言壺 (ハヤカワ文庫JA)

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  • 早川書房 (2011年6月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784150310370

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

言葉の力とその影響を探求する物語が展開される本作は、機械と人間、そして言葉の関係を深く掘り下げています。叙述支援機能を持つワープロや、匂いで構築される物語、言葉を育てるポットなど、独創的なアイデアが次...

感想・レビュー・書評

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  • 文字によるSF。または
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  • 「私を生んだのは姉だった」
    この言葉から始まるのは、人と、機械と、言葉とそして世界の物語。叙述支援機能を持つワープロ、匂いで構築される物語、言葉を育てるポットなど、読者を想像のさらに向こうへと連れていくその筆力と発想は、「言葉使い師」神林長平のまさに真骨頂だと思います。おすすめです。

  • 神林長平がいかに「言葉」を大切にしているSF作家か分かる小説。
    言葉は凶器になり、世界を滅ぼし、世界を救う。

    哲学的でエンターテインメント。
    もう好きとしか言えない(笑)

  • 第45回アワヒニビブリオバトル「ことば」で発表された本です。
    チャンプ本
    2018.11.06

  • 例えば嗅覚の話で、嗅覚による「思考」ではなく、「嗅覚言語」に、話がいきなり跳んでしまうことに違和感がある。指や腸による思考であるとか、脳以外の非言語的合理思考が話題になったのは一昔前だから、その手の知見を取り込めてないんじゃないの。個人的は以前、言語を介しない、高度な抽象思考は可能かとか、そもそも人間の思考は視覚的なパターン認識みたいなもので、言語の影響は過大評価されてるんじゃないだろうかとか、その手のことを考えてた時期があるので、言語と思考をそのままイコールで結んでしまう感じが、どうにもいただけない。それから、全編に漂うおっさん臭さに辟易。

  • 最後まで読んで、また最初から読んだ。言葉で作った仮想に生きる私。抵抗したくなる理由はなんだろう?言葉で語られるのは物語も同じ。面白い。

  • 「言葉」を扱ったSF短篇集。面白かったが、凄くエネルギーを消費する。しかし、こういう小説こそ、神林長平の小説だろう。一読しただけでは不十分に思える。最後の「碑分」での締め括り方に衝撃を受けた。

  • 言葉、とはどこまでいくのか、いけるのか。
    異なる時間軸の、変容する言葉とヒトのソリッドな連作短編。

  • SF

  • 言壺 (ハヤカワ文庫JA)

  • 2011-06-14/解説円城塔

  • 1:言葉と人を描く連作。万能著述支援用マシン「ワーカム」、視覚から言語中枢に割り込みをかけて仮想世界を体験できる「サイメディック」、言葉を育てる「言葉ポット」。言葉の在り方はそれぞれ違っても、言葉が現実を、世界を構成しているという点は同じ。言葉は武器になり、現実=世界を変容させる力を持っている。言葉を使っているのか、それとも言葉に使われているのか? その問いかけと静かな戦い、そして最終章「碑文」のたった6文字で表される結末(のひとつ)には鳥肌が立ちました。

  • 20年前にこれを書いているのは凄いの一言。理にかなった推論により物語を紡ぐ。ここに描かれているのは推論の延長。水位は確実に上昇中で部分的には形になっていたり。書くことについての話なので書くことに興味のある人たちにはプラスの楽しみがあるだろうし一億総発信者といえる今の社会において読んでみると少し怖くなる。面白い作品だった。

  • 落ち着いたラノベみたいな感じの台詞が行き交う。台詞は正直余り上手じゃないと思う。
    しかし、題材がすごい。短編小説って大体長編にはできない物語の残滓みたいなのを無理矢理昇華させてる気がするけど、これは短編小説にはもったいないくらいの密度がある。なぜ長編にしなかったんだろう?もう少し短編同士の繋がりを強めて長編っぽくまとめれば、もっとすごいものが生まれたんじゃないかって思う。
    言葉の機能や役割を、小説という枠を超えた深さで掘り下げようとしている。めちゃくちゃ面白かった。

  • 言葉は自走する

    この一言にやられました。
    短編集なのでサクッと読めますが、読んでる内に言葉という兵器に弄ばれちゃってるんですよねえ…

    淡々とした文だから余計にじわじわくるといいますか。神林さんって本当に恐ろしい人だなあと思いました。
    まだ雪風しか読んでないので他の作品も手をつけたい。

  • フムン。
    言葉の持つ力、可能性。

  • ワーカムという叙述支援機能を持つ文書作成端末をめぐる短編集である。
    現実の虚構である言葉が現実を構成する様を描く。
    人間は外界を感じる諸器官と脳を根幹とする神経系で現実を感じ認識し構築するのである。言葉はそれを外界に戻すとともに他人と現実を共有するのである。
    小説を初めとする虚構の文章とはなにか。人は何のために虚構を作るのか。何を表現したいのか。文章で虚構を表現できなくなったとき人はどうするのか。
    また、言葉が勝手に現実を紡ぎはじめるとどうなるのか。

    どうも私はこの手のSFは不得手である。

  • 近未来、意思をもったかのようなワープロとのやり取りをテーマにしたSF連作短編
    ただ短編と割り切るにはつながりが深すぎ、長編とみたほうがいい
    そう見ると全体の頂点は「栽培文」、そして本作が神林版の華氏451度だったのだと私は一度は納得したんだけど、その後も付け足しのような展開があって、何がなんだかわからなくなった
    現実と虚構が入り組むさまはディックの世界
    ただの言葉遊びのような面もある

    こういう小説を読むと改めてSFというジャンルは何なんだろうと思ってしまう
    クラークはSFだけどアシモフは人情物だと、私は思う
    では神林さんの本作は?
    よくわからない・・・

  • 「フムンしたい!!」という強烈な欲求に耐えがたく、帰りに本屋に走った。連作短編集。1994年に刊行されているというのが信じ難い。約20年前…。今の方がずっと理解できる状況なんじゃないかしらと思ってしまった。<綺文>は本当に「私を生んだのは姉だった。」の一文で見事に崩壊する主人公の世界に驚き、<被援文>の「もともと、生きているということも妄想の一種にすぎないのではないか。」の一文に心から同意し、<跳文>はぞっとして、<栽培文>は美しかった。言葉使い師の小説、大好き。今後も全力でフムンしたくなるだろうなぁ…。

  • 戦闘妖精をまとめ読みしようと思って本屋に行ったら
    こちらの短編が山積みになっていたので購入。
    言葉そのものについて考えさせられる。
    この本を読んで、私も概念がどこかわずかにねじれたかもしれないって思う。
    小難しそうでいて、文章はとても読みやすいです。

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著者プロフィール

作家

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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