微睡みのセフィロト (ハヤカワ文庫JA)

著者 :
制作 : 獅子猿 
  • 早川書房
3.57
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  • (14)
  • (2)
本棚登録 : 588
レビュー : 70
  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150309909

感想・レビュー・書評

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  • 「天地明察」とはまた全然違った読み応え。

    人間を微細な立方体へと超次元的に砂粒のように切り刻む「混断」、またそれを繋ぎ合わせる「結合」、他人の感情を感受する「緒感」、鏡のように分身を作り出す「同時並在」、未来を見る「予見」…

    波打つプラチナブロンドに薄いブルーの瞳、華奢な身体つきの少女 ラファエルはほぼ全ての能力を網羅して、空間や時空さえも操る。相棒は忠実な頼もしいシェパードのヘミングウェイと、人体改造で脅威の回復力を持つ 人間狩人のパット。

    感応者たちの持つ能力の説明がややこしくて混乱した。そもそもがっつり文系なんすよ、私は…。でもこの言い回しとか、中2的な格好良さは認める。アニメ化するとこの魅力が活かせそう。

    マルドゥックの方を早く読みたい。

  • 黒い月は全てを抱く。
    憎悪も祈りも愛情も。
    微睡みの中を飛び跳ねて今日も天使は祈り続ける。




    ウブカタ作品はこれが初めて。
    ページは少ないけれど世界観の作りこみが半端ない。

    最後の終わり方もエピローグもいちいちかっこいい。

    ウブカタさんは初見だけれども
    刃物のような文体がつきささる。
    クールのヒトこと。
    マルドゥックも見てみたい。

    ただページ数が少なかったせいか、
    少々わかりにくい節も。
    多眼装置とかいつの間にか使われていてハッとなった。

  • 感応者の能力が素敵でした。SF!最高です、あとがきも勉強になりました。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「あとがきもちょっとした勉強に」
      気になるなぁ~
      冲方丁は「天地明察」しか読んでないので、次はコレにしようかな?
      「あとがきもちょっとした勉強に」
      気になるなぁ~
      冲方丁は「天地明察」しか読んでないので、次はコレにしようかな?
      2012/10/24
    • tyさん
      作者は相当な知識人かと思われます。笑
      これもいいですが、私はマルドゥック・スクランブルがとても好きです。
      作者は相当な知識人かと思われます。笑
      これもいいですが、私はマルドゥック・スクランブルがとても好きです。
      2012/10/24
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「マルドゥック・スクランブルがとても好きです」
      最高傑作って言われてますものね、完全版の文庫が3冊なので、最初は短めのを読んで、それからチャ...
      「マルドゥック・スクランブルがとても好きです」
      最高傑作って言われてますものね、完全版の文庫が3冊なので、最初は短めのを読んで、それからチャレンジしまたいと思っています!
      2012/11/05
  • マルドゥックシリーズの元となる物語とのことですが、壮大な設定と世界観がこのページ数では描き切れてないように感じました。
    設定も判り難い部分が多かったかな。
    結末もやや強引な感じがしました。

    比較すると悪いのかもしれませんが、やはりマルドゥックシリーズの完成度の高さを改めて感じました。
    マルドゥックファンの方なら楽しめる作品だと思います。

  • 5月28日購入
    俺にとって新人さんの作家さん。

    5月31日終読
    外国の作品のような雰囲気が感じられた。
    硬質でドライ。
    甲殻機動隊ポッイ。
    イイ作家さんを発見したー!

  • 微睡みのセフィロト (ハヤカワ文庫JA)

  • 著者の作品はマルドゥックシリーズしか読んでいなかったので、復刊を機に購入。

  • 『マルドゥック』や『天地明察』より前に書かれた作品と言うことで納得

  • 我々のサード世代と、新しい力を手に入れたフォース世代の確執と融和の話。スピード感が半端ない。読後感は爽やか。冲方氏の他の小説も読んでみたい

  • 超次元的能力を持つ者フォースと持たざる者サードの対立が原因で一度滅びかけた地球を舞台にする近未来ハードボイルドSF。

    主人公パットはその戦争で妻子を失った軍人。装置による制御がなければ正気を保てないほどフォースを憎んでいる。改造した肉体を持つ軍人であるパットはフォースを育成する機関から派遣された少女ラファエルとともにある事件の捜査に当たる、というあらすじ。

    展開が早く文字数あたりの情報量が多いのでやっと着いていってる感じだったが、読んでいて不思議に状況が見える。迫力のあるサイキックバトルは怖いくらいだ。

    父親としてのパットに共感しながら読んだのでラスト少し前パットとある人物の対面シーンでグッときた。

    あとがきを読むとこの話は完結しながら他の話のプロットにもなっているらしい。それらも気になる。

  • 2015.07.02 読了

  • 冲方丁の著作を初めて読んだ.もっと早くに読めばよかったと思えるほど,面白かった.
    頭のなかで情景を映像化しなから読んでいたけど,どうもパッドはバトーの声で再生される.ラファエルは分からない.

    最後の方の,思考ロックを解除されたパッドがラファエルを連れ出すシーンはカッコ良かった.
    最終局面の時間操作について,跳躍は「1秒を長くする」という奇妙な表現で理解出来るんだけど,沈むというのは「1秒を短くする」というのでいいのかな?
    1秒が一瞬で終わってしまうから,自分の身に何が起こったかが全くわからない,みたいな.
    そもそもこの解釈もあってるのだろうか.

    中編小説だけあって,とんとんと物語は進む.
    読みやすいとも言える.まどろっこしい描写も無く,シンプルなのだ.重厚な世界観ではあるけれど,さほど難しい表現も無い.
    他の本も是非読んでみたくなった.

  • マルドゥックスクランブルやらその後の冲方作品の「ネタ」が詰まっている感じがする。あっさりと読めて良い作品。まとまっているし。
    しかし、これ。シリーズ化しても良いのではないかなぁ~と思う。

  • 超越した力点が、仄かに香る。

    (以下抜粋)
    ○私に謝るのではなく、自分に対して謝るのだ、ピエール。
     お前は、銃よりも強い(P.60)

    ○選択する未来への自由さには、現実への耐性が不可欠なんです。(P.72)

  • 2014/6/15

  • [2013.11.07]

  • 鋭くてハードなSFの王道的な感じはそのままに、ラノベちっくな雰囲気もあり。読者の年齢層が広がるかも。

  • 物語世界の構築に前半が占められていて、ちょっと退屈だったが後半戦闘シーンが入ってくるころから徐々に勢いが出てきて、やっとこさ読了。
    守りたい人に死なれてしまった者たちの悲しみ・憎しみが昇華されて癒されていく話。お互いに守りたいと思い、実際に守られていた。

  • 冲方丁の初期の長編。やがてマルドゥックスクランブルに至る世界観、人物像が見られる。面白いけど、マルドゥックスクランブルが深く描かれていたために、どうしても全てがその原型であったりプロトタイプのように読めてしまう。

  • ☆3.7
    続くのかな?今後どうなるのか楽しみ。
    ムツカシイ単語は飛ばし読み。

  • マルドゥック・スクランブルにいまいちのめり込めなかったので他の作品に挑戦してみたけど、うーん……。
    うぶかた作品の独特な感傷的な書き方に自分は馴染めないんだな。他にも感傷的な書き方してる小説はごまんとあるのになんでだろう……。登場人物誰にも感情移入できないからか。
    うぶかたさんの著作は、好きになる人は全部好きになりそうだけど苦手な人はとことん苦手なんじゃないだろうかと思った。

  • 後書きと解説が冲方丁を知る上で興味深い。

  • 言葉選びが難しい・・・。
    世界観はいいけど、短編であるためちょっと物足りない。
    やはり長編ものの方が作りこみの背景が分かって面白いと思う。
    サードがフォースになるというのもいまいちつかめなかった。
    私には合わなかったようで残念。

  • 2013/02/05 購入。解説で水鏡子さんが著者の「ばいばい、アース」と「マルドゥック・スクランブル」の位置付けにふれており、なるほどと感じた。どうやら「テスタメントシュピーゲル」も読まないといけないようだ。

  • ―――従来の人類である感覚者(サード)と超次元能力を持つ感応者(フォース)が共存している世界。
    世界政府準備委員会の要人が、300億個の微細な立方体へと超次元的に“混断”される事件が起こる。
    先の戦乱で妻子を失った世界連邦保安機構の捜査官パットは、感応者の少女ラファエルとともに捜査を開始するが……
    著者の原点たる傑作SFハードボイルド


    本屋大賞をとった『天地明察』の作者によるSF
    普通の人間と「超人」としての感応者の軋轢を背景に
    超能力バトルが繰り広げられる

    200ページぐらいの比較的短い作品やけどきれいにまとまって読める
    ヘミングウェイかわいいよヘミングウェイ笑”

  • この世界観はかなり好きかもしれない。SF。どちらかというと超能力方面が強め。AfterJudgement。もうこの辺からターミーネターとかダークエンジェルとか。近未来のニオイがしていて悪くない。サードにフォースにヴァティシニアンにマークエルフ。シュレッディング、エモーション。煙巻き大作戦のようなシャレオツ(風)な横文字に酔う。ラノベになりすぎなく、かといって重厚なSFでもなく。映像的で文学的。バランス感覚は好ましい。久しぶりに楽しく読んだ一冊。

  • 従来の人類である感覚者(サード)と超次元能力を持つ感応者(フォース)との破滅的な戦乱から17年、両者が確執を残しながらも共存している世界。世界政府準備委員会の要人である経済数学者が、300億個の微細な立方体へと超次元的に“混断”される事件が起こる。先の戦乱で妻子を失った世界連邦保安機構の捜査官パットは、敵対する立場にあるはずの感応者の少女ラファエルとともに捜査を開始するが…著者の原点たる傑作SFハードボイルド(「BOOK」データベースより)

    おーもーしーろーいーーーー!!
    そうそう、こういうしっかりした世界観を持つ骨太SFを書いてほしいのよ、冲方さん!
    『天地明察』みたいな爽やかな話も嫌いじゃないけど、やっぱりSF畑で活躍してほしいなぁ。

  • マルドゥックや黒い季節を読んだ後に読んだせいか、外連味のない素直な話だと思いました。

    設定は旧人類と新人類という、平たく言えばありきたりなモチーフなんですが、それを感応者と感覚者という切り取り方をしてあるのがいいと思います。感応者の痕跡が香りでのこるというのもいいですね。
    若い少女と壮年の男性の組み合わせは、いかにも冲方SFという感じ。
    個人的には主人公であるラファエルより、パットの方に感情移入して読んでいました。

    良い意味で、冲方さんの若さを感じさせてもらえました。
    設定はまだ続編を書けそうなポテンシャルはあるのですが、巻を重ねてしまうと、この巻で十分チートキャラであるラファエルがどんどんインフレしそうでもあるので、この作品はこのまま終わってもいいのかもしれません。

  • 初の冲方丁作品。
    本作は随分前に発表されたものを加筆訂正し、再出版されたものらしい。


    久々にSF作品を読んだ。
    あまりSFを読まないので他と比べたりは出来ないのだけど、「SFらしいSF作品」だなぁという印象を受けた。

    設定がやや入り組んでいたり、独自の専門用語が多いせいかはじめは戸惑ったけど、次第に独特な世界観と人々に引き込まれていった。

    登場人物それぞれが抱えてるものが重く、簡単に答えが出るものは全然無さそう。
    それぞれの葛藤をみると、「誰も楽して生きていないなぁ」と思う。
    SFらしい超人的能力とか、自身の思考を操れる技術とか、そういうものがあってもそうなのね、と。

    この人の本をもっと読みたいなぁと思った。
    『マルドゥック・スクランブル』『天地明察』が気になる!

  • 「冲方丁」の看板がなければ読むことはなかったであろう凡作。
    最初にこれを読んでいたら冲方丁の他の作品を読もうとも思わなかったかも。
    内容はあとがきにある通り、「マルドゥックスクランブル」を薄く焼きなおした印象。
    解説もこの作品の評価はない。

    よっぽど熱心なファンで無い限り、読む必要はなし。

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著者プロフィール

冲方丁(うぶかたとう)
1977年、岐阜県生まれ。4歳から9歳までシンガポール、10歳から14歳までネパールで過ごす。早稲田大学第一文学部中退。小説のみならずメディアを限定せず幅広く活動を展開する。
『マルドゥック・スクランブル』で日本SF大賞、『天地明察』で吉川英治文学新人賞、本屋大賞、北東文芸賞を受賞し、第143回直木賞にノミネートされた。『光圀伝』で第3回山田風太郎賞受賞。
代表作となる『天地明察』は2011年にコミック化、そして2012年に岡田准一主演で映画化されヒット作となる。2019年1月、『十二人の死にたい子どもたち』が堤幸彦監督により映画化。

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