青い星まで飛んでいけ (ハヤカワ文庫JA)

著者 :
制作 : 撫荒 武吉 
  • 早川書房
3.72
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本棚登録 : 687
レビュー : 64
  • Amazon.co.jp ・本 (373ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150310233

作品紹介・あらすじ

それは人間の普遍的な願い-彗星都市での生活に閉塞感を抱く少女と、緩衝林を守る不思議な少年の交流を描く「都市彗星のサエ」から、"祈りの力で育つ"という触れ込みで流行した謎の植物をめぐる、彼と彼女のひと冬の物語「グラスハートが割れないように」、人類から"未知の探求"という使命を与えられたAI宇宙船エクスの遙かな旅路を追う表題作まで、様々な時代における未知なるものとの出逢いを綴った全6篇を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 二度目ましての作家さん。
    小川氏=SFというイメージで、SFは苦手なんだけど、
    第一印象がよかったので安心して読めました。
    全6篇を収録。
    「都市彗星のサエ」が好き!
    外の世界に憧れるだけでは終わらせない。
    そこから更に一歩も二歩も先に行こうとする話なんだけど
    長野まゆみさんの「テレビジョン・シティ」を連想しましたが
    それと違って最後がいい!すごくいい!!
    ハート射貫かれました(*´◇`*)

  • 短編集。とても好きな作家さん。このかたは、SF的世界の中で、人間がどう生きるかということを、常に書いていらっしゃると思う。私のSFへの興味もまさにそこ。だから好きだ。

    • りるさん
      おもしろそう!とおもって図書館で借りようとしたけどなかったー!今度かしてー!
      おもしろそう!とおもって図書館で借りようとしたけどなかったー!今度かしてー!
      2012/11/02
  • 細かい書き方とか描写の矛盾が気になってしまって…あまり良くなかったかな。でも唯一「占職術師の希望」は、物語も設定も人物もストーリーも上手くまとまっていて好きでした。他はほとんどサラッと流してしまった。一度ストーリーに疑問が湧くと集中できなくなって、いつのまにか話が終わってる…。

  • SF設定の恋愛小説という感じ。短編集なので、色んな物語を楽しめます。とにかく読みやすいのが嬉しい。
    力強く前向きなタイプの主人公が多くて、読後感が良いです。

  • 久しぶりに宇宙・天体のSFを読もうと思って、新聞の読書欄で見つけて手にした短編集。
    宇宙系が全体の半分くらいしかなかったのは予想外だったけれど、さらに予想外だったのは宇宙系でない短編が抜群によかったこと。特に「占職術師の希望」はブラックも効いていて秀逸。予想を裏切って余りある面白さにやられた。
    この本に収められた短編に共通して感じたのは、人間の善良な部分へのスポットの当て方。この当て方が絶妙だから、ハッピーエンドとは言えない話も後味が悪くない。

  • 30:小川さん「らしい」作品も「らしくない」作品も楽しめる短編集。「都市彗星のサエ」が一番好きかな。この作品はめちゃくちゃ「らしい」作品で、宇宙での生活を描く日常部分と、サイエンスを描く部分の配分が絶妙なのです。ボーイミーツガール風なのも良かったし、ラストも文句なく好きだし。どの作品も「第六大陸」や「復活の地」「天涯の砦」などに比べると軽めですが、それでもしっかりSFしているところとか、読んでよかったと思います。これは「天冥の標」も買っちゃうべきかなあ……。

  • 近年マストバイリストに入った若い?作家の一人、古書店で未読の作品を漁り中。

  • SF。短編集。
    良作が勢揃い。どの作品も個性的で読み応えがある。
    「守るべき肌」がとても好みだった。

    「都市彗星のサエ」
    ボーイミーツガール。読みやすく、読後感も良い。良作。
    「グラスハートが割れないように」
    祈り。これは苦手…。祈るより行動したら、と思ってしまう。
    「静寂に満ちていく潮」
    ファーストコンタクト。異星人の設定が好み。ラストも結構好きだったり…。
    「占職術師の希望」
    超能力。ささやかな能力で必死に戦っている感じが好印象。
    「守るべき肌」
    仮想現実。ツルギのキャラ設定に心が震えた。映画しか知らないが、『エンダーのゲーム』ぽい仕掛け。解説によると、グレッグ・イーガン『ディアスポラ』風の設定らしい。読んでみたい。
    「青い星まで飛んでいけ」
    コンタクトもの。A・C・クラークのオマージュ?正直、よく分からなかった。

  • 主に宇宙が舞台のSF短編集全6話。
    ライトノベルっぽい軽い文体だが、重たくて考えさせられるテーマもあり、面白かった。

    一番心に残ったのは、表題作「青い星まで飛んでいけ」。
    絶滅した地球人類の遺志を継いで、異星人を探し宇宙を旅する人工知能宇宙船団のファーストコンタクト物語(地球人類は全く登場しない)。

    人見知りな異星人と戦争になってしまったり、下等な生命体を滅亡するまで何万年も見守り続けたり。
    コミカルで非現実的な寓話風に描きながらも、テーマはたぶん、危険を冒しても、何度失敗しても、「知らない人に出会いたい」「新しい世界に出て行きたい」という「好奇心」こそが人間の本能なんだ、みたいなこと。
    SFって非現実的だけど、だからこそシンプルに人間の本質を描けるんだな、と改めて感じさせてくれた。

    それと、異星人とのファーストコンタクトを描いた作品では、「意思疎通」「異文化理解」「既存の価値観への疑問提起」がテーマになることが多いのだけど、それって現代でも外国・異業種・立場・世代の違う人とコミュニケーションするときに、多かれ少なかれ課題となるもの。
    最近、中国やタイへ行って、課題を乗り越えて意思疎通できた時の喜びや、文化の違いを知ることの面白さを肌で感じたのだけど、これってSF小説を読んだときの感覚に通じるものがあるのかもしれない。

  • 【脳に残る】
    小説です。

    あまりにも現状から離れすぎるSFでは理解に苦しみます。(←そらそうだ思考性向が現代に基づいているので)
    しかし、近未来的SFはぐっとくるものがありますし、脳みその奥深くに残っていて、ときとして現在と結びつき、とてつもないヒラメキが現れるように感じます。

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著者プロフィール

小川 一水(おがわ いっすい)
1975年生まれ。岐阜県出身。男性。1993年、17歳で応募した第3回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞に、「リトルスター」で佳作入選。1997年、『まずは一報ポプラパレスより』で作家デビュー。
2004年、 『第六大陸』で第35回星雲賞日本長編部門を受賞。2006年、 『老ヴォールの惑星』に収録されている「漂った男」で第37回星雲賞日本短編部門を受賞。 『老ヴォールの惑星』は「このSFが読みたい!」ベストSF2005国内編で1位にも選ばれた。2011年、「アリスマ王の愛した魔物」で第42回星雲賞日本短編部門を受賞。2014年に『コロロギ岳から木星トロヤへ』で第45回星雲賞・日本長編部門賞を受賞。

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