The Indifference Engine (ハヤカワ文庫JA)

著者 :
制作 : 岡和田 晃 
  • 早川書房
3.81
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本棚登録 : 1858
レビュー : 201
  • Amazon.co.jp ・本 (303ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150310608

感想・レビュー・書評

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  • 正直なところ少し物足りない。『虐殺器官』と『ハーモニー』とは、あまりにもレベルが違うような。

  • メタルギアはよく分からない。

  • 『The Indifference Engine』
    圧倒的に生々しくグロテスク。読んでいてつらいけれど引き込まれる。部族対立による戦争が終わり、平和のために部族間の差異を認識できなくなる脳処置を受ける少年兵。そんな方法で憎悪は、戦争は止められるのか。

    『セカイ、蛮族、ぼく。』
    コミカルで妙にインパクトがある短編。冒頭から笑う。

    『From the Nothing, With Love.』
    これも凄みがある。英国の凄腕スパイの人格が死後も他人の脳に移植され引き継がれ代々活躍している。悍ましい技術によりコピーされる『私』は、任務の中で自身の意識への疑いを深めていく。コピーの繰り返しにより、スパイとしての行動様式と振る舞いこそ主になり自身の意識が不要になっていくというのは面白い。

  • 一見して「ありえない」世界を作り出し、それを「ありえる(かもしれない)」と思わせることができるもの。SFというジャンルを仮にこのように定義するならば、伊藤計劃は、SFがもつ威力を思い知るのにもっとも適した作家のひとりだと思う。

    「嘘ではない。だがな、お前が教えられてきたのは、戦争が始まってからSDAがまとめた歴史ではあるんだ。戦うには歴史が必要だ。俺たちが戦う拠り所となり、奴らと俺らとを隔てるのに必要な歴史がな」
    「戦争のために、嘘の歴史を作ったんだろ」

    たとえばこれは、表題作の中のやりとり。
    小説で描かれるものを何でもかんでも現実世界と結びつけようとするのは野暮な読み方かもしれないけれど、この台詞に、いまの自分たちはまったく思い当たりがないとは言えない。この小説の「ありえない」世界と、いまの自分たちが生きる現実世界は、まったく関係がないとはもちろん言えない。
    この小説にはいちいち微細に描写した残酷表現が無数にある。倫理的に、どうしたって目を背けたくなるような表現がある。まさに「ありえない」と言いたくなるような。でも、残念ながら、この小説で描かれる世界は現実に「ありえる」のだろう。それも意外とすぐ近くにあるのかもしれない。

    …とかなんとか、いろいろ考えることのできるSFらしいSF。

  • 短編の色んなところに長編の要素。

    from the nothing, with loveで出てくる博士がアクロイド博士、会話で出てくるアガサクリスティーににやり。

  • 『女王陛下の所有物』で007の解釈にヤラレタ!!という感じになります。
    難解なものもありますが、どれもこの世代の感覚が研ぎ澄まされた結晶とも言うべき短編集です。
    つくづく早世されたのが惜しい方だと思います。

  • 表題作The Indifference Engine と From the Nothing,With Love は面白かった。しかし虐殺器官とハーモニーに比べると、全体的に文章表現が劣っていると感じた。ちょっとテーマや構成に凝りすぎているのと、ここまで難解だとだいぶ読者が絞られるだろうなあという印象。

  • 読了日 2012/4/中旬

    伊藤計劃という死人の、偉人の遺した短編集。
    正直このひと難しすぎてよくわからない、でも、いきたかったんだろうってことはわかる。

  • 一番楽しみにしていた『フォックスの葬送』が、一番残念な出来だった。
    これじゃ『メタルギアソリッド』じゃなく、主人公をビッグ・ボスに置き換えた『地獄の黙示録』。
    馴染みがない“ジャック”で書かれてるのも、ちょっと引っかかった。
    『007』物は面白かったけど収録順は、ちょっといかがなものかと思う。
    どうせなら並べた方が良かったように感じる。
    『from nothing,with love』もプロトタイプ『ハーモニー』みたいなのも良かった。
    タイトルで気づくべきだったけど、最初は関連があると思わなくて
    少し混乱した。
    『セカイ、蛮族、ぼく』はコメディというには、際どすぎる気がする。
    『屍者の帝国』に“ユニバーサル貿易”と“M”が出てきたのに驚いた。
    それと「確かに、あの人イニシャル“M”だった」と膝を打った。
    でもやせ形じゃなく、太めじゃなかったっけ?

    個人的にはマンガはいらなかったかなという印象。

  • 伊藤計劃記録の抜粋再編集版。
    とにかく007が見たくなり、メタルギアソリッドがやりたくなる。

    もっと色々な作品が読みたかったなぁ。

    いつもSFの解説を読むと思うのだが、みんななんで小難しい言葉で小難しい解釈をするのだろう。
    理解可能な小難しさならいいんだけど、大概門外漢には理解不能な小難しさである。

    それでも、伊藤計劃の小難しさは嫌いじゃないし、理解可能。
    やはり人によるのか。

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著者プロフィール

1974年東京都生れ。武蔵野美術大学卒。2007年、『虐殺器官』でデビュー。『ハーモニー』発表直後の09年、34歳の若さで死去。没後、同作で日本SF大賞、フィリップ・K・ディック記念賞特別賞を受賞。

「2014年 『屍者の帝国』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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