半端者(はんぱもん)―ススキノ探偵シリーズ (ハヤカワ文庫JA)

著者 :
  • 早川書房
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本棚登録 : 589
感想 : 61
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  • Amazon.co.jp ・本 (431ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150310257

感想・レビュー・書評

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  • 北海道のススキノを舞台とした作品に興味が湧いて購入しましたがシリーズの前日譚だとは知らず読み終え続編も読んでみようと思いました。

    正直読んでいて日常が右から左に動いているような動いていないような
    どこから面白くなるのかな?っと思って読んでいるような感じで読み終えてしまいました。
    あくまで私の感想です。
    でもススキノ探偵シリーズは全部読んでみたいと思います。

  • 学校にも行かないでお酒を飲んでいるしょうが無い男なのに、一気に読んでしまいました!

  • ススキノ探偵シリーズ。
    「俺」が学生時代の前日譚です。

    シリーズのレギュラーメンバーの
    若かりし頃が書かれていて興味深いです。

    このパターンで、「俺」について書かれていない時期の話を書いて欲しいです。

  • 2011/3/17 Amazonより届く。
    2022/11/24〜11/26

    久しぶりのススキノ探偵シリーズは、「俺」が大学生だった頃の前日譚。ちょっとした厄介が気になる、「俺」の習性はこの頃から発揮され、いろいろなトラブルに巻き込まれる。今、住んでいる青泉ビルに引っ越すことになった経緯もあって、面白かった。

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  • ススキノ探偵シリーズの「俺」がまだ探偵になる前の話。
    フラフラとススキノを飲み歩き、そこにいる仲間と遊び、金には困らず、女にはそこそこもて、情にあつい。そんな男に憧れる。
    この本ではビックリするような事件も起きないし、話があっちこっちいき、どれも収束されず、ムダな感もなくはないけど、雰囲気としては最高なのだ。
    読んでいるときは、まさにススキノにいたので、なりきっている自分がいる。
    本ってそういうとこあるよな。

  • 2018.9.7

  • 授業にも出ないで昼間から酒を飲み、思い通りにならない現実に悩みながらも、また酒を飲む。ひょんなことから知り合った謎のフィリピン女性、フェ・マリーンと恋に落ちた大学生の“俺”は、行方不明となった彼女を捜して、ススキノの街をひたすら走り回る。若き日の“俺”、高田、そして桐原の人生が交錯し、熱く語らい、ときに本気で殴り合う。

  • 俺や高田、桐原の青春が交錯する前日譚、すごくいい。
    桐原はまだチンピラで、小さな正義感を満たしたことに対し俺に礼を言うところが不器用で青臭くて可愛い。高田はまだ真面目な学生をやっていて、なんというか俺との腐れ縁感もまだまだ乏しい。普通の友達って感じが新鮮。そして俺=未来の探偵は、まだまだ女に心を揺さぶられる。バーにかかって来た電話のようなある程度した男の抑制されたすけべ心ではなく、心の底から動揺し、矢作俊彦に手紙を書こうなどと突拍子もないことを本気で考える始末。若いなー。
    荒磯の大将のエピソードや、家庭教師のエピソードなど、とにかく俺の日常的な部分が濃密に描かれていて楽しい。なかなかいい青春だよなー。

  • ススキノ探偵シリーズ11作目。
    しごく当たり前のことだけれど、ススキノ探偵の「俺」にだって若いときはあったのだ。
    高田とはもちろん交遊があり、桐原ともすでに顔見知りだ。
    どんな生活なのかと思えば、あまり大きな違いはない。
    「俺」はやっぱり若くても「俺」で、基本的な性格は変わってはいない。
    大学生活を送りながら、怠惰な時間を送る日々。
    だけど、ススキノの歓楽街に出入りはするものの、まだススキノに溶け込んではいない。
    親しくなった女性が姿を消したことから、「俺」は彼女を捜してどんどん深みにハマっていく。
    気づけばけっこう怪しげなところまで踏み入っていて、謎は少しも解けそうにない。
    いかにも「俺」らしい展開だ。
    脇本先生に手紙を訳してもらう場面は、ちょっと「俺」がかわいそうになってしまった。
    いなくなってから気づく気持ちって確かにある。
    二度と会うことはないとはっきりわかってから、「俺」はようやく自分の気持ちに気づいたんだろう。
    恋とは違うかもしれないけれど、ある種の喪失感じゃないだろうか。

    「ススキノ探偵」シリーズを読んできたからこそ、この物語の面白さがわかる。
    もしも、まだシリーズを読んでいないのにこの物語を手にしてしまったら・・・。
    ぜひ、先にシリーズを読むことをお勧めする。

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著者プロフィール

一九五六年札幌生まれ。本郷幼稚園中退、本郷小学校卒、東白石中学校卒、札幌東高等学校卒、小樽商科大学中退、北海道大学文学部哲学科中退。
現場作業員、ポスター貼り、調査員、ガードマン、トラック助手、編集者、広告営業、コピーライター、受刑者など諸職を転々。
一九九二年『探偵はバーにいる』(早川書房)で小説家としてデビュー。同作は、一九九三年『怪の会』激賞新人賞受賞。
二〇〇一年『残光』(角川春樹事務所)で日本推理作家協会賞受賞。

「2010年 『北の作家 書下ろしアンソロジーvol.2 utage・宴』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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