半端者(はんぱもん)―ススキノ探偵シリーズ (ハヤカワ文庫JA)

著者 :
  • 早川書房
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本棚登録 : 589
感想 : 61
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  • Amazon.co.jp ・本 (431ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150310257

感想・レビュー・書評

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  • おもしろかった

    なにやらおもしろいとは聞いていたススキノシリーズ。
    映画もおもしろかったし、いつかは読もうと思っていたのだが、なかなか1から順にお目にかかる機会がなくどーしたもんかなーと思ったいたところ、これはそれ以前のストーリーとのことで、手にとる。

    飲んでんなー
    ひたすら飲んでんなー
    酒漬けの日々、としかいいようがないが、
    それでも家庭教師ができてるところが笑える。

    飲んでー飲んでー、賭けてー飲んでー
    そうやって探偵さんができあがったってとこですか。
    老人追い出し問題の決着が意外な決着をみたとこが好き。
    あと「ケラー」のマスターが断然魅力的。
    こーゆー人のいる店でお酒飲んでみたいですなー。
    っつってもバーというもの自体に縁もゆかりもないんだが、おいしいお酒とゆーものには興味あり。
    先日カクテルの世界チャンピオンの番組やってましたが
    あーゆーひとがつくるお酒とゆーのはホントにどんなもんなんだろーと思うね。

    酒と女と暴力と金と、
    うーん、いい意味でハードボイルド要素満点でおもしろいっす。
    しかし、潜入捜査の女性2人がそろってまだいわゆる半端者の学生2人と関係をもったのはなんのため??
    え?ホントに愛なわけ??
    そこんのところがイマイチよくわかんなかった。

  • 分かりやすいハードボイルド。
    常に行動から描写し、後に心理が続きます。
    ただただ無骨にまっすぐに、不器用な雰囲気が男だね。

  • 若き日の俺さんの物語。既に俺さん時代が過去のものなんで更に過去と言われてもそれほど違いは感じない感じ。

    詳しい人はフィリピーナのダンサーが襲来した時期というのはひとつのトピックなのかもしれないけどね。

    同じく若き日の高田や桐原との絡みなどそれなりに面白かったけどそれ止まりなんでまぁ★は3つというところで。

    ちなみにジャンルはミステリーではなく青春ということで。

  • 2015.1.15-4
    ミツオは桐原だったのね。そして桜庭。なるほど。

  • 図書館で。シリーズモノの最初のお話。
    嫌なことはやらないで生きていけるならそれはそれで良いのかな?それにしてもフェ・マリーが何で彼に近づいたのかそれがわからない。
    そして岡本さんはかっこいい。必要な時は諌めることができる大人ってカッコイイな。
    いつものお話とは違い登場人物たちの紹介、というか馴れ初めと日常という話なのでなんとなく始まってなんとなく終わってしまった、という雰囲気でした。
    それにしてもこの主人公苦手なタイプなんだよな。でもなんとなく読んでしまう(笑)

  • 大学生だった<俺>は、授業にもろくに出席せずに昼間から酒を飲む生活を送っていた。
    ひょんなことから出会ったフィリピン女性フェ・マリーンと恋に落ち、アパートの立ち退き騒動から、飲み屋で顔を合わせていたミツオと対立することに。
    若き日の<俺>、高田、桐原の物語。

    2014年11月9日読了。
    いきなり大学生だったのでちょっと驚きましたが、桐原との腐れ縁の始まりが描かれていて、なかなか面白かったです。

  • 久々のススキノ探偵シリーズ。
    時系列的には第一作よりも前になる。
    桐原の名字を知らない位なので、第一作とは結構間があるのかな。

    とはいえ1~4作目位までの"俺"とはそんなに変わらない。
    ケラーとの出会いとかがあるのかなと思ったが、
    既に常連になっていた。

    全体的に淡々と進んだ感じ、
    飯島の持ってくる"物"が実はヤバいもので…
    みたいな展開でもなく少し肩すかしを喰った感じ。

    これで既刊分は読了。

  • 「俺」が探偵というか便利屋になる前のお話
    20代の「俺」はとても青い。
    可愛いなぁ~
    「俺」にもこんな時があったかぁ

    誰もが最初から大人であったわけではないのだ。
    お酒の飲み方も、遊び方も、だらしなさも
    まだ、少し迷いがあって
    でも、確かに「俺」の土台だなぁ。

    と、思わせる。

    高田氏・・も可愛いぃ。

  • 『探偵はバーにいる』以前の大学生だった頃の“俺”の切ない恋の話。

    大学生の俺は『ススキノ、ハーフボイルド』の省吾よりは少し大人。でもまだまだ“半端者”。
    とは言え“俺”という人物の根っこの部分はこの頃から既に出来上がっています。

    最後の展開がちょっと唐突で全体的に中途半端な印象が…。でもシリーズに親しんでる読者ならそれなりに楽しめると思います。私は楽しんでしまいました。

  • 若かりし頃の俺。無鉄砲で怖いもの知らずで考え無し。当然危ないめにも会うが、まだまともな喧嘩の仕方もわからないので常にやられっぱ(笑)タイトル通り何もかも半端。
    でも半端だからこそできることもある。
    青臭い時代のほろ苦い経験や無茶な行動で培った経験が俺を作っているのは確かなんだよな。

    さて、ススキノ探偵シリーズ後1作。
    なんとか読み切れそうだな。

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著者プロフィール

一九五六年札幌生まれ。本郷幼稚園中退、本郷小学校卒、東白石中学校卒、札幌東高等学校卒、小樽商科大学中退、北海道大学文学部哲学科中退。
現場作業員、ポスター貼り、調査員、ガードマン、トラック助手、編集者、広告営業、コピーライター、受刑者など諸職を転々。
一九九二年『探偵はバーにいる』(早川書房)で小説家としてデビュー。同作は、一九九三年『怪の会』激賞新人賞受賞。
二〇〇一年『残光』(角川春樹事務所)で日本推理作家協会賞受賞。

「2010年 『北の作家 書下ろしアンソロジーvol.2 utage・宴』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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