星の舞台からみてる (ハヤカワ文庫JA)

  • 早川書房 (2010年5月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (432ページ) / ISBN・EAN: 9784150309985

感想・レビュー・書評

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  • 「愛と勇気のシステムエンジニアSF!」、との謳い文句。

    あちらこちらに技術用語をまぶしてある。ストーリーはライトめ。

    「コミュニケーション」という言葉がよく出てくる。かなりロマンチックな意味を持たせているようだが、「エンジニアにはコミュニケーション能力が必要だ!」というお仕事上の命題の意味の方がなんとなく透けて見えてくる気がする。気のせいかもしれないけど。

    「セクタエラーだ。古典的なコピープロテクトだな。こんな方法、今時残っているとはな。さすが野上さんだ。……エラーをスキップ。ファイルシステムのエラーチェックをエスケープして……違う、エラーセクタがさっきと違う。毎回変わる……のか? どうやって読めばいい。とりあえずフルダンプ……いや、違うな。データが連続している保証がない。メタデータだけでも取り出せれば……」
    (中略)
    「違う。考え方を変えろ。……所詮はシリアル通信だ。データストリームが流れてくるにすぎない。ストリーム……そうだ、ただのストリームだと思って先頭から読み出せばいい。……エラーか。
    (p292)

    「これだから、若いエージェントは困るね。キャリーの身体には野上が習熟したコマンドが叩きこまれている。昔はシリアルケーブルを使ってマシンを繋げたり、モデム経由でのネットワーク接続なんかもしていたじゃないか。tip とか kermit とか、シリアル端末を使うコマンドを知らないのかい?」
    (p370)

    上記のような文で「うほっ」と思ったかたは読まれるのが吉かもしれない。

  • システムエンジニアSFってどんなのだろう?

  • 星の舞台からみてる (ハヤカワ文庫 JA キ 7-1) (ハヤカワ文庫JA)

  • うーん惜しい。
    設定は悪くないと思うのですが。
    恋愛部分が全然よろしくない。主人公の考え方に共感できないし、その考え方でもあの男に惚れないだろ……って感じ。
    でもSEが書いたのはよくわかる文章。
    コミュニケーションが大事!って言いたいし言ってるんだけど、どうにも「システム」さんだなぁって感じ。
    うん、惜しい。

    カバーイラストレーション / 橋本 晋
    カバーデザイン / 電光肋骨団

  • SFだ!という感じなのに大上段に構えてるわけでなく、読みやすい。少し先の未来ならこういうこともありそうだな、と感じさせる設定が良いと思う。

  • 著者がSEということで、作中にネットワーク絡みの語彙が頻出している。
    自分は趣味で情報処理関係の資格習得をしているので、知っている単語などが出てくるとちょっとうれしくなったりするけど、一般的な語彙でないので「どうかなぁ~」と思ってしまう。まぁ、知らない単語を調べて読み進めるのが正しいSFの読み方なのかもしれないけど。
    内容的にはミステリー的な始まりで、ちょっと唐突に大きな事柄へ繋がっていく。
    恋愛要素もあったりするけど、どうも恋愛心理がイマイチでなかなか主人公の心理に納得できなかったりした。
    序盤に色々と伏線があり、最終的には回収されるのは良かったと思う。
    ただ、最終的に読了感がイマイチな感じ。

  • ストーリーは何も知らず読み始めたが、本業がプログラマ?
    コンピュータ系の描写部分は専門なんだなと感じさせますが、人間の描写(心情)はこれからに期待かな。

  • ああ、この時代にかかれた物語だな、と。
    さしあたって目新しいことはなく、繰り返される数多の物語の一つ。なんとなく残る違和感は、「星虫」におぼえたものと同一。

  • あまり期待せずに読んだけど、めちゃくちゃ面白かった。さらっとした感触だけど、ガジェット、SF的アイデア、浮かぶ映像などが素晴らしい。構成、キャラクター、ストーリー、伏線の回収も見事。その上でテーマは社会構造から自分探しまで、会社対個人から経済構造までを包含している。(しようとしている。)
    敢えてテーマを挙げるなら、「コミュニケーション」か? Web of TRUSTという言葉の、IT用語を越えた本来の意味を考えたくなる。

  • ハードSF。とは言え、コンピュータ工学の分野だからハードSFと見られることは少ないと思う。技術的に現実的すぎてハードSFはセンスオブワンダーが少ないため肌に合わないことが多いが、この本も同じくイマイチだった。各章の冒頭に挟まれる技術解説も、当たり前すぎた・・・もっと夢を見られる痛快な話が読みたい。
    ●面白かった点
    作者によるあとがきは同感できるところも多くてよかった。
    ●気になった点
    小説本編はセンスオブワンダーがなさ過ぎてイマイチ。

  • 早川だけど、ライトノベルっぽい。
    専門用語の説明が無いので、ちょっと読者が置いてけぼりな感じ。
    登場人物の心のゆらぎとかが描写されていれば、感情移入できたかなと思う。

  • イメージ曲は、

    初音ミク 『 KOKORO-GAME-BOX 』

  • 近未来、自律型プログラムが発達して人間のサポートをしてくれるのが当たり前になった世界を舞台にした物語でした。
    作者がSEということもあってか、コンピュータの描写にとても説得力が感じられました。そして、この作品を読んでいるうちに、コンピュータがいかに夢にあふれたものだったかを再認識させてもらいました。

  • 主人公の香南は、会員の死後にweb上の死亡告知やサービスの解約処理を代行するHCC社勤務の契約社員。創業メンバーであり会員番号1番である野上正三郎の死後処理を任された主人公が、亡くなったはずの野上から届いたメールを追って騒動に巻き込まれるお話。

    時代背景は現代よりコンピュータネットワークが発達した未来。ほとんどすべての人が、ネットワーク上に生きる仮想人格エージェントを持っていて、このエージェントに日常の行動の支援をまかせている。

    作者自身がシステムエンジニアということもあってか、話に登場する技術描写が具体的で面白い。実際に現在存在する技術を引き合いに出して、「将来的にはこんなこともできるかも」という書き方をされている印象があった。

    これから読む人には
    ・野上の最終的な目的は何か
    ・亡くなったはずの野上はどうやってメールを出しているのか
    ・主人公が騒動に巻き込まれた本当の理由は何か
    このあたりを中心に推理しながら読むと面白いかも。

    最後のほうの種明かしにぐいぐい引き込まれたので、星5つ。

  • 何処かで聞いた事のある組織に所属していそうな、とても現実的かつ未来的なSF。
    技術描写の具体性、程よい実現性、未だ到達せぬレベルの技術によって実現される未来へのあこがれ…等など、ああ理系畑の人だなぁと納得すること頻りであります。

    2011年現在、数千万km先の探査機と地上局間でbundleを用いた通信は実証実験が済んでいるようです。

  • ワンダーは、無かったな

  • 世界観は面白いと思ったが、登場人物が薄いと感じた。
    また仕事をまだした事のない学生さんとかには、話そのものに対してピンとこない部分もあるのではないだろうか。
    読む人を選ぶ小説だと思った。

    ただし、あとがきの冒頭に書かれている内容にちょっとでも食いつけたら…手に取ってもいいかもしれないし、今後の作品に期待してもいいかもしれない。

  • 技術者らしい今と連続した世界を描いたSF。作者の素朴な世界観や人間観が表れてていい。

  • -

  • 死んだらデータの整理とかSNSに死亡告知とか出すっていう近未来な仕事する女の人の話。エンジニアな人が著者らしい。
    設定は面白い。やや陳腐。恋の話は要らんと思ったんだよ。

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著者プロフィール

"1972年生。東京工業大学大学院情報理工学研究科博士課程修了。博士(理学)。2003年より株式会社創夢に勤務。カーネルドライバ開発から、ネットワークアプリケーション、Webアプリケーション開発までの幅広いレイヤーをこなす。普段はFreeBSDをメインの生活環境として使う。また、2007年より小説家としての執筆活動も行う。主な著作に「くあっどぴゅあ」(ファミ通文庫)、「星の舞台からみてる」(ハヤカワ文庫JA)、「人生リセットボタン」(PHP研究所)などがある。""

「2018年 『はじめてUNIXで仕事をする人が読む本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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