機龍警察(ハヤカワ文庫JA)

著者 :
  • 早川書房
3.73
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本棚登録 : 1097
レビュー : 175
  • Amazon.co.jp ・本 (351ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150309930

作品紹介・あらすじ

大量破壊兵器の衰退に伴い台頭した近接戦闘兵器体系・機甲兵装。『龍機兵』と呼ばれる新型機を導入した警視庁特捜部は、その搭乗要員として姿俊之ら3人の傭兵と契約した。閉鎖的な警察組織内に大きな軋轢をもたらした彼らは、密造機甲兵装による立て篭もり事件の現場で、SATと激しく対立する。だが、事件の背後には想像を絶する巨大な闇が広がっていた…"至近未来"警察小説を描く実力派脚本家の小説デビュー作。

感想・レビュー・書評

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  • 近未来の警察小説である。テロと戦うために、警察に雇われる傭兵なのだが、戦う相手は過去に同僚であったというストーリである。傭兵たちの心の葛藤と、近未来に登場する機甲兵装なる武器の詳細と、どちらを描きたいのか欲張り過ぎて、焦点が定まっていない気がする。当然、この一冊では完結されていない。

  • いやいやいや、これは面白い。何と言っても臨場感が素晴らしい。何だか読み進める程に引き込まれちゃう…
    読んでるとそんなにSFっぽくもない。
    しっかり刑事物って感じだけど、それだけじゃない…
    刑事、テロリスト、軍人…ちょっとワイルドセブン的な設定に
    モビルスーツのようなロボットアニメを巧妙に取り込んでいるのが
    面白い。
    早く次が読みたい…と喉から手が出る気にさせる良本です。

  • 評判がよかったのですが、なかなか手に入らなくて、やっと読了。
    評判に違わぬ出来です。
    ただし、ロボットもの(特にパトレイバー)みたいなものと考えると肩すかしを食います。機龍という大いなる秘密を秘めた兵器が出ては来ますが、基本的には警察もの。警察内部は今のままの描写が至る所に出てきます。

    SIPDはパトの特車二課というより、雪風の特殊戦に近いかなとも思いました。

    『自爆条項』も一段落したら読もう。もっとも、これ長いシリーズになりそうな気がするんですが……。

  • 9月-6。3.0点。
    機龍警察シリーズ第一弾。近未来の警察、二足歩行のロボットに乗る特別捜査班。
    傭兵などを雇ったため、SATや警察内部からの反発が凄い。
    都内の地下鉄に、外人の機兵が立てこもる。

    シリーズ第一作。未来の警察もごたついているのだ。

  • 機龍警察シリーズ 第1弾

    秘密裏に製造された機甲兵装の最新鋭機種・龍機兵。

    その運用を任された警視庁特捜部・SIPD.

    龍機兵・フィアボルグ、バンシー、バーゲストを操る姿、ライザ、ユーリ。

    密造された機甲兵による襲撃により、多数のSAT隊員が殲滅され、その継続捜査に当たる特捜部。

    逃げた犯人は姿がかつて傭兵時代の戦友だった。

    迫力の戦闘シーン、警察内部が疑われる黒幕の存在と、中国の裏社会。

    特捜部の戦いは続く。


    パトレイバーとエヴァンゲリオンを足して、ハードボイルドを加味した感じ。

    黒幕が気になるから続きを読もうと思います。

  • 近未来SF的警察小説。人気シリーズの1作目。このシリーズ、ほとんどが「このミスベスト10」にランクインしてるのだけどこの1作目は入ってない。んで不思議なことにこのシリーズはあんまり文庫化されてなくって、他のランクインされてるやつが文庫化されたと間違えてこれを買ってしまった。この本はランクインしてないし、文庫版で同じタイトルで完全版とかいうのもあるので、こっちはなにか瑕疵でもあるのかなと思ったけれど、読んでみたらとても面白かった。先に、2作目を読んだので最初から設定も良く理解できたし、もともと読みやすいし。少し深みがないかもしれないけど、エンタメとしたらいいんじゃないでしょうか。他のやつも是非文庫化して欲しいけど何か揉めてるのでしょうかね。

  • 「日本はどんどん薄気味の悪い国になっていく――」

    至近未来、大量破壊兵器は衰退し、それに代わって近接戦闘兵器体系・機甲兵装が台頭、跋扈する時代。
    その日地下鉄有楽町新線構内でおきた、正体不明のテロリストたちによる通勤電車の乗客たちを人質に取った立てこもり事件。それは、突入・救出作戦を敢行したSATの全滅という最悪の事態を引き起こす。
    現行技術を超える謎の新型機『龍機兵』を擁する警視庁内特捜部は、事件の背景、黒幕を追うが、同じ警察内各所と激しく対立する――。

    多分に90年代のアニメ的要素を含むような気がすると思ったら著者の方は正にこの年代、数々のアニメシリーズの脚本を手掛けていた。警察組織同士の暗闘というと押井監督の『人狼 JIN-ROH』も連想するが、『機龍警察』はそこまで暗澹とした雰囲気はない。まだ本当の〝敵”が見えてこないということもある。特捜部の長、沖津や部下の姿警部のキャラクター性のためとも見える。次々と現れるテロリストは黒幕の前の演者に過ぎない 。

  • ハードボイルドなパトレイバー? 人形汎用兵器が一般化した近未来を舞台にした、警察小説にミリタリー要素をミックスした内容。挿絵とかはないのでメカの外観は読者が想像するしかないが、個人的には装甲騎兵ボトムズのATみたいなもんかと思う。

  • うまいですね、とにかく。
    風呂敷がでかくひろげられて、人物がそれぞれにまたはお互いにややこしい事情を抱えていて、敵や味方、正義も悪も曖昧で、戦闘シーンはかなりの迫力♪
    これだけ詰め込んだら、ごちゃごちゃになるか、ダラダラになりそうなものなのに、スッキリ面白くて、安っぽくもない。
    なかなか、一気読みさせる作品はないでしょ。
    ああ楽しかったぁ~

  • 買っては見たものの、龍(ないし龍型のマシン)に乗って宇宙空間を飛び回る、的な世界観を勝手に想像して、なかなか手が伸びなかった作品。そういう意味では、良い方向に予想が裏切られて、自分的には期待以上に楽しめました。あくまで舞台は地上で、あまり詳しくないけどパトレイバー(?)的な機械が活躍する世界。確かに反則的な暴力を発揮はするけれども、そこまで無い話でもないかな、っていう。結局小手先の事件が解決された(犯人皆死んでるけど)ってだけで、黒幕には到底たどり着けず終了。あくまでこの続きを楽しんでください、っていう体で完結しました。この水準で継続するなら続きも読んでみたいかも、って感じでした。

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著者プロフィール

1963年大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部文芸学科卒業。2010年、『機龍警察』で小説家デビュー。2012年に『機龍警察 自爆条項』で第33回日本SF大賞、2013年に『機龍警察 暗黒市場』で第34回吉川英治文学新人賞、2015年に『コルトM1851残月』で第17回大藪春彦賞、『土漠の花』で第68回日本推理作家協会賞を受賞。他の著書に『神子上典膳』『機龍警察 狼眼殺手』『コルトM1847羽衣』『東京輪舞』などがある。

「2019年 『悪の五輪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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