微睡みのセフィロト (ハヤカワ文庫JA)

著者 :
制作 : 獅子猿 
  • 早川書房
3.57
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  • (14)
  • (2)
本棚登録 : 588
レビュー : 70
  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150309909

感想・レビュー・書評

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  • 「天地明察」とはまた全然違った読み応え。

    人間を微細な立方体へと超次元的に砂粒のように切り刻む「混断」、またそれを繋ぎ合わせる「結合」、他人の感情を感受する「緒感」、鏡のように分身を作り出す「同時並在」、未来を見る「予見」…

    波打つプラチナブロンドに薄いブルーの瞳、華奢な身体つきの少女 ラファエルはほぼ全ての能力を網羅して、空間や時空さえも操る。相棒は忠実な頼もしいシェパードのヘミングウェイと、人体改造で脅威の回復力を持つ 人間狩人のパット。

    感応者たちの持つ能力の説明がややこしくて混乱した。そもそもがっつり文系なんすよ、私は…。でもこの言い回しとか、中2的な格好良さは認める。アニメ化するとこの魅力が活かせそう。

    マルドゥックの方を早く読みたい。

  • 超越した力点が、仄かに香る。

    (以下抜粋)
    ○私に謝るのではなく、自分に対して謝るのだ、ピエール。
     お前は、銃よりも強い(P.60)

    ○選択する未来への自由さには、現実への耐性が不可欠なんです。(P.72)

  • [2013.11.07]

  • 物語世界の構築に前半が占められていて、ちょっと退屈だったが後半戦闘シーンが入ってくるころから徐々に勢いが出てきて、やっとこさ読了。
    守りたい人に死なれてしまった者たちの悲しみ・憎しみが昇華されて癒されていく話。お互いに守りたいと思い、実際に守られていた。

  • 冲方丁の初期の長編。やがてマルドゥックスクランブルに至る世界観、人物像が見られる。面白いけど、マルドゥックスクランブルが深く描かれていたために、どうしても全てがその原型であったりプロトタイプのように読めてしまう。

  • ☆3.7
    続くのかな?今後どうなるのか楽しみ。
    ムツカシイ単語は飛ばし読み。

  • マルドゥック・スクランブルにいまいちのめり込めなかったので他の作品に挑戦してみたけど、うーん……。
    うぶかた作品の独特な感傷的な書き方に自分は馴染めないんだな。他にも感傷的な書き方してる小説はごまんとあるのになんでだろう……。登場人物誰にも感情移入できないからか。
    うぶかたさんの著作は、好きになる人は全部好きになりそうだけど苦手な人はとことん苦手なんじゃないだろうかと思った。

  • 言葉選びが難しい・・・。
    世界観はいいけど、短編であるためちょっと物足りない。
    やはり長編ものの方が作りこみの背景が分かって面白いと思う。
    サードがフォースになるというのもいまいちつかめなかった。
    私には合わなかったようで残念。

  • 従来の人類である感覚者(サード)と超次元能力を持つ感応者(フォース)との破滅的な戦乱から17年、両者が確執を残しながらも共存している世界。世界政府準備委員会の要人である経済数学者が、300億個の微細な立方体へと超次元的に“混断”される事件が起こる。先の戦乱で妻子を失った世界連邦保安機構の捜査官パットは、敵対する立場にあるはずの感応者の少女ラファエルとともに捜査を開始するが…著者の原点たる傑作SFハードボイルド(「BOOK」データベースより)

    おーもーしーろーいーーーー!!
    そうそう、こういうしっかりした世界観を持つ骨太SFを書いてほしいのよ、冲方さん!
    『天地明察』みたいな爽やかな話も嫌いじゃないけど、やっぱりSF畑で活躍してほしいなぁ。

  • 初の冲方丁作品。
    本作は随分前に発表されたものを加筆訂正し、再出版されたものらしい。


    久々にSF作品を読んだ。
    あまりSFを読まないので他と比べたりは出来ないのだけど、「SFらしいSF作品」だなぁという印象を受けた。

    設定がやや入り組んでいたり、独自の専門用語が多いせいかはじめは戸惑ったけど、次第に独特な世界観と人々に引き込まれていった。

    登場人物それぞれが抱えてるものが重く、簡単に答えが出るものは全然無さそう。
    それぞれの葛藤をみると、「誰も楽して生きていないなぁ」と思う。
    SFらしい超人的能力とか、自身の思考を操れる技術とか、そういうものがあってもそうなのね、と。

    この人の本をもっと読みたいなぁと思った。
    『マルドゥック・スクランブル』『天地明察』が気になる!

著者プロフィール

冲方丁(うぶかたとう)
1977年、岐阜県生まれ。4歳から9歳までシンガポール、10歳から14歳までネパールで過ごす。早稲田大学第一文学部中退。小説のみならずメディアを限定せず幅広く活動を展開する。
『マルドゥック・スクランブル』で日本SF大賞、『天地明察』で吉川英治文学新人賞、本屋大賞、北東文芸賞を受賞し、第143回直木賞にノミネートされた。『光圀伝』で第3回山田風太郎賞受賞。
代表作となる『天地明察』は2011年にコミック化、そして2012年に岡田准一主演で映画化されヒット作となる。2019年1月、『十二人の死にたい子どもたち』が堤幸彦監督により映画化。

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