上弦の月を喰べる獅子 下 (ハヤカワ文庫JA)

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  • 早川書房 (2011年3月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (448ページ) / ISBN・EAN: 9784150310271

みんなの感想まとめ

人間の幸福や存在についての深い問いを探求する物語が展開されます。主人公アシュヴィンは、孤独な二つの魂を通じて、果てしない高みを目指し、進化や宇宙、人間の本質に迫ります。物語は、破天荒な構成と独特の筆致...

感想・レビュー・書評

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  • 仏教SFというジャンルらしい。

  •  ビックバン以前、インフレーションその先にある多元宇宙(マルチバース)論に本書は言及しているのだろうか、一神教的、神の存在などについてよりも、仏教世界の「無」を通じて宇宙の真理を解き明かそうとする試みであった。実験的な小説と言える。読んで楽しめる方をあえて、スピリチュアル好きと断定してみる。

  • ☆3.7
    人は、幸福せになれるのですか? 野に咲く花は幸福せであろうか?――螺旋蒐集家と岩手の詩人、ふたつの孤独な魂から成る人間、アシュヴィンは、いくつもの問を胸に、果てしなく高い山を登りつづけていた。長い修羅の旅を経て、彼がその答にたどりついたとき、世界を驚嘆させるなにかが起きる……進化とは? 宇宙とは? 人間とは? 究極の問に対する答を破天荒な構成と筆致で描きあげた、これは、天についての物語である。

    難しいことはよくわからん!けれども、野に咲く花は、既に答えであるからして 、問うことはない、というのはなんとなくわかったよ。私がもっと宮沢賢治や仏教に明るかったらもっと面白いんだろうけど。

  • 想像していたよりも読みやすく、一気読みした。もっと意味分からない前衛芸術みたいなものを覚悟していたが、普通の物語だった。
    が、感受性が足らず、それ以上のものを感じることは出来なかった。周囲の評判ほどのものがあるとは思えなかった。読みにくそうな話をよく読みやすく書けたと思う。

    800ページ以上を読んで、主人公の答えが答えになっているのかが分からなった。理解力が足らない。

  • 第10回日本SF大賞(1989年度)の受賞作の下巻。ストリーも章立ても、二重螺旋構造。
    アシュヴィンは遂に獅子宮の中へ。最初の問いは”汝は何者であるか”。先人が回答できなかった二つのめの問いにずっこけた。ジョークかと思った。
    著者の”伝奇ヴァイオレンス”というイメージをひっくり返してやろうとの試みとのことだが、”ヴァイオレンス”は健在で、そのたびに読むのがつらくなった。この物語に”ヴァイオレンス”が必須の要素だったとも思えない。

  • ここまで来ると序章の二人のこと忘れてるし、小松左京の果しなき流れの果にを初めて読んだ時を思い出した。
    合間に挟まれる説法パートがクール。

  • 久しぶりに再読。今回は文庫版で。

    私史上10本の指に入るだろう大好きな小説であるにもかかわらず、あれこれすっかり忘れていたのはご愛敬。何度読んでも良いと思うし、思わず涙がこみ上げてくるのも変わらない。少し物足りないと思うぐらいで終わるのもきっとちょうどいいのだろう。涅槃の王や幻獣変化よりもこちら派です。

  • 訳がわかりません❗
    作者の自己満足、作品事態もいまいちだが
    あとがきが強烈にウザイ‼️
    ダラダラ好き勝手に書きすぎ❗

  • 凄い。縁と業、兄と妹、問と答、空間と時間の話。構想から章の分け方まで凝りに凝っている。
    この手のは、ラストをあいまいにぼかしちゃうんだけど、ちゃんと向き合っているのが好感度高い。
    アシュヴィンの中の人は、何となく、神曲におけるダンテとヴィルジリオを思い起こさせる。
    設定が特殊だし仏教的考えが難しく万人にはお勧めできないけれど、良作。

  • ふたつめの質問…

  • 螺旋蒐集家と岩手の詩人が登場する、二重螺旋構造の物語です。

    二重螺旋構造・・・?何と言えばいいのでしょう。
    2つの物語が、同時進行し、時には絡み合います。

    夢枕獏は昔から大好きな作家で、特にこの本は、今までに3回読みました。
    全体的にはファンタジーかなと思いますが、バイオレンスな描写も若干あります。

    上下巻で、読みごたえもありますが、あっという間に読み終わります。

  • 難しいけど、読むのが止まらなかった。世の中、螺旋だらけやね(笑)

  • (上巻より続く)

    もっとも興味深く読んだのは、解説に書かれた著者がこの作品を書くきっかけ。

    美術館で見かけた、インドの絵に添えられたタイトルと解説に触発されたのだが、
    それは画家がつけたタイトルではなく、美術館の人がつけたタイトルであり、解説も創作だったとのこと。

    いわば誤解が作品を産み出すこともあることに驚いた。

  • 宇宙と進化と仏教と愛と量子論について、ファンタジーとバイオレンスと冒険と哲学的問答で語った物語。骨太で良かった。

  • このテーマでやりきったことで日本のSFに一つのオリジナリティを打ち出した、という、記念碑的な意味合いが強いのではないか。

  • がっつりとしたSF.二人の男の人生が交わり、後半は幻想譚の様子を呈するが、インド神話と相まって混沌とした魅力を醸し出す。
    一度読むと忘れられない味になる。
    色彩が濃く、主に螺旋と夜の話のはずなのに色鮮やかな印象がある。
    プラネテスの4巻の渦巻銀河のシーンは絶対ここから取ってると信じてる。

  • 再読。
    進化と螺旋と月と仏陀にまつわる話。再読で大まかなストーリーは覚えていたが、結末と最後の問いは忘れていたので、どう終わるのかを楽しみに読み進めていたが、悟りと仏陀の誕生で終わるという、若干、拍子抜けの結末だったので、忘れてしまったのであろう。それにしても最後の問いが、獅子繋がりで、スフィンクスの謎かけと同じだったとは・・・。
    仏陀の悟りは、涅槃の王があるので、また、そちらを読みたくなった。

  • 「村上春樹の小説みたい」と思って読み始めたけど、全然違った!!
    SFというより、ミステリーというより、むしろ小説とも違う、圧倒的な仏教的思想の塊。

    作中の螺旋に関する記述は、物理学の数式を見ているようで甘美だった。
    世の中には仏教と量子力学に関する研究をする人(科学者としてか、あるいは、哲学者としてかは知りませんが…)がいるらしいけど、それも頷けるような。
    なぜか、素粒子論についても考えてしまうような不思議な読書体験でした。

    …なんて書くととても胡散臭いことこの上ないのですが。

    私の仏教に対する理解が皆無に等しいので、一言では言い表せないのですが…「おもしろい」と思います。

  • 面白い、難しい。けど面白いからいいのだ。

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著者プロフィール

1951年、神奈川県出身。第10回日本SF大賞、第21回星雲賞(日本長編部門)、第11回柴田錬三郎賞、第46回吉川英治賞など格調高い文芸賞を多数受賞。主な著作として『陰陽師』『闇狩り師』『餓狼伝』などのシリーズがあり、圧倒的人気を博す。

「2016年 『陰陽師―瀧夜叉姫― ⑧』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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