機龍警察(ハヤカワ文庫JA)

著者 :
  • 早川書房
3.73
  • (81)
  • (202)
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  • (19)
  • (3)
本棚登録 : 1097
レビュー : 175
  • Amazon.co.jp ・本 (351ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150309930

作品紹介・あらすじ

大量破壊兵器の衰退に伴い台頭した近接戦闘兵器体系・機甲兵装。『龍機兵』と呼ばれる新型機を導入した警視庁特捜部は、その搭乗要員として姿俊之ら3人の傭兵と契約した。閉鎖的な警察組織内に大きな軋轢をもたらした彼らは、密造機甲兵装による立て篭もり事件の現場で、SATと激しく対立する。だが、事件の背後には想像を絶する巨大な闇が広がっていた…"至近未来"警察小説を描く実力派脚本家の小説デビュー作。

感想・レビュー・書評

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  • 近未来の警察小説である。テロと戦うために、警察に雇われる傭兵なのだが、戦う相手は過去に同僚であったというストーリである。傭兵たちの心の葛藤と、近未来に登場する機甲兵装なる武器の詳細と、どちらを描きたいのか欲張り過ぎて、焦点が定まっていない気がする。当然、この一冊では完結されていない。

  • いやいやいや、これは面白い。何と言っても臨場感が素晴らしい。何だか読み進める程に引き込まれちゃう…
    読んでるとそんなにSFっぽくもない。
    しっかり刑事物って感じだけど、それだけじゃない…
    刑事、テロリスト、軍人…ちょっとワイルドセブン的な設定に
    モビルスーツのようなロボットアニメを巧妙に取り込んでいるのが
    面白い。
    早く次が読みたい…と喉から手が出る気にさせる良本です。

  • 評判がよかったのですが、なかなか手に入らなくて、やっと読了。
    評判に違わぬ出来です。
    ただし、ロボットもの(特にパトレイバー)みたいなものと考えると肩すかしを食います。機龍という大いなる秘密を秘めた兵器が出ては来ますが、基本的には警察もの。警察内部は今のままの描写が至る所に出てきます。

    SIPDはパトの特車二課というより、雪風の特殊戦に近いかなとも思いました。

    『自爆条項』も一段落したら読もう。もっとも、これ長いシリーズになりそうな気がするんですが……。

  • 9月-6。3.0点。
    機龍警察シリーズ第一弾。近未来の警察、二足歩行のロボットに乗る特別捜査班。
    傭兵などを雇ったため、SATや警察内部からの反発が凄い。
    都内の地下鉄に、外人の機兵が立てこもる。

    シリーズ第一作。未来の警察もごたついているのだ。

  • 機龍警察シリーズ 第1弾

    秘密裏に製造された機甲兵装の最新鋭機種・龍機兵。

    その運用を任された警視庁特捜部・SIPD.

    龍機兵・フィアボルグ、バンシー、バーゲストを操る姿、ライザ、ユーリ。

    密造された機甲兵による襲撃により、多数のSAT隊員が殲滅され、その継続捜査に当たる特捜部。

    逃げた犯人は姿がかつて傭兵時代の戦友だった。

    迫力の戦闘シーン、警察内部が疑われる黒幕の存在と、中国の裏社会。

    特捜部の戦いは続く。


    パトレイバーとエヴァンゲリオンを足して、ハードボイルドを加味した感じ。

    黒幕が気になるから続きを読もうと思います。

  • 近未来SF的警察小説。人気シリーズの1作目。このシリーズ、ほとんどが「このミスベスト10」にランクインしてるのだけどこの1作目は入ってない。んで不思議なことにこのシリーズはあんまり文庫化されてなくって、他のランクインされてるやつが文庫化されたと間違えてこれを買ってしまった。この本はランクインしてないし、文庫版で同じタイトルで完全版とかいうのもあるので、こっちはなにか瑕疵でもあるのかなと思ったけれど、読んでみたらとても面白かった。先に、2作目を読んだので最初から設定も良く理解できたし、もともと読みやすいし。少し深みがないかもしれないけど、エンタメとしたらいいんじゃないでしょうか。他のやつも是非文庫化して欲しいけど何か揉めてるのでしょうかね。

  • 「日本はどんどん薄気味の悪い国になっていく――」

    至近未来、大量破壊兵器は衰退し、それに代わって近接戦闘兵器体系・機甲兵装が台頭、跋扈する時代。
    その日地下鉄有楽町新線構内でおきた、正体不明のテロリストたちによる通勤電車の乗客たちを人質に取った立てこもり事件。それは、突入・救出作戦を敢行したSATの全滅という最悪の事態を引き起こす。
    現行技術を超える謎の新型機『龍機兵』を擁する警視庁内特捜部は、事件の背景、黒幕を追うが、同じ警察内各所と激しく対立する――。

    多分に90年代のアニメ的要素を含むような気がすると思ったら著者の方は正にこの年代、数々のアニメシリーズの脚本を手掛けていた。警察組織同士の暗闘というと押井監督の『人狼 JIN-ROH』も連想するが、『機龍警察』はそこまで暗澹とした雰囲気はない。まだ本当の〝敵”が見えてこないということもある。特捜部の長、沖津や部下の姿警部のキャラクター性のためとも見える。次々と現れるテロリストは黒幕の前の演者に過ぎない 。

  • ハードボイルドなパトレイバー? 人形汎用兵器が一般化した近未来を舞台にした、警察小説にミリタリー要素をミックスした内容。挿絵とかはないのでメカの外観は読者が想像するしかないが、個人的には装甲騎兵ボトムズのATみたいなもんかと思う。

  • うまいですね、とにかく。
    風呂敷がでかくひろげられて、人物がそれぞれにまたはお互いにややこしい事情を抱えていて、敵や味方、正義も悪も曖昧で、戦闘シーンはかなりの迫力♪
    これだけ詰め込んだら、ごちゃごちゃになるか、ダラダラになりそうなものなのに、スッキリ面白くて、安っぽくもない。
    なかなか、一気読みさせる作品はないでしょ。
    ああ楽しかったぁ~

  • 買っては見たものの、龍(ないし龍型のマシン)に乗って宇宙空間を飛び回る、的な世界観を勝手に想像して、なかなか手が伸びなかった作品。そういう意味では、良い方向に予想が裏切られて、自分的には期待以上に楽しめました。あくまで舞台は地上で、あまり詳しくないけどパトレイバー(?)的な機械が活躍する世界。確かに反則的な暴力を発揮はするけれども、そこまで無い話でもないかな、っていう。結局小手先の事件が解決された(犯人皆死んでるけど)ってだけで、黒幕には到底たどり着けず終了。あくまでこの続きを楽しんでください、っていう体で完結しました。この水準で継続するなら続きも読んでみたいかも、って感じでした。

  • これはまず警察小説であり
    ハードボイルドアクションです。

    機龍を操っての戦闘シーンより、
    戦いを生業としたプロ集団の男たちを描くことに
    力点が置かれていて、心理描写の方が多いです。

    その上で機龍での戦闘が。私達の知っているのと
    よく似た近未来の東京に書き込まれていて
    こちらの想像力を容易に喚起させるのが上手なところ。

    この方は、初読の「土漠の花」の時も思いましたが
    ステレオタイプのお約束、とわかっていることを
    面白くツボにハマる形で読ませるのがお上手です。

    陳腐というより、「お約束」に溺れ、好きなだけ
    脳内で想像して堪能する面白さを提供してくれる。
    アニメの脚本家さんでもあられるので尚更でしょう。

    かつての藤川桂介氏のお作を彷彿とさせます。

    この、斬新な世界でお約束にハマるという
    暗黙のルールがお好きでない方には、もう一つ
    「どこかで見たような」
    という不満がぬぐい去れないかもしれません。

    が、そここそがいいんじゃないか。
    俗っぽく言えば厨二で何が悪い。
    細けぇこたあいいんだよ、という向きには
    すごく面白いはずです。

    そういう意味では人を選ぶかしら。

    警察と機龍をめぐる犯罪。機龍そのものの謎。
    過去をそれぞれ背負った人物たちの心の行く先。
    物語で解き明かされるべきことはまだ端緒に
    ついたばかり。次作を読ませるヒキは十分です。

    設定がしっかりしている上に、組織小説
    群像小説としても面白く
    エンタテイメントとしては最高ですね。

    アクションも小気味いいですし、これを
    アニメにしたらさぞやと思います。

    アニメからノベライズしたものより
    しっかり読ませるのが私には嬉しく

    アニメをノベライズした時に感じる
    無理に小説に向かないものを小説にしたザラ感が
    ないので楽しめました。

    これはやはり、読んで楽しむものなんだなと。
    そう来なくちゃね、と思う読後感でした。

    ちなみに星が3つなのは、シリーズ化が前提で
    ここではお話が完結してないから、です。

  • 脚本みたいなこなれてない文章なんだけど、妙に読みやすい。
    「どうや、これ、かっこいやろ!?(ドヤァ)」とこれでもかと見栄を切った盛り上がり方は、王道だけど堪らない熱量。一気に盛り上がるよ。
    私はライトノベルのライトとか、ベビーとか、その重量は分からないけど、ハヤカワSFっぽさ、ちゃんとあるよ。刑事物特有の確執と、陰謀のその濃厚さにページをめくる手が止まらなくなりました。
    読書する習慣がここ数年なくなっていたので、リハビリの意味でもこの作品は読みやすくて、読むことの面白さを思い出させてくれた作品。

    ってか、『少女革命ウテナ』の脚本家なんですね。道理で脚本みたいな…

  • 読む前は「パトレイバー?」って思いましたが、なかなかハードな警察小説でした。活躍が少ないかなぁ、敵の方が大活躍で強そうです。

  • 面白かった!次の巻が楽しみ。
    姿・ユーリ・ライザのキャラが立ってていい。
    特に今巻、姿かっけえ!色々と過去が気になりますが…。
    ライザはまだまだ謎だらけですが、緑との関係が注目どころかと!
    ユーリさんはなんか可哀想だな…がんばれ!報われてほしい!どうなったら報われるのかはまだよく分からないけど!じっくり行くしかないか…。
    そして龍機兵の謎が気になる…。
    アニメ化とかしたらいいと思う。

  •  機動歩兵+警察物というパトレイバー的な物を期待して手に取った。正直パトレイバーはほとんど知らないんだけれども。スタジオぬえ原作「テクノポリス21C」にも似ている。

     機龍に乗り込むキャラクターと日本警察のギャップが気になると言えば気になる。確かにアニメ化しやすそうな印象があるが、それぞれの機体を具体的にイメージするのが案外難しい。もしするなら「攻殻機動隊」的にキャラ設定は士郎正宗がはまりそう。機龍の由来や対する「敵」がヴェールに包まれたままなのは今後の展開を予感させて楽しみ。その「敵」やチームを率いる部長の立ち位置など「ワイルド7」をモチーフとしているのかもしれない。機龍による戦闘場面は案外少なく意図的に押さえられていると思われる。それに対し人物の背景や内面が細やかに描写され深みを与えていてる。
     
     続編が出版されいずれも評価が高いのは納得。

  • 警察内部の確執、龍機兵と呼ばれるロボット(見た目はエヴァっぽい感じ)、龍機兵搭乗員と選ばれたわけありの傭兵3人など警察ドラマとロボット物を7:3くらいで掛け合わせたような内容。
    今回は傭兵3人のなかで白髪の日本人姿俊之の過去が中心。普段はおどけた態度をみせ仕事に関してはドライな姿勢を崩さないが内面では過去共闘した王兄弟と敵対関係になったことに悩む。冷めてるようで中身は熱い男な姿が良いキャラしてます。
    バトルシーンは龍機兵もかっこよかったですがライザのバイクシーンが一番熱かったです。バイクで疾走する死神、G線上のアリア、ベタだけど素直にかっこいい。
    人間ドラマで進めながらもべたべたした雰囲気がなく、よく言えばクール、悪く言えば連帯感のない特捜部がこれからどうなるのか楽しみです。

  • 文字媒体より、映像で楽しみたい・・・というか、映像でないとイマイチよくわからん。
    アニメとかいいんじゃない?

    でも、わからんなりに面白かったです。

    登場人物は、面白そうだけど、イマイチ魅力を感じるまでに至らない感じ。
    すでに第2弾読み始めてるので、こちらに期待。
    じわじわ面白くなってきそうな気はするんだ。

    カテゴリに悩むわ。ミステリって感じでもないし、とりあえずSF

  • 近未来警察。キャラ設定も文書力もgood。アニメ的だがアニメになったら幻滅しそう。一方、機龍を画像で見てみたいとも思う。この矛盾した感想が作品の微妙な立ち位置を示していると思います。

  • ド派手なアクションシーンが楽しい。
    アニメを見ているような爽快感ですが、それとは別に日本警察の閉鎖的な組織も描かれています。警察という巨大組織の闇に立ち向かう社会的なテーマと、迫力のロボットアクションが巧く融合していました。

    キャリア、ノンキャリアの軋轢、神奈川県警と警視庁の仲の悪さというお決まりの警察小説のネタに加えて、傭兵や元テロリストを日本警察が雇うという突飛な設定がもたらす、組織の混乱がおもしろいです。

    登場人物達も謎と秘密を持った個性的な面々ばかり。
    この先が楽しみな1冊でした。

    • Yoshi_Navyfieldさん
      ド派手なアクションが楽しめつつ、決してそれだけに頼っていない。
      むしろ想像してたよりはドラグーンの出番も少なく、SF的な設定を装った警察小説...
      ド派手なアクションが楽しめつつ、決してそれだけに頼っていない。
      むしろ想像してたよりはドラグーンの出番も少なく、SF的な設定を装った警察小説という印象を持ちました(^-^)
      2012/02/24
  • アニメの『機動警察パトレイバー』の世界に近い作品だが、それぞれの登場人物のキャラが濃い。最新の機甲兵装『龍機兵(度ラグーン)』に搭乗する3人の傭兵。一人は姿俊之と言う戦争屋でもう一人は何と『死神』と呼ばれた女性のテロリスト。しかし話の展開は面白い。あっと読める作品だ。

  •  説明的なナレーションが多すぎて苦手。せっかくなので時間があれば続編も読んでみる。

  •  ひさびさに一気読み。
     ハードボイルドなパトレイバー、って感じです。

  • <あらすじ>
    大量破壊兵器の衰退に伴い台頭した近接戦闘兵器体系・機甲兵装。『龍機兵(ドラグーン)』と呼ばれる新型機を導入した警視庁特捜部は、その搭乗要員として姿俊之ら3人の傭兵と契約した。閉鎖的な警察組織内に大きな軋轢をもたらした彼らは、密造機甲兵装による立て籠もり事件の現場で、SATと激しく対立する。だが、事件の背後には想像を絶する巨大な闇が広がっていた……“至近未来”警察小説を描く実力派脚本家の小説家デビュー作!
    ちょっと文面からは、機龍兵のイメージがわかない・・・。
    面白かったけど、まだ設定が多少不足している感じかな。

  • 小説

  • 機龍警察(ハヤカワ文庫JA)

  • 血まみれパトレイバーという評がどこかにあったが、ガサラキ警察版+アメリカの警察小説にある内部監察物って感じかな。良いぞ、凄くいい。そして、最初から続編前提なのかな?これ。続刊中で少しずつでもドラグーンの秘密は明らかになると期待して良いのかな??

  • 姿、ユーリ、ライザそれぞれの背景や人物像がなかなか興味深い。(最初はなかなか頭に入ってこなくて読みにくいかな・・・と思ったけれど、何度も行きつ戻りつしながら読み進めていくと、どんどん興味が広がった感じ。)続く第2、第3の話も読んでみたい。

  • 二作目を先に読んでしまったが、それなりに楽しめました。
    二作目のあれって。。。気になっていたこともスッキリ!

  • SF警察小説。機甲兵がテロに使われる発想がすごい。続きが気になるが、最新作まで、5作あるんですね。

  • 面白い。シリーズものだがどういう結末に向かうのか凄く興味がある。

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著者プロフィール

1963年大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部文芸学科卒業。2010年、『機龍警察』で小説家デビュー。2012年に『機龍警察 自爆条項』で第33回日本SF大賞、2013年に『機龍警察 暗黒市場』で第34回吉川英治文学新人賞、2015年に『コルトM1851残月』で第17回大藪春彦賞、『土漠の花』で第68回日本推理作家協会賞を受賞。他の著書に『神子上典膳』『機龍警察 狼眼殺手』『コルトM1847羽衣』『東京輪舞』などがある。

「2019年 『悪の五輪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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