敵は海賊・海賊版―DEHUMANIZE (ハヤカワ文庫JA)

  • 早川書房 (2010年8月6日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784150310080

みんなの感想まとめ

多様な惑星系や個性的なキャラクターが織りなす軽快なSF活劇が魅力の作品で、読者の心を掴む設定や空気感が満載です。特に、頭文字語に満ちた兵器や人間以上に人間らしいコンピュータインターフェースは、ギーク心...

感想・レビュー・書評

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  • 自分の中では初の神林長平作品でした。
    頭文字語だらけの兵器、人間以上に人間らしいコンピュータインターフェース、登場する異なる惑星系の人々…
    「そうそう、ギーク気味の男の子が憧れるSFってこれだよね!」っていう設定や空気感満載で、自分の心の中の中学2年生がくすぐられっぱなしでした。最高にワクワクしますね。
    更に、この小説の世界を作り出している(書いている)のがロングピース社製の著述支援用人工知能、CAW systemという所が更に小説の大きな枠組となっている、メタな作りとなっているのもポイントでしょうか。

    これから続編も読んでいきたいと思います。

  • 神林作品というと重厚なイメージがあったのですが、この作品はとても軽やかなSF活劇という感じで気楽に楽しめます。
    2人の海賊課刑事は両方とも猫だと思ってたんですが、猫はアプロだけだというのを途中で気づきました(笑)。
    タイトルの「海賊版」の意味が解説を読んでも結局分からなかったんですが、意味があるんでしょうねえきっと。

  • 可愛らしい表紙なのにSFということと、夫が猫好きなので面白かったらおすすめしようと思い手に取りました。

    これが、1981年作というのに驚きです。私が4歳の時で、その頃といえば我が家にMacintosh(‼︎)が来て、毎日父のパソコンで遊ばせてもらっていたのが思い出されました。そのころからAIによる執筆支援というアイディアがあり、それを日本人のSF作家さんが小説としてマーケットに出していたことが本当にすごいことだと思いました。

    夢を見たり空想したりする力の素晴らしさとすごさを改めて実感。

    内容も、いくぶん勢いあまって読みづらくはなるものの楽しく読めました。機会があれば続編も読んでみようと思います。

  • 大好きなシリーズ。
    久々に読み返し。
    一番好きなキャラはアプロだけど、母艦も含めて皆好き。他の神林作品はあまり入りやすい感じでは無いけれど、この作品集はいつ読んでも世界観とキャラが好きだ。最初に読んでから20年以上経っているのに。
    色褪せない。
    命令系統のシステムの若干機械的な感じと、高速言語とかカーリーの人間的な未来感がミックスしてる所が好きだ。
    技術ら進歩しているが、未だに未来と感じられる所が楽しい。
    きっと時が経ってもまた読み返したくなる。

  • アプロ、泣いちゃう。ぐすん。

  • 1983年初版発行。
    文体が脚本の台本のようで味気ない。「文章を味わう」という小説を読む楽みのひとつに欠けていて、地の文が無味乾燥で味わいがない。全編ほぼ会話とアクションシーンによって構成されている。
    SFガジェットは40年以上前の作品で流石に古びている。
    ドタバタSFアクション小説。アニメの脚本だと言われれば納得いくような作品である。

  • 物語は、著述支援AIを利用して執筆していたつもりが、気づかぬ間にAIによって書かれたものになり変わっていた、という語り手の宣言から始まる。

    この、AIを利用しているつもりが、いつの間にかAIに取り込まれてしまっていた、みたいな神林長平の小説でしばしば見るこの設定を最初に開陳されて、どういう話になるのかいきなり身構えることになったのだが、話の内容としては、一言でいえばドタバタ劇っぽい感じだ。

    王女を探す侍女シャルと、シャルに王女探しを依頼された大海賊・匋 (ヨウ) 冥、海賊を追うラテルとアプロの海賊課刑事コンビを中心に物語が展開されていく。
    ユーモラスな展開に毒気を抜かれながらも、章立てがopen level ~ break in level と表現されていたり、登場人物が数値データとして定義されていたりと、AI仕立てになっていて、どのように話に絡んでいくのかドキドキさせられながらも、後半の展開でその期待を裏切らない。タイトルの『海賊版』ってそういうことかァ~~ってなった。

    話も面白かったけれど、キャラクターも好きだな。特に黒猫”型”刑事のアプロ。読んでいる間、頭のなかで、アプロがそれはもう動く動く。ねこの造形がはっきりイメージしやすいからだろうか。首につけたインタセプターで敵を攻撃するときとか、ジャンプしつつ、前脚を首元に縮めながら、からだをくの字に曲げてレーザービームを発射しているアプロの姿がありありと思い浮かんだ。ていうか口の悪い喋る黒猫ってかわいいな。それだけで好きかも。

    面白い小説でした。

  • 探してたSF作家神林長平、初読み
    入門編ぽいこちらから読み始めてみた

    海賊課に所属してる人間のラテルと猫型異星人によるドタバタ系SFシリーズ

    海賊課といっても宇宙海賊を捕まえる(殺す?)やつら、かなり権力があるらしく結構横暴で「俺たちは海賊課だぞ」と関係ないやつにまで強気で暴れます

    話は面白かったけど難点がカタカナがマジで多く混乱する
    人の名前、地名、乗り物、かなり似てる名前が多い上、今回はワープ?した先が全く同じ世界で全く同じドッペルゲンガーがいる世界に入り込む事で同じ名前の奴が2人ずついる(笑)
    その中でドタバタやるもんだからマジに混乱、メダパニすわ

    俺の読解力次第じゃねーかと言われたらそれまでなんだけど、でもめげずに続編も読むわ
    だってセットで買ってしまったからね

    話しは面白いのよ

  • 久しぶりに読み直しました。
    SFの世界観、物語の展開、戦闘シーン、どこをとっても面白く引き込まれる作品。
    戦闘・友情・恋愛、さまざまな要素を含みながらテンポ良く展開する物語は圧巻です。
    ラストの終わり方も綺麗、匋冥らしい締め方も面白かったです。

  • 高校生当時、表紙でジャケ買いして見事に嵌まった本。
    当時はパロディ漫画なんかも描きましたね、ええ(遠い目
    思えばほぼ最初期から追っかけてるのか……

  • 登場人物たちの会話が楽しい!構成が楽しい!読むのが楽しい!

  • 物語に没頭できるものが読みたくて読み返し。
    やっぱ面白いわー。そして歩く黒猫、たまににゃん喋りは可愛いから、ひどくてもしょうがない。

  • うはははは。ライトノベルちっくなこの感じ、懐かしい気分~とか言って気楽に読んでたらこんがらがりそうになった。そこが良いんですが!そうじゃなきゃ!おもしろおかしい世界に貼りついて読みたいの!でもとりあえず、アプロね。更にアプロね。なんて言ってもアプロね。どうしたってアプロね。アプロ可愛すぎる。アホ可愛い!!なんてやつ!!猫族として、愛でずにいられようか!!

  • 『雪風』とは違ってコミカルなんだけど、1983年の作品とあってセンスが『昭和!』だった。キャラクターが倒れる様子を地の文で「ばた。」って描写するこの感じ、なんだかくすぐったい。シリーズものの一作目らしいけど、他のも読みたいから続編は保留かなあ。あ、あと解説のあの人が携わったあの作品の白いあれはこの作品のクラーラの在り方を引いてるのね、っていうのが一つ発見だった。

  • 雪風シリーズに続いての「敵は海賊」シリーズ。
    どうも、ドタバタ劇的な感覚が強い。まぁシリアスな部分ももちろんあるが、登場人物たちがそれを強く感じさせないくらいコミカルに描かれている。特にアプロ。
    もう何冊かこのシリーズを読んでみたくなった。

  • 久しぶりに神林長平作品を読む。子供の学校での読書用と思って図書館で借りてきたが、構造が何層にも重なっており、ちょっと難しすぎるか。話自体は簡単で、考えさせられるようなことはなく、楽しく読める。イメージが頭に浮かぶような文体で、30年前の作品と思うとさすがだな、と思う。

  • 時に入る渋くかっちょいい記述はありつつも、全体を通すとドタバタコメディなんだなあ。あっけらかんとした笑いの感じに80年代な印象を受けて、初版を見たらやはり1983年。なるほどな。余り、そこを楽しむことはできなかった。

    とはいえ物語に仕組まれたからくりは流石神林先生、面白い。

    この本は、登場人物の中の一人がCAWという著述支援システムの支援を受けて書いているという仕組み。随所に入るCAWの「restart...」などのコマンド文がこの小説へメタな構造を付け加えている。伊藤計劃『ハーモニー』のetmlを思い浮かべた。
    自分が支配されることを何より嫌悪する匋冥を、一つの「物語」という枠に押し込もうとしたときに発動するラストの破壊は圧巻。

    もう1、2冊読んでみようかな、どうしようかなというところ。

  • 神林長平が好きだと言いつつ、雪風と火星3部作くらいしか読んでませんすみません。最近出た神林作品トリビュートを読むためにはまずもとの作品を読んでおかないと…とも思って読みました。思ってた以上にハードボイルドな、硬質な印象のSFでした。読んでてたまに混乱。それにしてもアプロかわいい…喰われてもいい。SFと猫って合いますにゃー。

  • 戦闘妖精雪風とはまったく異なった世界観がある小説。

    同じといえば、物語が地球ではなく地球外惑星で進められる点と
    高度に発達した人工知能を有するコンピュータが存在する点

    それ以外はまったく異なった世界でいったいこの作者の頭の中はどうなっているのか
    除いてみたくなる・・・。

    主な舞台は火星で、しかも警察(のうよう名組織)と海賊との戦いが描かれていて、
    しかも、太陽系を中心に暗躍する海賊の首領は太陽系では経済界をも支配している存在。

    どうにも破天荒なストーリーでしかもこれを書いたとされるのは、人工知能搭載型のワープロソフト・・・
    このワープロソフトが作中の登場人物に”書かせた”となっている・・・。

    ワープロソフト=神林長平と見るべきなのだろうか・・・。

    ただ確かに”神林ワールド”と言えるのは、非常に精神世界的な描写が多く、
    ストーリーや背景を整理しようとしても、整理しきれない不思議な感覚(描写)があったり、
    どんなに想像力を働かせてもイメージ化できない描写があったりと、
    雪風同様に脳みそが悲鳴をあげる世界でした。

    この作家の頭の中はどうなっているんだろう・・・。

    とはいえ、違う作品を読みたくなるから不思議です。

  • オチがよかった。

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著者プロフィール

作家

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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