…絶句〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)

著者 :
制作 : coco 
  • 早川書房
3.97
  • (20)
  • (36)
  • (15)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 309
レビュー : 22
  • Amazon.co.jp ・本 (463ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150310110

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 新井素子作品20年ぶりに再読。20年ぶりでも、やっぱりおもしろかった! そういう作品はめったにない。新井作品のなかでもイチオシ。

  • 30年位前のSFだけど、携帯とPCがでてこない以外は全然古くさい感じがしなくて凄いね。

    小説家志望の女子高生が主人公で、何か知らないけど書きかけの小説の登場人物が現実に出現してしまったみたいな話し。取り敢えず上巻は面白い。

  • 学生時代以来の再読。これぞ新井素子だな~。「ひとめあなたに…」という別の作品の解説で、赤川次郎氏が[八方破れの完成度]と評価していたけど、言い得て妙!……今では大御所の新井素子さんですが、私はやっぱりこの年代の頃のもとちゃんの作品が好きです。

  • もう「・・・絶句」を読むのも何回目かわからない。かつての文庫版も持ってるけど、新装版ということでまた読みました。
    カバーイラストがcocoに変わりましたが、やっぱり吾妻 ひでおのイメージが強くて、読んでいる最中のビジュアルイメージは吾妻 ひでお版のイラストでした。
    書き下ろしの番外編は本文を読んでからということで、下巻まで読み終わってから読みました。不思議とこの短編のビジュアルは、吾妻 ひでおの絵ではなくて大人のイメージでした。

  • ややこしいけど、登場人物の作中会議のあたりが大好きです。やっぱり一人称の方がしっくり来るけど。

  •  高校生の娘が、何か面白い本はないかと言う。自分が高校時代に読んだ本を思い出してみて、印象深かった本って.....『韓非子』とか、アシモフのファウンデーションとか、『遊歩大全』とか。どれも娘が面白がりそうもない。父親としては読んでおいてほしい本もあるけれど、当時の私と今の娘じゃ精神年齢がかなり違う気もするし、こういうものは私の価値観を押しつけても意味がないし。はて、とか考えていて、ふと思い出したのが、新井素子。そう言えば結構読んだ。『・・・・・絶句』とか、面白かった記憶はある。と言いつつ、ストーリーは完璧に忘れた。
     ということで、娘にはとりあえず『・・・・・絶句』を薦めたのだが、高校の図書館にはないと言う。私の本は実家だし、仕方ない、また買うか、とか思ってたら、市の図書館で発見。借りてきた。借りてきたら、自分でも読むよね、そりゃ。
     高校時代に読んだときの感想は、ほとんど憶えていないのだけれど。ほぼ30年ぶりに読み返してみての感想。
     日本語の誤用とか、情報が不正確なところとか、たくさん指摘できる。でも、それを補ってあまりあるだけの、躍動感というか、とにかく登場人物がみんな生き生きしてる。たまたま下に書いた『海辺のカフカ』もぶっ飛んだストーリーだったけれど、ゼンゼン負けていない。いや、ぶっ飛び加減で言うと勝ってるかも。にもかかわらず、登場人物が等身大で泣き、笑い、叫び、縦横無尽に走り回る。設定もご都合主義なところもあるけれど、そんなことを指摘するのは野暮だと思わせるだけのものが、『・・・・・絶句』には、確実に存在する。それが何かは.....何だろう。若さ?(笑)
     ストーリーの背景には、人類の存在意義とか、生命の重さとか、かなり深刻なテーマが横たわっている。われわれ人類が例えばシロアリを駆除するのと、人類よりも文明が進歩した宇宙人が人類を殺すのは、本質的に同じ行動なのだけれど、そういう考え方に反発してしまう人は、この本が言おうとしていることを理解できないと思う。もちろんこのテーマに対する答えは提示されてなくて(そんなもん誰にも答えられない)、でもポジティブに生きよう、みたいな感じで終わってしまうんだけど、ごまかし感がないのは著者自身がそう信じているからだろう。と、ヘビーなことを書いたけれど、基本的にはドタバタです。"秘密のアジトの入口 ― から出たら、そこに、女の子が一升びんかかえて花柄のござしいてお弁当ひろげてる"とか、"一見棒、実はレイ・ガン、更に実は如意棒"とか、不覚にも笑ってしまった。30年前の私も笑ったろう。
     いずれにせよ、読み手にも、若さというか、柔軟な発想を要求する本である。

  • 現実と小説の世界とが曖昧になる。
    でも、こういうのって自分で話作ってた人なら誰でも考えるよね。ただ、その出来事の作り方が「新井素子さんらしさ」満載!

  • 本屋で表紙買いしたけど、新刊っていう訳じゃなくて83年頃に出版されたものの新装版だったみたい。それにしては文体が軽い。
    著者を調べたら、ライトノベルの先駆けのような方らしい。なるほど、同意できる。
    話の展開は、けっこうしっちゃかめっちゃか。1つ1つのエピソードは、非常にきれいにまとめてあるけれど、話の流れはもうぶつ切り状態。(これは、あえてやっている節もある。)
    あと所々、メタ発言もあって、役を演じてるっていう感じなんだけど、何故そうなっているのか上巻だけだとわからない。
    流れとかは無茶苦茶なのに、続きを読みたくなるなぁ。はやく下巻を読みたい。

  • うーん、面白くない。読んでて恥ずかしくなる。

    とにかく大袈裟の一言に尽きる。
    19歳にしても考え方が幼すぎないか。
    星新一が絶賛していたようだが、真意が分からない

    また、文体も、「ん。」、とかが多すぎてどうも好きになれない。

  • 作者が登場人物として登場するメタ小説風味の作品です
     
    主人公の書いた小説のキャラクター達が
    ひょんな事(?)から実際の世界に飛び出してきて
    バタバタコミカルな事件を巻き起こす
     
    語り手が変わったり、作者が登場したりと、
    自由奔放なストーリーが展開されます
    後半は一転してシリアス展開に
     
    常人以上の力を持つキャラクター達の歪んだ正義
    彼らの口にする薄っぺらい正義が
    現実社会の縮図を見ているようで
    とても考えさせられる作品でした
     
    やや癖の強い作品なので、読み手を選ぶ部分はありますが
    とても良い作品の1つだと思います

全22件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

新井素子

一九六〇年東京生まれ。立教大学独文科卒業。高校時代に書いた『あたしの中の……』が第一回奇想天外SF新人賞佳作を受賞し、デビュー。八一年『グリーン・レクイエム』、八二年『ネプチューン』で連続して星雲賞を受賞、九九年『チグリスとユーフラテス』で日本SF大賞を受賞した。他の作品に、『……絶句』『もいちどあなたにあいたいな』『イン・ザ・ヘブン』『銀婚式物語』『未来へ……』など多数。

「2019年 『ダイエット物語……ただし猫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

…絶句〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)のその他の作品

新井素子の作品

…絶句〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)を本棚に登録しているひと

ツイートする