ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)

著者 :
  • 早川書房
4.26
  • (1232)
  • (962)
  • (384)
  • (50)
  • (22)
本棚登録 : 6884
レビュー : 941
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150310196

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 虐殺器官を読んでしまったあとでは色あせて感じるが、面白い。ケアされすぎることに嫌気を感じる感性はよくわかる。そこから発展して頭脳に自殺テロを仕掛けるところまで行くのはぶっ飛んでいるけれども。メディケア用の人体に入れた電子機器をつかってひとの思考を操り自殺にしむけることもできるというのは将来的に本当にあり得そうで、空恐ろしい。

  • ・「生府」による健康管理システム
    ・生活の大部分を外注化。
    ・脳血液関門(Blood-brain barrier):血液と脳(そして脊髄を含む中枢神経系)の組織液との間の物質交換を制限する機構である。

  • 文学
    SF

  • 生命保全技術の確立でなく 調和の精神へ自らを作り変えた近未来を描く
    「人類の進歩と調和」 と来ると次の場面はきんどーさんがキャーといって暴れまわる画が思い浮かぶのだがそれはともかく
    真面目で大規模感溢れるまっとうSF 
    もうひとつ荒削りというか新城カズマ的なライトノベル様なものに足を取られているところが嫌な感じだが
    エンタメとして読みやすいと前向きにみよう
    高く評価されるのは前作『虐殺器官』と本作を並べて先へと連なるところ
    単体でも優れているが合わせてこそ この次この先この未来この作者のみる世界で描かれる物語が読みたい作品
    失われたものは確かに大きい

  • 小説
    SF

  • Library
    SF

  • 大変な傑作、と呼ぶしかない。
    ここに表されたすべてが凄すぎる。

    白一色に塗り潰された表紙に、ぽつりと浮かぶ「ハーモニー」と「伊藤計劃」の文字。
    そして、その下に書かれた<harmony/>のタグ。
    読了後に改めて見るこの表紙に、軽く震えがくる。

    一つ言えるのは、帯を作った人はセンスが無いから仕事を辞めたほうがいい。
    この<harmony/>に被せるなんて、ナンセンスもいいとこだ。

    「虐殺器官」と本書が対になっていると、解説で取り上げられたインタビューで作者が語っている。
    キーになっているのは、人の「ことば」「意識」「道徳」「倫理」。
    そして何より「人間」そのもの。その存在。

    この圧倒的なまでのアイディアの奔流。
    そして、その溢れ出るアイディアを文学作品へと昇華させる筆力。
    冷静で客観的に、語り部たる魅力的なキャラクタを造形する表現力。
    揺らぐ事の無い、強靭な世界観。

    神林長平氏に比肩する才能だったと思う。
    改めて、その早すぎる逝去が惜しまれてならない。
    もっともっと、伊藤計劃の紡ぐ作品を読みたかった。

  • こんな世の中で良いのだろうか。究極の幸せとはこんなことなんだろうか?幸せがなんだか分からななくなった。幸せになりたいと思っているあなたに一読を勧めたい。この本にある幸せに、あなたは同意しますか?

  • うーん、やっぱりそこまで良いとは思えず。。。おもしろいはおもしろいのだが、評判がよくて期待しすぎてしまったところが。

    ヒトの「意識」をテーマにするのは面白いけれど、虚構をホントらしく見せるのになんかもう一押し足りない気がする。

    しかし病気で死を意識しながらこういうのを書いたっていうのはなんだかドッシリくる。健康云々ってところじゃなくて、ヒトの「意識」を問題にしているところが。

  • 図書館

全941件中 91 - 100件を表示

著者プロフィール

1974年東京都生れ。武蔵野美術大学卒。2007年、『虐殺器官』でデビュー。『ハーモニー』発表直後の09年、34歳の若さで死去。没後、同作で日本SF大賞、フィリップ・K・ディック記念賞特別賞を受賞。

「2014年 『屍者の帝国』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)のその他の作品

伊藤計劃の作品

ツイートする