クォンタムデビルサーガ アバタールチューナーⅢ (ハヤカワ文庫 JA コ 5-3 クォンタムデビルサーガ)
- 早川書房 (2011年6月23日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (412ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150310387
作品紹介・あらすじ
神に問う-太陽光を浴びると身体が結晶化し、やがて死に至る奇病・キュヴィエ症候群が猛威を振るう近未来の地球。精神技術者の穂村一幾は、今は亡き恋人・螢の双子の兄である水無瀬眞に呼びよせられ、"EGG"なる研究施設を訪れる。そこで彼を待っていたのは、"神"と交信するという黒髪の少女セラだった。一幾はその共感能力を使ってセラと"神"との対話を分析するよう依頼されるが…すべての発端を描く第3巻。
感想・レビュー・書評
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この回はドグラ・マグラ
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「それでも現に<神>は存在するのだ、と言ったらどうする」
という、読み応え満点でお届けするアバタールチューナーⅢ「第2部・辺土篇」です。
後書きによれば、
「なぜジャンクヤードができたのか」
「セラの正体や生い立ちはなんなのか」
「最後に現れたサーフそっくりの男はだれなのか」
等々の謎に答えが出る謎解き篇となっております。
太陽光を浴びただけで身体が結晶化し、死に至る「キュビエ症候群」が席巻する終末な舞台で、
地球生命存亡を懸けた、上位存在とのコンタクトを目指す<神>モノで、
その<巫女>が「マクロな量子的存在」で、
かつデジタルデータしか認識できないというサイバーな展開。
そして主人公は精神構造を操作する、「精神技術者」でしかもサイキック。
これが舞台背景の説明のためだけに用意された物語だと思うと、
要素詰め込みすぎじゃない?もったいなくない?
とも思ってしまいますが面白いので良し。
能力バトル、ただしちょっとSFの香り、からここまでストレートなSFに持ってくるとは。
Ⅱの、あの終わりから突然ヒート=穂村一幾が主人公で始まるのはちょっとびっくりしましたよ。
しかも性格違いすぎる!っていうかみんな性格違いすぎる!あれ、ゲイルさんは?
と楽しめることいっぱいです。
裏話って楽しいですよね。
<ジャンクヤード>が出てくるまでは、いつになったら出てくるのか~、とジリジリさせられます。
ジャンクヤードの話に期待感を持って読み始めると、それまでが冗長に感じてしまうかも。
終盤の急展開具合は、手に汗握りますよ。
「すると史上初、チューリングⅡをパスしたAIが現れたというわけなのね」 -
27:神が量子的存在、というのはニヤニヤするアイデアでした。続きも楽しみ……!
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図書館で。三巻目。
なんだよ、ホムラ(多分ヒートだよね?)良いヤツじゃん。銀色の悪魔よりも全然人情があって。
それにしても兄さんは何を企んでるだかが気になる。怖いなあ…。そして元天使ってこういうことだったのか~
なんかいろいろと新しい事実が出てきて物語が新たなる視点で語られだしたところで続巻へ。次も楽しみ。 -
5巻目に記載
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内容はゲーム本編ではほとんど描かれなかった、主人公たちの戦いの発端について。
身勝手な都合で生み出され、あげくに悪魔だなんだと言われてしまうセラが不憫で仕方ない。
次回は現実でのカルマ協会との戦いか。残り4・5巻が楽しみ。 -
今までの巻とは毛色の異なるまさに転の部分。
時は過去に遡り、アバタールチューナーという単語の意味がわかりはじめる。
いままでは脇役というか野性味溢れるライバル役だったヒートの元となる人物のなんと人間的なことか。
繰り広げられる策謀と陰謀の果てに種子は揺すぶられ巨大な蓮の蕾となる。
花開くときに待ち受けているのは楽園か、それとも地獄か。 -
あの二巻から突然ちがう世界で、飛ばして四巻いこうかしらと一瞬よぎった。
登場人物が漢字表記にも違和感を覚えて。
――が、
個人的好みだが、螢にケイとルビ振ってあるのみて一気に好感もった。
以下ネタバレ注意。
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一幾ぃいいいと叫びつつ、
眞が不憫。
そっち方面に極めて鈍い相手にツンデレ拗らせるとこうなるわけかと溜め息ついた。
シエロ可愛い。
粘土(アルジラ)に、膝を打った。
ゲイルのモデルはいるのかなあ。 -
私はこのゲームが好きでこの本を買ったんだけど…
まさかゲームの小説がここまでスケールの大きい壮大なSF小説になるとは
作家さんの力量に驚いたw( ̄o ̄)w オオー!
①②巻はゲームでいうところ"アバタールチューナー1"に当たるかな
③巻はこの物語の始まり
この物語の始まり…謎が解明できて良かったよ(〃▽〃) -
わるいおとこだなぁ、シン・ミナセ