- Amazon.co.jp ・本 (421ページ)
- / ISBN・EAN: 9784150310417
感想・レビュー・書評
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ベガーとの共生を企む勢力との対立。。。?と思いきや、そうでもなかった、的な。
主人公が政治システムを動かすのに奔走しているのに、そのシステムや船長・副船長・議員他、システムがイマイチイメージできなかった。それと最後ちょっとドタバタだったかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「ああ。きれいだろ、俺たちの新しい地球は」
星間移民船ジュブナイル、後編。
さらに3年経ち、シンゴたちは18歳になり、船は後10日で目的地タカマガハラⅡの周回軌道に乗る予定。
人々と共生しているゼリー状生命ベガーを巡る、子供たちと大人たちとの溝はむしろ深まっていた。
そんな中、スイレンの書き上げたベガーの生態についての論文が新たな火種となり…。
というお話。
とっても良いジュブナイルSFでした。
目的地到着という希望の日が、ベガーに対する社会のあり方が変わる変革の日でもあって、
その日までになんとか力を付けてベガーを護ろうとする子供たちという図式が、読んでいて応援したくなってしまいます。
悲壮なまでのがんばりを見せるキリナ、スイレン、ケンたちとあくまでお気楽な彼女の対比が面白い。
スイレンは幸せになってくれたのでしょうか…?
ラストの余韻感も好きです。
鯨というと、「クジラのソラ」のクジラを思いうかべてしまいますが、関係あるのかな?
読み返してみると発見が、あったりすると楽しいのですがさて。
「シンゴは偉くなった」
「六年前よりずっと頼もしくなった」
「わたしもがんばらないと」
ーーもうすぐ旅は終わる。 -
オーバーロードに手を引いてもらっても人間では無理で
人形つかいやぷよぷよのえさにしてもらわないと
高次への階梯登れなさげな認識のこのごろの
移民船と異生物と心通わす少年少女という定番材料によるジュブナイルSF
力作だとは思うが設定の魅力に寄り掛かって積み込み過ぎ
ライトノベルな描写も強めだし富士見ファンタジア全6巻形式のほうが評価高まると思うが
3巻くらいで打ち切られそうなくらいの力の小説だと思う
冴えたやり方とか猫の地球儀みたいな攻めばかりでなく
星界の紋章(もちろん戦旗でなく)がなぜあれであれだけ受け入れられたか検討すべきでは -
これは面白かった。
普段はライトノベルを書いている作者さんらしく、文章はラノベ調ですごく読みやすい。でも、設定はしっかりSFしてる。上手な文章&お話だったので、このまますぐアニメ化できそうだな~と思いました。 -
これは面白かった。
普段はライトノベルを書いている作者さんらしく、文章はラノベ調ですごく読みやすい。でも、設定はしっかりSFしてる。上手な文章&お話だったので、このまますぐアニメ化できそうだな〜と思いました。 -
上巻から一気に読ませられました。ライトノベルの作家さんだそうですが、私の中のラノベに対する偏見を覆してくれるようなしっかりしたSF作品でした。
ただオチというか、ラストはもうひとひねり欲しかった。 -
新天地を目指す恒星間航行船を舞台にしたSF。バリバリのSFテーマの割に、内部に描かれている世界が何か懐かしい感じなのがおもしろい。
前半は物語の舞台となる船内の状況を丹念に描いています。船の状況、世代間の考え方の差などが主人公の少年を中心に描かれます。0から世界を構築するわけなのでしかたがありませんが、少々退屈です。
その分、物語が動き始めてからはおもしろいです。上下巻で結構なボリュームがありますが、はまれば一気に読めると思います。
エンディングはすごく静かです。じっくり描かれてきたが故に手に取るようにわかる主人公の心情が心にしみます。
すごく小さい世界を描いている作品ですが、すごくスケールの大きなSFです。 -
去年に読み終わっています。
うん。可もなく、不可もなくって
感じでした。