希望 (ハヤカワ文庫JA)

著者 :
  • 早川書房
3.20
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  • (7)
本棚登録 : 284
レビュー : 35
  • Amazon.co.jp ・本 (377ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150310394

感想・レビュー・書評

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  • 世界観やストーリー、キャラクターは非常に魅力的だし、他には無いものだと感じました。(そんなにSF読んでませんが…)それだけで読む価値はあると思います。
    科学とSFという武器で未来の世界を切り取ってみせるその考え方も、素敵だと思います。

    でも少しだけ、理系感がここまで強くなくても、本筋は損なわれないような、むしろ楽しく読めるようにも感じました。そんな単純なエンターテイメントは求めてない、と言われればそれまでなんですが。
    まぁハヤカワ文庫という媒体を考えれば、SFを読み込んだ方向けだと思うので、素養が無いこちらがむしろ外様なのかな。

    凄く引き込まれたんですが、でもその世界には自分の居場所が無いような、ちょっと悩ましい気持ちです。
    理系感が無くなったら、引用・オマージュが無くなったら、もうそれは瀬名さんの本じゃないってコトなんでしょうか。
    それでも追いかけるべきなのか、私のような素人を悩ませる本です。。

  • タイトルで、前向きさを期待して買ったのだけど、現実でここのとこへこみがちなところを、最後に収録されてる表題作は、希望をもたせてくれない感じだった(^_^;)

    いえ、全体的には嫌いじゃないし、表題作のも、元気な時だったら結構好きかもしれない。
    <森○嗣ぽいなーと思う…
    表題作は、根底に敵意や怒り、みたいなものを感じるんだけど…瀬名さん、何かに怒ってます?

    最初の方の短編は、後味悪くない。
    途中、ぜんっぜん解らない短編もあった。
    全体的に3.5くらいかな。

    そろそろ8月が来るから、『八月の博物館』が読みたくなりました。

  • 表題作希望は、興味を引く作品と感じたが
    引き込まれなかった。
    知識で煙に巻かれている気がする

  • 借本。

  •  とても楽しみにしていた第一短編集。しかし、難解だなぁ。再読しよう。ちょうどヒッグス粒子発見の報が入ったばかりの実世界にちょうど良いSFだなぁ。

     作品は、読みやすい義手のマジシャンもの「魔法」、とても静かで味わい深い「静かな恋の物語」、シートン動物記を知らないと面白くないもののケンイチが出てくるから満足な「ロボ」、再読だがイマイチ理解しにくい「For a breath I tarry」、面白くない「鶫と鷚」、再読だがこれも理解しにくい「光の栞」、最後も再読だが話題のヒッグス粒子が出てくる「希望」。

     再読したいと思う。

    追伸)
     作中ヒッグス粒子発見時のコメントは以下の通り。

     この発見によって宇宙の姿が明日から変わることはありません。しかし人間社会の相貌は、いまこの瞬間から変わるでしょう。みなさんには残念ながら、不可逆的に、永遠に。

  • 入荷してきた時に買うか悩んで結局図書館で借りたんだけども(笑)どれか忘れたけど泣いた話あったな〜…

  • SF部会課題本。レベルの高さは感じられるけれど、面白いかというと、よくわからない。疲れた頭で無理に読むものではないね。

  • SF短篇集。概念的なアプローチが強いかと思った。「魔法」「静かな恋の物語」は好きだった。ツッコミたくなるところは多数あったが、本筋は共感できたから。「恋愛」自体がSFだよね、という観点で。
    逆に、全く共感できず、観念に走りすぎていて、イメージの描出と実際に起こっていること空想科学的な部分の実態が捉えられなかったのが、「希望」と「光の栞」。特に、「光の栞」に関しては、「何のために本を生体でつくるのか」ということに関して、諸々の設定を何度読み返しても理解に苦しんだ。首を捻りながらも結局最後まで読めたので、筆力のある作家さんだな、と思った。

  • 使っている題材に興味があったので手に取った一冊。
    ロボに機械にバイオに!
    わくわくする要素が1話ずつぎゅっと入っていた。



    いかんせん
    理解できない←
    ここがSFが好きだけど壁を感じるところ。圧倒的な理系力の足りなさ。
    こればかりはどうにもならない。理系の人だって、こういうのはしっかり理解して読めるわけないって言っていたし
    深い専門知識が要求される所は感覚で読むしかないとはわかっていても…やはり悔しさとモヤモヤは残るものだ。

    『光の栞』などは
    本の新しい可能性というか、姿というか
    そういうものを提示してくれていた作品だったと思うのだけど
    要するにどういうことが起こったのか…自分にはわからなかった。

    別に嫌いな手法ではないけど
    行間を読ませすぎだと思う。
    専門知識は惜しみなくふんだんに、もうキャパオーバーだよ!てくらい与えてくるのに
    肝心な主張の部分が、観念的にすぎるというか・・・

    きっと作者にはきちんと論理的に見えているのだろうけど
    伝わらない部分が多々あった。

    自分の教養のなさもある、ということは自覚しているだけに
    置いてけぼり感が半端ない

    ただ、誰かに講義してもらいたいくらい興味はある内容だった

  • 「恋の物語が美しいのは、それが目に見えないものであるからだと。」――『静かな恋の物語』

    科学と魔法と恋の短編が集まっていた。

    『博士の愛した数式』という言葉も出てきたり、とても最近を舞台にしたお話。身近な話だと思って読み進めていくと突然別の世界に飛ばされた錯覚に陥るのは、加味された要素がSF(科学)だからか幻想(恋愛)だからか・・・

著者プロフィール

■瀬名 秀明(セナ ヒデアキ)
1968年静岡県生まれ。仙台市在住。東北大学大学院薬学研究科(博士課程)修了。薬学博士。
1995年に『パラサイト・イヴ』で第2回日本ホラー小説大賞を受賞しデビュー。
1998年には『BRAIN VALLEY』で第19回日本SF大賞を受賞。
SF、ホラー、ミステリーなどさまざまなジャンルの小説作品に加え、科学・ノンフィクション・文芸評論など多岐にわたる執筆活動を行っている。
2011年に藤子・F・不二雄作品のノベライズとなる『小説版ドラえもん のび太と鉄人兵団』を手がけ、大きな反響を集めた。
ほかの著書に『大空のドロテ』(双葉社刊)、『月と太陽』(講談社刊)、『夜の虹彩』(出版芸術社刊)、『新生』(河出書房新社刊)、『この青い空で君をつつもう』(双葉社刊)などが、また近著に『魔法を召し上がれ』(講談社刊)がある。

「2019年 『小説 ブラック・ジャック』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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