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Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784150310394
作品紹介・あらすじ
科学と哲学と文学を融合し、2010年代のSFの目指すべき方向を示した表題作をはじめ、SFと科学との接点を追究する全7篇を収録
みんなの感想まとめ
科学と哲学、文学が交錯する短編集は、全篇を通じて多様なテーマを探求し、読者に深い思索を促します。特に「魔法」では、マジシャンの復活を通じて、科学技術が魔法のように感じられる瞬間を描写し、テレビと小説の...
感想・レビュー・書評
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全7篇の短編集
休みなので長々と全編の感想を書いたのに不注意&エラーで消え
あなたの感想を書いてみましょう!
と表示され心がポッキリと折れた
ので最初の「魔法」と最後の表題作「希望」
についてだけ
「魔法」
コンテストで世界一となった日本人マジシャン
しかし妬みから両腕を切断する事故に合う
過去にそのマジシャンと恋人関係だった理央はテレビで彼が両腕に義肢をつけ復活するのを目撃する
以前進んだ理解出来ない程進んだ科学技術は魔法に見えるという記述を本で読んだ(誰のだったか…)
著者には珍しくロマンティックな雰囲気もある作品だけれど圧巻だったのは理央がテレビに貪りつく様子の描写。テレビの様子を伝えつつも主人公の描写を最低限にしていることで如何に興奮しているかがわかり、まるでこちらもそのマジックを観ているような感覚だった。
マジックは理解しようと恐らく手順をテレビでは見つめるが、その流れは小説もまったく一緒であり、そこに明確な差異は無いのではないかと考えさせられた
テレビも小説もマジックを見るという意味ではさほど違いはないのかもしれない
まあ、そんな物語ではないのだけれども
「希望」
これは問題作
根詰めた理論を展開し今の宇宙論を否定する
漫画「ち。」でも宇宙の作りは美しいと描かれた「エレガントな宇宙」を否定する
日本的な意味で先端を行く作品だと思う
ここまで加速すると哲学にすら見えるが、そういうジャンルだったと今更思い出した
10年以上前の作品だけれどこの「こんなこと考えたんだけれど面白くない?ねえ、君の考えは?」的な昔のSFも感じる作品
そしてジャンルの否定にも見える
はあ、この5倍くらい書いてたんだけれど
一時保存の機能欲しいです、夢も希望もありまへん
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ロマンチックから始まって哲学的へとどんどんシフトしていくその文章は、SFでありながら非常に詩的であり、エレガントにさえ感じる。論理物理学から哲学から総動員しなければならない難読書ではあるが、確固と築かれる各編の世界は非常に鮮鋭ではないだろうか。
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難解でした。
この作家さんは、デビュー当初はエンターテイメントな作風だったけど、次第に本業の科学者の本領を発揮し始めて難解になってきた。
本書は、哲学な内容で読むのがつらかった。
読み手の知識不足のせいだな。 -
「パラサイト・イブ」の瀬名秀明の短編集第一弾。
ニューヨークに住み、生まれつき声が出ない栞は、自身の専門である幹細胞の技術を使い、生きて呼吸をする本を作成する(光の栞)。
SFの手法から純文学にアプローチするという、ちょっと変わった作品集である。SFとは言うが、完全にSFっぽいのは最初の「魔法」と最後のサイバーパンク風「希望」である。あとのものは、シートンの「狼王ロボ」をモチーフに、人工ウイルスの拡散だったり、サン・テグジュペリの大西洋横断をネタにしたりと言う話。
それぞれの話の、純文学的な"比喩"の部分が、たとえば相対性理論であったり、質量保存の法則であったりと、科学的な知見になっているのは、本心からではなかろうということで、あえて「実験小説」カテゴリにしておく。
で、一言で感想を言うと「わかりにくい」。
狼王ロボの話は、元々のタイトルがそうなので仕方ないのだけど、ロボ(狼)とロボットをのようにダブルミーニングらしい表現が散見されたり、表題作も主人公だか聞き手なのだかがフラフラしたりと、始終落ち着かない。そこへ来て、文末が先述したような、とっつきにくい科学的比喩で収束するので一見何が言いたいのかわからないなど、ちょっと目に余る。
おそらくは、先に書いたようにSFの手法で純文学を表現するという実験的な部分が大きいのであろうが、ちょっと説明が荒すぎないか。完全に自己満足・自己陶酔に終わっている感が強い。
少なくとも、この人の短編は、今後辞めておこうかなと言う気になる1冊である。 -
79:「NOVA3」に掲載されていた「希望」が面白かったので、初の短編集のこちらを購入。帯の「文学と科学の境界を越え」という煽りにビリビリ来たのですが、どれも期待以上の面白さでした。難しいのですが、その難しさを自分のものにできれば、もっと面白く読めると思います。エレガントということばを、本当にエレガントに使われる方だなあと、いちSFスキーとしてはラブコールを送らずにはいられません。宇宙の、世界のエレガントさを信じるというか、エレガントであって欲しいと願うというか、そうであっても、そうでなくとも、「ここ」がエレガントであることに変わりはないのだという希望。シャープで端正でうつくしい物語でした。理解できないなりに、大好き。
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SF。短編集。
著者の作品は『パラサイト・イヴ』『デカルトの密室』『第九の日』と読んできたが、今作はこれまでにないロマンチックな雰囲気。
作品全体として、幻想的だったり抽象的だったり、なかなか理解しづらい印象。
「ロボ」でのケンイチの登場は嬉しい。いずれ彼のシリーズを再読したいな。 -
世界観やストーリー、キャラクターは非常に魅力的だし、他には無いものだと感じました。(そんなにSF読んでませんが…)それだけで読む価値はあると思います。
科学とSFという武器で未来の世界を切り取ってみせるその考え方も、素敵だと思います。
でも少しだけ、理系感がここまで強くなくても、本筋は損なわれないような、むしろ楽しく読めるようにも感じました。そんな単純なエンターテイメントは求めてない、と言われればそれまでなんですが。
まぁハヤカワ文庫という媒体を考えれば、SFを読み込んだ方向けだと思うので、素養が無いこちらがむしろ外様なのかな。
凄く引き込まれたんですが、でもその世界には自分の居場所が無いような、ちょっと悩ましい気持ちです。
理系感が無くなったら、引用・オマージュが無くなったら、もうそれは瀬名さんの本じゃないってコトなんでしょうか。
それでも追いかけるべきなのか、私のような素人を悩ませる本です。。 -
理系の人間でも、すべてを理解しながら読み進めるのは難しい。
ただ単なるサイエンス物ではなく、著者のロマンチストな面がちりばめており、難解な理論があるものの、それなりに楽しめる作品になっていると思う。 -
「文学」+「科学」→「哲学」といSFのヴィジョン。
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短編集。ちょっと、作者のロマンチストぶりが気になるというか、感傷的すぎて、物語の筋、登場人物の動きが追えないような話もあり、なかなか読み進むことができなかった。幻想小説っぽいのかもしれないけど、個人的には何だかなぁという感じ。
その中でも、表題作「希望」など、特に科学との関わりをベースにした作品は迫力があり、読みやすかったのは、作者の蓄積によるものか。そういうタイプの作品の方が好みかなぁ。 -
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全然覚えていない。
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んー、難解だった。科学的な情報を詰め込みつつ、まさにSFといった感じの短編集でしたが、内容が難解が分物語への没入感はは低くて、なかなかストーリーが頭に入ってきませんでした。これは時間をおいて再読が必要ですね。
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テーマは明確だが,擬人化がきつく物語への没入を拒絶する印象を受ける.精神的・宗教的な物語性を感じ,科学的側面を全面的にテーマとして掲げていたころから随分方向性が変化したように感じる.
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短編集です。
強烈なイメージの作品が多く、圧倒されました。 -
借本。
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とても楽しみにしていた第一短編集。しかし、難解だなぁ。再読しよう。ちょうどヒッグス粒子発見の報が入ったばかりの実世界にちょうど良いSFだなぁ。
作品は、読みやすい義手のマジシャンもの「魔法」、とても静かで味わい深い「静かな恋の物語」、シートン動物記を知らないと面白くないもののケンイチが出てくるから満足な「ロボ」、再読だがイマイチ理解しにくい「For a breath I tarry」、面白くない「鶫と鷚」、再読だがこれも理解しにくい「光の栞」、最後も再読だが話題のヒッグス粒子が出てくる「希望」。
再読したいと思う。
追伸)
作中ヒッグス粒子発見時のコメントは以下の通り。
この発見によって宇宙の姿が明日から変わることはありません。しかし人間社会の相貌は、いまこの瞬間から変わるでしょう。みなさんには残念ながら、不可逆的に、永遠に。 -
「希望」瀬名秀明
SF文学。鉛白。
作者の第一短編集。
瀬名さんは貪欲。
SFに色眼鏡を持っている人も、「パラサイト・イヴの瀬名秀明」のイメージの人も、ぜひ読んで欲しい一冊です。
科学は哲学の範疇から、世界を追求し、記述することを目指している。
通常は、現代の科学の記述方法で、論文・数式を用いていて、それはとても明瞭に一意です。
(あくまでもフィクションではあるが)抒情的に、ロマン的に、含意的に記述する〈科学〉はこんな感じです。
瀬名さんは意欲的。おすすめ。(4) -
途中まで読んだけど文体?言い回し?が合わないので読むのやめました。
この本が好きな人におすすめの本
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