫌々付き合っている<俺>の目を通して彼を見ると、とにかく気持ち悪くて、少し悲しい。

  • ススキノ探偵シリーズ第8作。

    最初から容疑者が決まっていて、
    元刑事の依頼で、
    その容疑者と親しくなってネタを掴むミッションを遂行する話。

    とにかく容疑者が不快です(笑)

  • 「殺人容疑者と親友になれ」退職した古馴染みの元刑事種谷が、“俺”のところに厄介な依頼を持ち込んできた。未解決の女子高生行方不明事件の証拠となるべき死体を見つけるためだというのだ。“俺”はバーで偶然を装って男に近づき、気の合うふりをして付き合いを深めてゆく。だがそいつは、一緒に酒を飲むのはまっぴら御免という、“俺”が最も嫌いなタイプの男だった…

  • 著者は、ほんとに人間をよく見てるよな。。。
    「おうわっ」とか、人間が他者に媚びて取り入ろうとする姿を、すごくよく見ないと、書けないよ。
    口の中で舌がうねうねしてるとか、えげつない下ネタで罵倒して興奮するとか、母親が性的に興奮して息が臭くなるとか、ほんとに人間のみっともない部分を常日頃から観察しているんだなーと感心する。その集大成なのではないだろうか、ほんとに好きになれそうなところのない男。そして、そんな野郎と友達づきあいをしなければならない探偵の、常に守っている強固な美学を嫌々ながら捻じ曲げる滑稽さ。
    著者のユーモアが、今回は裏返しになって表れている。
    ラスト、ケラーのシーンは一転してとても切ない。クズ野郎だけど、探偵のことをすごく信頼して好きになっていた。
    それに気づいて、でもなんとか流してしまおうとする、探偵のほろ苦い表情が眼に浮かぶ。

  • 再読。
    ススキノの便利屋-俺が見せる相変わらずのひねくれたモノの見方、妙な独自のこだわりと、年齢を重ねることで身につけた我慢強さのバランスが絶妙であり、シリーズの中で最も俺の良さが出ていると思う。
    ストーリーの中核をなす登場人物を遠慮なく徹底的にグロテスクに描く思い切りも当シリーズらしいです。

  • 可もなく不可もなし。シリーズモノだね。

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著者プロフィール

一九五六年札幌生まれ。本郷幼稚園中退、本郷小学校卒、東白石中学校卒、札幌東高等学校卒、小樽商科大学中退、北海道大学文学部哲学科中退。
現場作業員、ポスター貼り、調査員、ガードマン、トラック助手、編集者、広告営業、コピーライター、受刑者など諸職を転々。
一九九二年『探偵はバーにいる』(早川書房)で小説家としてデビュー。同作は、一九九三年『怪の会』激賞新人賞受賞。
二〇〇一年『残光』(角川春樹事務所)で日本推理作家協会賞受賞。

「2010年 『北の作家 書下ろしアンソロジーvol.2 utage・宴』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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