- Amazon.co.jp ・本 (351ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150309930
感想・レビュー・書評
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月村了衛『機龍警察』たまたま本屋で見かけてあらすじ読んでみたら、警察、近未来でパワードスーツ的な兵器、対機甲兵装犯罪部に伝説的な傭兵の起用と、自分の大好物な言葉が並んでたので思わず即買い。期待を裏切らない面白さだった。機甲兵装とかSFな部分を書きつつしっかりと警察物なところが描かれてていいバランスになってた。キャラクターも立っててシナリオ的にはベターな感じだけど全然飽きない。シリーズ物で三作まで出てるみたいだけどこのあと読むのが楽しみ。
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近未来を舞台に、パワードスーツを装備した警察が戦う物語です。単なる警察小説ではなく、積極的に警察内部の暗部を描いているのが興味深かったです。
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予想よりも面白かった♪ ^^
アニメーションの脚本家だった経歴を持つとのことですが、確かにアニメ化を想定したような近未来SFアクションだな、というのが印象的w この手のものだとどうしても「パトレイバー」と比較されることは必死と思われますが、コチラはとことんシリアスなハードボイルド色(軍事色?)が貫かれていますので、好きな人にはたまらない、というのを狙っているとも取れます。
ともあれ、すでに第3弾まで刊行されているようなので、続きを読んでみたくなりました♪ -
パトレイバーと警察内幕小説を合わせたような感じか。キャラが立っていて面白い。
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久しぶりの読了本。
ほとんど(日本の)警察小説を読んだことがなく、読み始める前までの印象は、もっと地味なものだったが、蓋を開けてみれば、ミリタリ要素も強い結構派手な物語だった。
文章も読みやすく、最後まで概ね面白く読んだが、個人的に「警察官の誇り」みたいな話が若干苦手なので、少し冷めたところもあった。 -
出たときから気にはなってたんだがなんとなくズルズルと・・・これは1作や2作では設定が生かし切れないのではないかと思われるドラグーン!かっこえ~!もちろん、メカだけでなく、がっちりと人間ドラマを展開してくれるに違いない。期待させる。
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「自爆条項」が大変面白かったので遡って読んでみました。本作は徹底的に娯楽小説なのね。軽いノリでサクサク読めました。佐々木譲の警察小説にパトレイバーをちょっと降りかけた感じ?本作は姿警部の経歴が詳しく描かれ「自爆条項」はライザの内面に迫っていた。次はユーリだよね。次作が楽しみ!(ドラグーンの絵が欲しいね。特にパンシーの!)
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自爆条項を先に読んで面白かったので第1作も読んでみました。
年甲斐もなくこの手の軽いものは好きです。
モビルスーツ系ワイルド7という印象を持ちました。 -
主役たる特捜部(SIPD)およびキャラクターはエッジが立ってるとは言え荒唐無稽な感は否めない。だが、この非現実な設定をリアルな警察小説のプロットに盛り込んでいるのが本作の特徴であり、最大の旨味だ。
いくら面白いからとアイディアを盛り込んだところで、ベースとなる警察小説部分が中途半端だと「ロボットアニメをノベライズしましたよ~」的な味薄な作品に留まっただろうが、そのへんのアイディアを大沢在昌ばりのリアルな骨組みを弄して語るから、味もこってりで読み応え充分!
また、そのリアル部分があるからこそ、異分子たるSIPDを取り込んだ警察の、官僚的軋轢、現場的軋轢が機龍警察の世界観を分厚くさせている。
肉厚な設定(世界観)だけに、本作では充分に語られていない部分もあるが、今後、シリーズ化されていくであろう第一作目なので、そのへんは良としたい。 -
警察ものですね。タイトル通りですが。パトレイバーと言っちゃうといけないんでしょうけど。そういう世界が好きな方はどうぞ。この後どういう展開になるのか興味あるので次巻は読んでみます。
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龍機兵(ドラグーン)と呼ばれる人型戦闘兵器を題材としながらも、中心となるのは、それを抱え操る警視庁特捜部のメンバーと、従来の警察組織との確執を描いた人間ドラマである。
従来のシステムから大きくはみ出していることから、同僚たる警官からも鬼子や蛇蝎のごとく嫌われる特捜部のメンバーたち。
ただ、彼らには彼らにしかできない動きで、警官としての誇りを持って、文字通り姿の見えない巨悪に立ち向かっていく!
その有様は、文句なしにかっこいい。
多くの謎がのこされたままでもあり、続編を楽しみに待つ。 -
かっかっこいー。
「人型ロボットに乗って悪と戦う未来の警察の話」と書くと、妙に陳腐そうに見えてしまうのが悔しい。
SF的なんだけど、しっかりと警察小説になっているし、とにかくカッコいい。 -
警察にロボットが配備された近未来の話、というと、『パトレーバー』を思い起しますが、話の中身は『攻殻機動隊』的なハードさ。いずれにしても各種押井作品を意識してる場面が溢れている気がする。それにしても起承転結を外した構成はあえてだろうか? 最近の小説には多い気がする。
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一気に読ませる。モビル・スーツかパワード・スーツか。ハードボイルドなパトレーバーのようだ。アニメ原作かと思わせる作品の著者はアニメ脚本を書いていた人。なるほど。しかも、『少女革命ウテナ』とは…運命感じる。
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2011/6/21読了。
パトレイバーと攻殻機動隊を足してハードボイルドで味付けした警察小説。映像化希望。続編希望。 -
言わば至近未来警察小説。
ドラグーンというSF的なガジェットはあるが、中身は、国際化する犯罪に対する治安維持の難しさや警察組織の問題点について提起しているものと考えられる。
そちらを主題におくためドラグーンは主役ロボなどではなく、警察に外部の人間を受け入れる要因として必要な舞台装置であることが分かる。
先へ先へと読者を引き込む筋立ては、シリーズものを手がけてきた経験がなせる技か。
設定さえ飲み込めれば、どんどん読んでしまう。 -
大量破壊兵器の衰退に伴い台頭した近接戦闘兵器体系・機甲兵装。『龍機兵』と呼ばれる新型機を導入した警視庁特捜部は、その搭乗要員として姿俊之ら3人の傭兵と契約した。閉鎖的な警察組織内に大きな軋轢をもたらした彼らは、密造機甲兵装による立て篭もり事件の現場で、SATと激しく対立する。だが、事件の背後には想像を絶する巨大な闇が広がっていた…“至近未来”警察小説を描く実力派脚本家の小説デビュー作 というのがあらすじ。映像畑の作家だけに、映像が目に浮かぶような描写の連続。「機甲武装」「機龍兵」がなかったら、普通のアクション刑事小説ですが、そこはメカニカルな設定で、一味違う作品に仕上がっています。
再読。警察小説としての味わいが感じられました。 -
好きなものとにかくぎゅっと詰め込んでみました!趣味とセンスでできています!みたいな匂いを感じる(良い意味で)B級SF小説。緑とライザのレズセックスで完璧になりますがそれは続刊でのお楽しみでしょうか。
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化物語のせいでちょっとストップしていた月村了衞「機龍警察」をまた読み始める。パトレイバー的に、警察でメカが使われている時代。その中の最新機を扱っている「特捜部」のお話。
最初の事件発生でアクションシーンに、それから捜査に入る。ようは、冲方丁のシュピーゲルシリーズ的な感じですね。面白そう。それはそうと、メカの外観なんかは、挿絵があってもいいんじゃないかなぁと思ったり。
月村了衛「機龍警察」読了。アニメ版しか見たことがないけれど、フルメタルパニックの大人版、みたいなイメージかも。機龍兵装のイメージもASに近いかな。
そして、途中から薄々気づいてはいたが、続きものでした。特捜部隊員達の過去はまだ明らかにされず、まだ序章にすぎないという感じ。キャラクター達にも徐々馴染んできたあたりで終わってしまったので、不完全燃焼感もあり。
そして、このジャンルではどうしても「シュピーゲル」シリーズと比較してしまうので、評価はどうしても厳しくなってしまう。アクションシーンの熱さはシュピーゲルには及ばないなー。とはいえ、捜査シーンも楽しく読めたし、今後に期待したい。
そんでもって、「機龍警察」が気に入った人は是非「オイレンシュピーゲル」の2巻を読んで!テロ事件ものとして、こちらも楽しく読めるはず! -
最後までパトレイバーの絵を浮かべたまま読み終えてしまった。お話自体は、予定調和だが勢いがあるので退屈しなかった。
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機甲兵装と呼ばれるパワードスーツが一般化した近未来で、新型機「龍機兵(ドラグーン)」の搭乗要員として雇われた3人の傭兵を中心としたロボットアクション+警察小説。派手なアクションシーンだけでなく、警察内部の対立やキャラクターの過去といった人間ドラマも丁寧に描かれている。パトレイバーや攻殻機動隊を連想させるよね。多くの謎が積み残しのため、続編にも期待!!。
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警察に新設された対テロ組織のお話。
舞台設定が、史郎正宗だが、出てくる装備も、パワードスーツということで、アップルシードを彷彿させるわけだが・・・。
ただ、構成が似ているだけで、ストーリーは、オリジナル。とても楽しく読むことができた。警察内部のリアルな空気感にこだわって書かれているのが、特筆。
個性の強いキャラクターの描き込みも嫌みなく読める。パワードスーツの細かい描写もいいねぇ、と思わずニヤリ。
アニメの構成・脚本で結果出した方らしく、文面から映像がイメージしやすい。こりゃ、アニメ化もありかと思うけど、ハヤカワ文庫だからなぁ。表紙を、もう少しかっこよいメカ絵にしろよと。硬派なSF小説はいいけど、読者を選ぶ表紙だと思います。(中身とイメージ違う)
ですが、久しぶりのヒット。続編でそうなので、楽しみです。 -
軽快に展開するロボット警察アクションもの。昨今の海外SF映画や日本のハイテク&謀略系警察ドラマの典型のように「悪」と「警察内に新設された特殊チーム」が戦います。この手の小説の雛形に忠実であるため登場人物がよくあるキャラであったり、詳しくは書けませんが「悪」の動き方も意外性はなかったりします。とはいえ、典型的ということはこの手の設定が好きな人は、楽しめるということでもあると思います。
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やや、アダルトテイストになった「フルメタル・パニック」て感じ。
それでも良くぞここまで警察組織にありがちな、縄張り意識をスパイスとして見せたかな? -
面白かったんですが、読み初めからずーっと抱えていた印象は・・・パトレイバー?
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ヒーロー、ヒロインの強烈な見せ場+警察の腐敗。なんだかおっさん向け戦隊ヒーローのシナリオと感じたのは弊社だけでしょうか。