微睡みのセフィロト (ハヤカワ文庫 JA ウ 1-7)

著者 :
  • 早川書房
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本棚登録 : 667
感想 : 75
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150309909

感想・レビュー・書評

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  • 『天地明察』や『十二人の死にたい子どもたち』の冲方さんしか知らなかったのですが、もとはSFがメインの作家さんと言うことだったので読んでみました。
    代表作の『マルドゥック・スクランブル』は巻数も多いので断念。カバーイラストがラノベっぽくって躊躇しましたが、1冊で完結するので当作を選択。いやラノベでも構わないのですが、、、
    前半は耳慣れない用語や固有名詞に戸惑いましたが、慣れてきた後半は読書スピードもアップ。フォースディメンショナー、シュレッディング、超胞体、、、SF初心者ゆえどこまでが一般的なSF用語でどこからが作者のオリジナルなのか判らないのが残念。ヒロインのラファエルが聖女すぎて、ラノベというより昔の少年マンガのようでした。

  • 「天地明察」とはまた全然違った読み応え。

    人間を微細な立方体へと超次元的に砂粒のように切り刻む「混断」、またそれを繋ぎ合わせる「結合」、他人の感情を感受する「緒感」、鏡のように分身を作り出す「同時並在」、未来を見る「予見」…

    波打つプラチナブロンドに薄いブルーの瞳、華奢な身体つきの少女 ラファエルはほぼ全ての能力を網羅して、空間や時空さえも操る。相棒は忠実な頼もしいシェパードのヘミングウェイと、人体改造で脅威の回復力を持つ 人間狩人のパット。

    感応者たちの持つ能力の説明がややこしくて混乱した。そもそもがっつり文系なんすよ、私は…。でもこの言い回しとか、中2的な格好良さは認める。アニメ化するとこの魅力が活かせそう。

    マルドゥックの方を早く読みたい。

  • 黒い月は全てを抱く。
    憎悪も祈りも愛情も。
    微睡みの中を飛び跳ねて今日も天使は祈り続ける。




    ウブカタ作品はこれが初めて。
    ページは少ないけれど世界観の作りこみが半端ない。

    最後の終わり方もエピローグもいちいちかっこいい。

    ウブカタさんは初見だけれども
    刃物のような文体がつきささる。
    クールのヒトこと。
    マルドゥックも見てみたい。

    ただページ数が少なかったせいか、
    少々わかりにくい節も。
    多眼装置とかいつの間にか使われていてハッとなった。

  • マルドゥックシリーズの元となる物語とのことですが、壮大な設定と世界観がこのページ数では描き切れてないように感じました。
    設定も判り難い部分が多かったかな。
    結末もやや強引な感じがしました。

    比較すると悪いのかもしれませんが、やはりマルドゥックシリーズの完成度の高さを改めて感じました。
    マルドゥックファンの方なら楽しめる作品だと思います。

  • 5月28日購入
    俺にとって新人さんの作家さん。

    5月31日終読
    外国の作品のような雰囲気が感じられた。
    硬質でドライ。
    甲殻機動隊ポッイ。
    イイ作家さんを発見したー!

  • ページ数はすくないが、中味は物凄い濃い。独特な言い回しや世界観に振り回されてしまった。

    途中で何度も読み返したくなる(ならざるをえない)一冊。

  • 蔵書整理で手放すので、再び出会い読む日もあるか

  • 2002年刊の徳間デュアル文庫から復刊。戦争を経て感覚者(サード)と感応者(フォース)が共存する社会。研究者が300億個に混断(シュレッディング)された事件を、捜査官と少女が捜査する。超能力バトルSF。

  • 微睡みのセフィロト (ハヤカワ文庫JA)

  • 著者の作品はマルドゥックシリーズしか読んでいなかったので、復刊を機に購入。

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著者プロフィール

1977年岐阜県生まれ。1996年『黒い季節』で角川スニーカー大賞金賞を受賞しデビュー。2003年『マルドゥック・スクランブル』で第24回日本SF大賞、2010年『天地明察』で第31回吉川英治文学新人賞、第7回本屋大賞、第4回舟橋聖一文学賞、第7回北東文学賞、2012年『光圀伝』で第3回山田風太郎賞を受賞。主な著書に『十二人の死にたい子どもたち』『戦の国』『剣樹抄』『麒麟児』『アクティベイター』などがある。

「2022年 『骨灰』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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