ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)

著者 :
  • 早川書房
4.26
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本棚登録 : 6873
レビュー : 939
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150310196

作品紹介・あらすじ

21世紀後半、「大災禍」と呼ばれる世界的な混乱を経て、人類は大規模な福祉厚生社会を築きあげていた。医療分子の発達で病気がほぼ放逐され、見せかけの優しさや倫理が横溢する"ユートピア"。そんな社会に倦んだ3人の少女は餓死することを選択した-それから13年。死ねなかった少女・霧慧トァンは、世界を襲う大混乱の陰にただひとり死んだはずの少女の影を見る-『虐殺器官』の著者が描く、ユートピアの臨界点。第30回日本SF大賞受賞、「ベストSF2009」第1位、第40回星雲賞日本長編部門受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • ユートピアな多分ディストピアの物語

    読書中からhtmlのような記述で装飾された文書は、おそらくは感情のない者向けへの記録文書なのだろうと予感させるものであり、その予感はおおむね合っていた。

    しかし、これが「人類の意識最後の日」とのエピローグには心底ぞっとさせられた。だって、この世界にはWatchMeをインストールされていない人類がまだ社会を形成できる程度には残されていたはず。WatchMeをインストールされていなければ意識が停止されることはないはず。

    つまり、この文書が管理されている世界ではこの日に意識が停止されてハーモニーを形成している人類のみが人類と定義されており、なお意識を持っている存在は「旧人類」として人類の枠からはずしてしまっているのだ。

    彼の世界において、ハーモニーと旧人類は共存できているのだろうか。かつてミァハが生きていた意識を持たない社会は、意識を持つ人々の社会と共存していた。だがおそらく、それは圧倒的な少数派であることと意識を持つ人々の意識を停止する手段がなかったことからの合理的な唯一の帰結(選択ではない)だったからではないだろか。

    もはや圧倒的多数であり、意識の停止を伝播させられる「人類」が旧人類にどう接するのか。あまり楽しくない光景が想像される。
    そんなところもユートピアなディストピア小説として実に素晴らしい。

  • 社会描写やそれを支えるテクノロジーは興味深いが、ストーリーにはあまりのめり込めなかった。

  • 虐殺器官を読んでしまったあとでは色あせて感じるが、面白い。ケアされすぎることに嫌気を感じる感性はよくわかる。そこから発展して頭脳に自殺テロを仕掛けるところまで行くのはぶっ飛んでいるけれども。メディケア用の人体に入れた電子機器をつかってひとの思考を操り自殺にしむけることもできるというのは将来的に本当にあり得そうで、空恐ろしい。

  • ・「生府」による健康管理システム
    ・生活の大部分を外注化。
    ・脳血液関門(Blood-brain barrier):血液と脳(そして脊髄を含む中枢神経系)の組織液との間の物質交換を制限する機構である。

  • 文学
    SF

  • 生命保全技術の確立でなく 調和の精神へ自らを作り変えた近未来を描く
    「人類の進歩と調和」 と来ると次の場面はきんどーさんがキャーといって暴れまわる画が思い浮かぶのだがそれはともかく
    真面目で大規模感溢れるまっとうSF 
    もうひとつ荒削りというか新城カズマ的なライトノベル様なものに足を取られているところが嫌な感じだが
    エンタメとして読みやすいと前向きにみよう
    高く評価されるのは前作『虐殺器官』と本作を並べて先へと連なるところ
    単体でも優れているが合わせてこそ この次この先この未来この作者のみる世界で描かれる物語が読みたい作品
    失われたものは確かに大きい

  • 小説
    SF

  • Library
    SF

  • 大変な傑作、と呼ぶしかない。
    ここに表されたすべてが凄すぎる。

    白一色に塗り潰された表紙に、ぽつりと浮かぶ「ハーモニー」と「伊藤計劃」の文字。
    そして、その下に書かれた<harmony/>のタグ。
    読了後に改めて見るこの表紙に、軽く震えがくる。

    一つ言えるのは、帯を作った人はセンスが無いから仕事を辞めたほうがいい。
    この<harmony/>に被せるなんて、ナンセンスもいいとこだ。

    「虐殺器官」と本書が対になっていると、解説で取り上げられたインタビューで作者が語っている。
    キーになっているのは、人の「ことば」「意識」「道徳」「倫理」。
    そして何より「人間」そのもの。その存在。

    この圧倒的なまでのアイディアの奔流。
    そして、その溢れ出るアイディアを文学作品へと昇華させる筆力。
    冷静で客観的に、語り部たる魅力的なキャラクタを造形する表現力。
    揺らぐ事の無い、強靭な世界観。

    神林長平氏に比肩する才能だったと思う。
    改めて、その早すぎる逝去が惜しまれてならない。
    もっともっと、伊藤計劃の紡ぐ作品を読みたかった。

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著者プロフィール

1974年東京都生れ。武蔵野美術大学卒。2007年、『虐殺器官』でデビュー。『ハーモニー』発表直後の09年、34歳の若さで死去。没後、同作で日本SF大賞、フィリップ・K・ディック記念賞特別賞を受賞。

「2014年 『屍者の帝国』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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