青い星まで飛んでいけ (ハヤカワ文庫JA)

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  • 早川書房 (2011年3月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784150310233

作品紹介・あらすじ

未踏の地へ――太古の人類の性向を受け継ぐ探査群エクスの遙かな旅路を追う表題作他、様々な未知との出逢いを求めた全6篇を収録

みんなの感想まとめ

多様な未知との出会いをテーマにした短編集で、SFとヒューマンドラマが絶妙に融合しています。軽快な文体と骨太な世界観が魅力で、特に「都市彗星のサエ」は閉塞感を抱える少女と少年の出会いを描き、王道のボーイ...

感想・レビュー・書評

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  • 軽快で読みやすい文章と骨太な世界観の設定、そこで展開される物語、どれも粒揃いの短編集でさすがの小川先生だなー。都市彗星での生活に閉塞感を覚えている少女サエと、都市を保持する緩衝林を守る少年ジョージィの合流を描いた王道ボーイ・ミーツ・ガールSFの「都市彗星のサエ」が好きでした。「青い星まで飛んでいけ」はのラストはちょうど「幼年期の終り」を最近読んだばかりで、故郷と同じ青い星を目指すラストにジーンと来るものがあった。

  • 短編SF集。
    ザ・SFのものもあれば、どちらかというとヒューマンドラマにフォーカスしたものもあり、複数の読み味が楽しめるようになっている。
    タイトルにふさわしく「宇宙」に関連した出会いをテーマとした話が半数を超えて収録されている。

    個人的には、(どちらもザ・SFではないものなのだが)「占職術師の希望」と「グラスハートが割れないように」が気に入った。

  • 二度目ましての作家さん。
    小川氏=SFというイメージで、SFは苦手なんだけど、
    第一印象がよかったので安心して読めました。
    全6篇を収録。
    「都市彗星のサエ」が好き!
    外の世界に憧れるだけでは終わらせない。
    そこから更に一歩も二歩も先に行こうとする話なんだけど
    長野まゆみさんの「テレビジョン・シティ」を連想しましたが
    それと違って最後がいい!すごくいい!!
    ハート射貫かれました(*´◇`*)

  • 短編集。とても好きな作家さん。このかたは、SF的世界の中で、人間がどう生きるかということを、常に書いていらっしゃると思う。私のSFへの興味もまさにそこ。だから好きだ。

    • りるさん
      おもしろそう!とおもって図書館で借りようとしたけどなかったー!今度かしてー!
      おもしろそう!とおもって図書館で借りようとしたけどなかったー!今度かしてー!
      2012/11/02
  • 細かい書き方とか描写の矛盾が気になってしまって…あまり良くなかったかな。でも唯一「占職術師の希望」は、物語も設定も人物もストーリーも上手くまとまっていて好きでした。他はほとんどサラッと流してしまった。一度ストーリーに疑問が湧くと集中できなくなって、いつのまにか話が終わってる…。

  • SF設定の恋愛小説という感じ。短編集なので、色んな物語を楽しめます。とにかく読みやすいのが嬉しい。
    力強く前向きなタイプの主人公が多くて、読後感が良いです。

  • 小川一水のSF短編集、やっぱり好き。今まで読んだ中でも老ヴォールかこの本が1,2を争う。骨太な世界観を軽やかに描かれていて面白い。なんとなく最後は「セカイ系」に帰着しがちだけど。

    静寂に満ちていく潮、SF作家の考える地球外生命体の言語が興味深い。異星人との◯◯◯◯が始まって何事かと思った。
    守るべき肌、イーガンのディアスポラ×エンダーのゲームみたいだなと思った。本家はものすごいスケールで自己完結してたけど、こっちはそれで良いのかしら。
    青い星まで飛んでいけ、下位頭脳たちがタチコマで脳内再生されるのは私だけ?首を突っ込みたがる悲しい性質(さが)と黒歴史を抱えつつワイワイと宇宙の果てに飛んでくのを想像するだけで面白い。

  • ファーストコンタクトを描いた短編集。SFというよりはラノベっぽい。

    「都市彗星のサエ」:小彗星を脱出したいワンパク少女が、同じ願望を持つクールな少年と出会う冒険活劇。テンポが良くて分かりやすい。

    「グラスハートが割れないように」:小型の癒しアイテムであるグラスハート。体に抱いて祈るとおなかが空かないという、いかにも胡散臭いが、その正体は...
    こういうアイテム実在しそうだな。

    「静寂に満ちていく潮」:電気的な感覚信号をネットワーク共有することによる多感覚的性交の話。おかしな言葉遣いをする異星人が出て来てドタバタと交わる様は筒井康隆先生の小説っぽい。

    「占職術師の希望」:腕を振る様子から、その人の天職が分かるという能力を持つ占職術師の話。とある陰謀を察知した術師は、それを阻止することを天職とする者を探しに行くが...
    私も占ってもらいたい。

    「青い星まで飛んでいけ」:二千隻の宇宙船から成る種族エクス。人類のアイデンティティを持つエクスは未知との遭遇を望む。ファーストコンタクトって融合やら生殖やらの可能性を持ってるんだなと感じた。

  • ふつうに面白いです。転職が分かるという設定は珍しいし、自分もみて欲しいと思った。
    守りたい肌、でふつうに行けば正義でハッピーエンドになりそうなところを絶望エンド側に行くのが裏切られて面白かった。

  • 久しぶりに宇宙・天体のSFを読もうと思って、新聞の読書欄で見つけて手にした短編集。
    宇宙系が全体の半分くらいしかなかったのは予想外だったけれど、さらに予想外だったのは宇宙系でない短編が抜群によかったこと。特に「占職術師の希望」はブラックも効いていて秀逸。予想を裏切って余りある面白さにやられた。
    この本に収められた短編に共通して感じたのは、人間の善良な部分へのスポットの当て方。この当て方が絶妙だから、ハッピーエンドとは言えない話も後味が悪くない。

  • 30:小川さん「らしい」作品も「らしくない」作品も楽しめる短編集。「都市彗星のサエ」が一番好きかな。この作品はめちゃくちゃ「らしい」作品で、宇宙での生活を描く日常部分と、サイエンスを描く部分の配分が絶妙なのです。ボーイミーツガール風なのも良かったし、ラストも文句なく好きだし。どの作品も「第六大陸」や「復活の地」「天涯の砦」などに比べると軽めですが、それでもしっかりSFしているところとか、読んでよかったと思います。これは「天冥の標」も買っちゃうべきかなあ……。

  • 近年マストバイリストに入った若い?作家の一人、古書店で未読の作品を漁り中。

  • SF。短編集。
    良作が勢揃い。どの作品も個性的で読み応えがある。
    「守るべき肌」がとても好みだった。

    「都市彗星のサエ」
    ボーイミーツガール。読みやすく、読後感も良い。良作。
    「グラスハートが割れないように」
    祈り。これは苦手…。祈るより行動したら、と思ってしまう。
    「静寂に満ちていく潮」
    ファーストコンタクト。異星人の設定が好み。ラストも結構好きだったり…。
    「占職術師の希望」
    超能力。ささやかな能力で必死に戦っている感じが好印象。
    「守るべき肌」
    仮想現実。ツルギのキャラ設定に心が震えた。映画しか知らないが、『エンダーのゲーム』ぽい仕掛け。解説によると、グレッグ・イーガン『ディアスポラ』風の設定らしい。読んでみたい。
    「青い星まで飛んでいけ」
    コンタクトもの。A・C・クラークのオマージュ?正直、よく分からなかった。

  • 主に宇宙が舞台のSF短編集全6話。
    ライトノベルっぽい軽い文体だが、重たくて考えさせられるテーマもあり、面白かった。

    一番心に残ったのは、表題作「青い星まで飛んでいけ」。
    絶滅した地球人類の遺志を継いで、異星人を探し宇宙を旅する人工知能宇宙船団のファーストコンタクト物語(地球人類は全く登場しない)。

    人見知りな異星人と戦争になってしまったり、下等な生命体を滅亡するまで何万年も見守り続けたり。
    コミカルで非現実的な寓話風に描きながらも、テーマはたぶん、危険を冒しても、何度失敗しても、「知らない人に出会いたい」「新しい世界に出て行きたい」という「好奇心」こそが人間の本能なんだ、みたいなこと。
    SFって非現実的だけど、だからこそシンプルに人間の本質を描けるんだな、と改めて感じさせてくれた。

    それと、異星人とのファーストコンタクトを描いた作品では、「意思疎通」「異文化理解」「既存の価値観への疑問提起」がテーマになることが多いのだけど、それって現代でも外国・異業種・立場・世代の違う人とコミュニケーションするときに、多かれ少なかれ課題となるもの。
    最近、中国やタイへ行って、課題を乗り越えて意思疎通できた時の喜びや、文化の違いを知ることの面白さを肌で感じたのだけど、これってSF小説を読んだときの感覚に通じるものがあるのかもしれない。

  • 【脳に残る】
    小説です。

    あまりにも現状から離れすぎるSFでは理解に苦しみます。(←そらそうだ思考性向が現代に基づいているので)
    しかし、近未来的SFはぐっとくるものがありますし、脳みその奥深くに残っていて、ときとして現在と結びつき、とてつもないヒラメキが現れるように感じます。

  • ジャンルもバラバラなSF集だが、どれも面白い!
    ボーイ・ミーツ・ガールはワクワクするし、ちょっとエロい攻殻の様な話しもあるし、サスペンスもある
    電子世界の話もスペースオペラ的なのまで、サクサク読めてでもしっかりディープなSF色を漂わせる
    極上のSFエンターテイメントである

  • 最初の話が好き

  • 表題の「青い星まで飛んでいけ」が実に良い。
    そうか、自分はこうしたコンタクトものが大好きなんだと気が付かされた。

  • なんだろう、合わなかった。

  • あいかわらず物語の閉じ方は微妙だけど、満足。SF好きの心を奪ってくれる。

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著者プロフィール

’75年岐阜県生まれ。’96年、河出智紀名義『まずは一報ポプラパレスより』でデビュー。’04年『第六大陸』で、’14年『コロロギ岳から木星トロヤへ』で星雲賞日本長編部門、’06年「漂った男」で、’11年「アリスマ王の愛した魔物」で星雲賞日本短編部門、’20年『天冥の標』で日本SF大賞を受賞。最新作は『ツインスター・サイクロン・ランナウェイ2』。

「2022年 『ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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