不動カリンは一切動ぜず (ハヤカワ文庫JA)

  • 早川書房 (2010年9月25日発売)
3.10
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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784150310103

みんなの感想まとめ

信念と愛をテーマにした物語が展開され、登場人物たちの葛藤が描かれています。設定には独特の魅力があり、物語の中で唐突に現れる要素も巧みにストーリーに組み込まれています。一方で、文章には独善的な部分があり...

感想・レビュー・書評

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  • 設定が非常に気持ち悪くてそそるものがあったが、結末に向かうにつれて印象が薄れていった。

  • 設定やストーリーはそれなりに面白い。唐突に出てくる場違いに思えるものでもちゃんと物語の歯車になってる所など、しっかりしてるとは思う。
    しかし文章は独善的で、アスペチックだ。読者が付いてこれるかどうかなどあまり考えていないのだろう。もっと細部に魅力があれば牽引力の強い文章だと褒めることも出来るのだが。

    ラノベ業界はこれくらいのがスタンダードになればいいのに、と思いました。

  • 信念を貫き過ぎて自壊して、神を追い求めて人間をやめ、神の言葉のみを信じて虚となり、そんな大人達に翻弄されつつも、少女たちは健気に『愛』に生きる。そんな物語です。
    幸せを望むなら、信心もほどほどにってことでしょうか?

  • 天教の阪神を語るところのキモさは異常。こういう壊れ方は好き。

  • 設定が良く引き込まれましたが、本編が力不足で設定を生かしきれてませんでした。
    本編はさらわれた友達を探すというただの追いかけっこ。

  • “もう、わたしのとるべき道は一つしかなかった。
    「大丈夫だよ、わたしは自由になる方法を知ってるから」
    わたしはスパナでパパの頭を殴った。本気で。何度も何度も。まるで自分が叩かれてるみたいだと思った。思っただけだ。パパはわたしではない。別の人間だ。痛みだって共有しない。だから傷つけることができる。パパがわたしを傷つけたように。”[P.33]

    宗教とか神様とか。

    “「こいつらは神なんかじゃない。よく見ろ」言葉がナイフを振るいながら神の顔を指差す。
    「全部、大月小夜の顔をしてるぞ。この空間は何から何まで大月小夜だ」
    「何が悟りだよ。引きこもっただけじゃん。どこまで心が弱いんだ!みんな、力を貸して!私の親を更生させる!」
    火輪は神たちを切り裂いていく。人間をたぶらかす神様なんていらない!
    『ほほう、ずいぶんと神を殺しておるのう。爽快爽快!』
    『不動明王様、こんなの神様じゃなくて偽物でしょ?』
    『いや、これはこれで神の一種だ。なぜなら人間の心の平安のためだけにあるのも、また神じゃからな。こいつらはいわば大月小夜のお守りのためだけの神じゃ』”[P.346]

  • 近未来のお話。

    遺伝子をおびやかす謎の病気がひろまった。
    (現在のHIVウィルスを元にしているのかな)

    そのことにより、人類は自分の遺伝子に執着しなくなった世界のお話。


    相変わらずの独特な世界観で物語はすすんでます。
    精神的に辛いとまではいわないけど、若干気持ち悪いような表現があったりするのが特徴的。

    最終的にハッピーエンドにはなっているのだけど、
    なんだかスッキリしないストーリーでした。

  • 百合で健全な関係の少女二人によって話が展開していく。
    主役カリンは超消極的な女の子。対して親友トタンは活発、はつらつとしてる。二人は学校の課題で数年前に起きた、修学旅行中のバスが崖から転落した事故について調べることに。実は事故ではなくある宗教団体が絡んだ事件だった。中盤頃でトタンがさらわれる。普段は超消極的なカリン、だが親友の一大事。お不動様の導きでトタンを救いにいく。無事救いだしハッピーエンド。ちゃんちゃん

  • なんか設定と人物がぎゅうぎゅうすぎて作者のひとりよがりみたいになっちゃてるよ。

  • 始めの大月小夜の章で語られる、社会背景の設定だけで、☆みっつは決定!と思うくらいの衝撃。皮肉でダークな結論。でもそれに至る論理展開は、意外にまっとうなエクストラボレーションである。
    でも、その後の展開は、割と普通の電波系のライトノベル(というジャンルがあるのかどうか判りませんけれど・・・)だった。

  • 読みながら「リコーダー持った少女が甦る話に似てるよなぁ」
    とか思ってたら、同じ作家さんでした……。
    これも設定はSFっぽいけど、同じような青春万歳もの。
    うんうん、青いなぁ~
    ちょっと中学の演劇部みたいだよなぁ~
    と、正月からほのぼのしました。

  • 設定も面白く、展開にも勢いがあって、ああ、でもなんだか僅かにもったいなさを感じる物語だった。あと少し何かが違えば、和製SFとしてなんだかひとつ大きな壁をぶっ壊せるものになっていた気がするのだけれど。ものすごく面白かったからこそ、なんだか引っかかってしまった。

  • 割と、とんでもSF。
    わかいひとの物語。

  • 下手!つまらん!<br /><br />典型的な尻すぼみ。<br />最初の設定はおもしろかったのに、筆力がないのか、つまらないほうつまらないほうにいって、全く盛り上がらず終わる。<br />何度も「そっちじゃねえだろ」と思った。

  • 宗教的なものをSFを組み合わせているのだけど、宗教的なものが濃すぎた印象。設定は面白くて好き。

  • ノード、人工授精、新興宗教、媒介点……SF的ギミックに満ち溢れた序盤は今の中高生をひきつけるような魅力あるものだった。
    しかし、後半、あまりにもお粗末すぎる!
    前半に張った伏線をいやいや回収しているようにしか思えない展開だった。無理やり物語の根幹を愛情という原始的で美しいものだと見せるためなら詩でも書いていればいいと思いました。クソです

  • 行きすぎた管理社会に警鐘を鳴らすのは思春期の少女。みたいな設定は『ルー=ガルー』『ハーモニー』を知ってしまうと二番、三番煎じに感じてしまう。

  • ものすごい世界観。
    多分ね、最後のあたりで好きになれるなれないがあると思うけど、私はすごく好き。

  • 森田季節「不動カリンは一切動ぜず」を買ってきて読書中。ラノベ作家のSFで、星雲賞の候補にも上がっていた作品。思考をそのまま「思念」として送ることができるが、思念を中継する「媒介点」は国の管理であるため、思想の統制にもなっている。

    強力な感染症の影響で「性行為=死」である、子供は試験管で作られるもので産むものではない、血の繋がった親子なんて不幸...などなど、世界観は現代から大きくかけ離れているのに、普通に「京都」とかの地名は出てくる違和感は悪くないな。

    それほど長い作品じゃないのに、キーになりそうな人物がポンポン登場する。お話がどう収束するのか、楽しみに読み進めよう。

    情報染色という概念が出てきて何だか面白くなってきたぞ。

    森田季節「不動カリンは一切動ぜず」読了。中盤までは思念染色による監視社会と、カリンらが巻き込まれた事件と、という展開で面白かったのだが。後半の宗教論争的なお話にはついていけなかった。。。なんだか惜しい作品だなぁ。

    森田季節氏、みっちりと設定を作り込むというよりも、思いつきのようなこじつけやらをポンポン設定として取り込んでいく感じ。緻密ではないけれども、悪くはない。他の作品がどんな感じなのか、興味はあるな。

  • HRVというウィルスで自然交配による出産が否定されるところから話が始まるので、物語冒頭はちょっとHです。
    思念話のシステムとか、一応SFとしての体裁は取っていますが、ストーリーとしてはほぼ宗教同士の抗争です。仕掛け的にはおもしろいですが、ちょっとSFとしてはどうかなと思いました。

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著者プロフィール

『ベネズエラ・ビター・マイ・スウィート』(MF文庫J)にてデビュー。
ほか『きれいな黒髪の高階さん(無職)と付き合うことになった』(GA文庫)、『不戦無敵の影殺師』(ガガガ文庫)、
『お前のご奉仕はその程度か?』、『伊達エルフ政宗』(GA文庫)等。

「2020年 『スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました12 ドラマCD付き特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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