機龍警察(ハヤカワ文庫JA)

著者 :
  • 早川書房
3.74
  • (93)
  • (217)
  • (178)
  • (20)
  • (2)
本棚登録 : 1275
感想 : 194
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (351ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150309930

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 予想外に面白かった。近未来ロボット物と言うことだったのであまり期待していなかったが、むしろハードSFともいえるし、警察ものともいえる出来。
    まずストーリーがしっかりしているし、警察ものとしてじっくり細部も描かれいてる。警察組織の描写、組織間の軋轢、捜査の展開なども文句なし。
    さらに機龍のメンバーのキャラも、少しオーバーワークな設定ながらも丁寧に描かれているのでさほどの違和感はなく読める。
    そして話の展開は、機龍の戦いもあるものの、考えようによってはそれは使用者を選ぶ高性能な武器という程度に考えても差し支えないほど、脇がしっかり固められている。文章も上手いし、これは続きが早く読みたい。

  • パトレイバー、ワイルド7、新宿鮫などの影響を感じるが「面白くなる要素」をうまく詰め込んでいるので、総合して「24」のようにスピード感がある映像的な作品に仕上がっている。

  • 平井和正の「ウルフガイ」シリーズを思い出した。
    つまり次を早く読みたいと思わせる本。

    「機龍兵」はアニメの影響を受けたことは容易に分かるが、全体のフォルムの描写はなく読み手の想像力に委ねたようだ。

  • 機甲兵装と呼ばれる近接戦闘兵器、その新型機『龍機兵』と搭乗員である傭兵達。
    それを取り巻く警察という社会。
    ハードな至近未来警察小説!!

  • ステロタイプという事について、考えさせられます。

  • 神保町のフェアで著者サイン入り

  • 大人用のマンガ小説?
    キャラがマンガっぽいけど、まぁ楽しめたかな。
    通勤電車で読んだって感じやけど、
    続きが気になった部分はあったなぁ。
    評判の良い続編が楽しみやけど、
    しばらくは読まんでもいいかな。

  • ロボットがしゃんがしゃんの話。キャラがそれなりにたってるので、こっち系(ライノベ系?)苦手な人でもそれなりには読めた。

  • ロボットもの!という事で読んだが、思いの外ガッチガチの警察小説だった。

  • 良い。僕らの世代には、現実のようであり、そうでないようでもある。独特の格好よさがある。

  • 二足歩行する機動兵器が実用化された至近未来が舞台の物語。
    警察のお話と聞いて往年の名作『パトレイバー』を想像しながら読みだしたのだけど、とんでもなく血生臭いシリアスな展開に面食らってしまう。
    しかし、引き込まれてしまった。
    その実は、骨太な警察小説なので、ロボットSFはちょっとねぇという諸兄にもお勧め。

  • 近未来を舞台とした警察小説。

    「龍機兵」と呼ばれる人型兵器が登場したり、それを操るのが警察官の身分を与えられた訳ありの傭兵だったりで、読み始めはもっとライトでSF寄りの話なのかと思ってましたが、かなり“警察小説”の部分が強くて驚きました。

    ある理由から外部の人間を雇い入れる形で創設されたSIPDは、警察内にありながら同じ警官からも敵視される存在。
    その四面楚歌ぶりに気分が落ち込み読み進めるのが辛く、事件も一応解決するもののスッキリとはしない。

    でも彼らが始めた“戦い”の結末は非常に気にかかる。続編も読みたい

  • 三人ともカッコいい
    沖津部長も

  • 悪くない。男の子には嬉しい要素が盛りだくさんですね。(笑)
    頭に描かれる作品は多々あり、一番多いだろうと思われるのはパトレイバーなんでしょうけど、自分的には「フロント・ミッション」というスクウェアのゲームでした。映像化したらたまらないですね。
    ただフロント・ミッションでお決まりのゲイやオカマの登場人物はおりませんが(笑)

    特捜という特殊なセクションの設定もさることながら、個々の登場人物の描写が意外にもキッチリしている為、続編への序章としても良い作品だと思う。続編への伏線も張られてて、ちょっと王道感も拭えないけど、楽しみになっちゃう(笑)

    ユーリさんには是非次作以降での活躍が期待ですね〜

  • 機龍警察シリーズ、1作目。

    近接戦闘兵器体系・機甲兵装が装備されている至近未来でのお話。

    確かに機甲兵装が存在する時点でSFの世界なのだが、それ以外は現在の世界と感覚はさほど変わりない。警察内部での軋轢云々も、他の警察小説と変わりなく読める。特殊な設定はもちろんあるが、警察小説好きな私でも満足な内容だった。

    登場人物のキャラ設定も魅力的。警察の機甲兵装の新型機・龍機兵を操る三人はもちろん、部長の沖津や捜査員の面々も含め、特捜部メンバーそれぞれがキャラ映えしていると思う。
    まだシリーズモノの1作目なので謎な部分も多いが、今後のシリーズ続編で明らかにされるのを楽しみにしつつ、ストーリー展開にも大いに期待を寄せたい。

  • カッコいい!

     いきなり気に入った! とにかく、三人の傭兵がシブ過ぎる。ワクワク感満載の近未来ヒーロー戦隊だ。

     元軍人、警官、テロリストの三銃士が、日本警察の一部となって、悪と戦う。本書はそのプロローグ編だ。シリーズ全制覇しよう!

  • うーん。続編の評判が良いのでトライ&読了したものの、まずは食い足らなさが強い。治安の悪化した近未来の『雰囲気』を感じないし、機甲兵装も便利すぎ強すぎの説得力が弱い。魅力はあるが目新しさが全体的に足らない。続編は購入済なので、この感想を是非払拭して欲しいところです。

  • ロボットの出てくる警察ものの小説っていうから、もっとライトなものを想像してたら、ものすごいハードな警察小説でびっくりした。
    でも飽きさせることなく一気に読ませるのはなかなかすごいと思う。おすすめの一冊。続きも読んでみよう。

  • 近未来を舞台にした警察小説、という感じ。常に緊迫した油断ならない状態で飽きさせない。

  • 人が操縦する機甲兵装が存在する近未来。
    警視庁に新設された特捜部の主力、新型機”龍機兵”を操るのは警察官ではなく、元傭兵や元テロリスト、元ロシアの警官という契約社員だった…
    機甲兵装のアクションがメインのSFかと思いきや、中身はけっこう警察小説。龍機兵の搭乗員と警察官、特捜部とその他の部署が対立しながらも巨悪に立ち向かう。キャラもよく書き込まれており、立場が違うそれぞれに共感できたし、構成も整っていて隙がない。
    しかしシリーズ化前提で書かれたもののようで、この巻だけ読んでも謎はいくつも残る。特に龍機兵の謎がほとんど説明されていないのでちょっと拍子抜け。壮大なプロローグのような感じで、面白いのでぜひ続きを読みたい。

  • アニメ化できそう。

  • キャラクターがかっくいいー!
    惚れてまうやろぉ!

  • #読了。警視庁特捜部は2足ロボットのを用いた犯罪に対抗するため、3人の傭兵と契約し、彼らを最新機種「龍機兵」を搭乗させる。ロボットものと聞き若干苦手意識のある中読み始めたが、スペックや機械自体の説明もうるさくなく、面白く読めた。

  • 冒頭の事件から一気に引き込まれ、そのままの勢いで読了。
    これまでもパワードスーツ状の兵器に人が乗り込むという設定は多々あったが、警察小説にその要素を巧みに融合させている点で秀逸。登場人物それぞれの背景も感情移入しやすく、先が楽しみなシリーズだ。

  • 20130611 読了

  • もっと、機甲兵装がどんちゃか戦闘するのかと思って買ったのだけど、最初と最後だけで、後は、警察と犯罪者について話だった。だけど、読み始めたら、途中でやめることができず、一気に読み切ってしまった。それくらいおもしろいし、今後の展開に期待が持てる作品でだった。

  • 龍機兵が、特にバンシーがいまいち想像しきれない。あと顛末がすんなり過ぎた。もう一捻りあるかと思った。しかし続刊するから、そこで回収、もしくは栽培なんだろか

  • レイバーよりもランドメイトですね。
    導入編、という感じ。暗黒市場まではとりあえず読む予定。

  • 警察小説+SF小説といった感じ。単純なロボット物ではなく、テロリズムや傭兵や、いろんな要素が加わっています。
    なかなか骨太で楽しめましたが、ロボット物の宿命でドンパチやって締め、という流れは変わらないのでちょっと軽く見えるのが残念。

  • 近未来、機甲兵装と呼ばれる人型戦闘兵器が登場した。それは犯罪にも使用されるようになり警察にも導入された。さらには龍機兵という最新型も導入され搭乗者には傭兵が雇われた。警察内部でも白眼視される中、テロリストと戦う。
    シリアスなパトレイパーという感じ。ストーリー的にはボトムズに近いかな。謎の多い指揮官に搭乗者もニヒルなお調子者、ちょっと熱血な美青年、クールな美女と定番の設定。戦闘シーンよりも警察内部の軋轢が多く描かれていた。面白かったが、もう少しインパクトが欲しかった。とりあえず続編は読もうと思う。

全194件中 91 - 120件を表示

著者プロフィール

1963年、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部文芸学科卒。2010年『機龍警察』で小説家デビュー。12年『機龍警察 自爆条項』で第33回日本SF大賞、13年『機龍警察 暗黒市場』で第34回吉川英治文学新人賞、15年『コルトM1851残月』で第17回大藪春彦賞、『土漠の花』で第68回日本推理作家協会賞、19年『欺す衆生』で第10回山田風太郎賞を受賞。近著に『暗鬼夜行』『奈落で踊れ』『白日』『非弁護人』『機龍警察 白骨街道』などがある。

「2021年 『ビタートラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

月村了衛の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×