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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784150310721
作品紹介・あらすじ
今もっとも注目すべき作家の最新短篇集『天地明察』の原型短篇「日本改暦事情」、ある作家の一夜を描く異色の表題作等を収録
AIがまとめたこの本の要点
この本を表す言葉
みんなの感想まとめ
多様な短編が収められたこの作品は、特に「日本改暦事情」が高く評価されています。読者からは、原型短篇としての魅力が強調され、長編『天地明察』のファンにも楽しめる内容として支持されています。作品全体には、...
感想・レビュー・書評
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2012年7月ハヤカワJA文庫刊。2004年〜2010年の短編スタンド・アウト、まあこ、箱、日本改暦事情、ディストピア、メトセラとプラスチックと太陽の臓器、OUT OF CONTROL、の7編を収録。日本改暦事情がとても良い。 天地明察よりもこちらの方が好きです。他6編は、そんなに興味をひきませんでした。
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作者によって当然文体は違う。
あるベテラン作家さんの文章に対しては「フォントで言えばメイリオやな」と勝手なイメージを抱いている。某作家の作品を初めて読んだときには「明朝体っぽいな」とか思ったりした。
最初からなんとなく受けつけ難い日本語やなあ・・・と思いながらなんとか読んでいたが、最後のはもうだめだった。ざらざらテクスチャー。 イメージは「デスメタル」。 すいません。久しぶりに途中で投げました。 -
大好きな『天地明察』
その原型が読めるとあれば手にしないわけにはいかない。
と意気込んで読み始めたのはよかったのだけれど、
「まあこ」と「箱」を朝ごはん食べながら読んでたので、
ぎゃーぎゃーあってなっちゃった。
小野不由美、京極夏彦は読んだし、
ちょうど一冊前に江戸川乱歩を読んでいたし、
ドロドロ・グチャグチャ・ヌルヌル・みっしり系は
耐性ついてるのだけれど、血液が逆流するような
ざんわり感満載。
ホラーは苦手って人は「日本改暦事情」だけ読んで
表紙を閉じたほうがいいと思うよ。
他の短篇読んでから表紙見ると、ゾロっとするんだけどね。
その後の「日本改暦事情」がいやぁ清涼剤になってくれて、
よかったー。春の海通り、陽だまりを感じるようでした。
あの長大なお話が、この短編で破綻せずに完結している
のだから冲方先生って本当に能力有り余っているんだなぁ。
『天地明察』は長すぎて読めなかった!って人にも
こちらはオススメ。ストーリーは変わらないし、
主要キャラクタも生き生き、大事なセリフも残っているから。
しかし、ラストの1篇もまた、おぞましいものを読んでしまった
って読後感。 -
和洋折衷
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ホラー短編の「まあこ」と「箱」がとても良かった。
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短編集。暗いものが多かった中で、「天地明察」の原型短編が異色。ジャンルも含めてね。
「まあこ」や「箱」の人の精神に根付いた暗さを描くのは珍しい、と思って読んでいたけど、それを主題として書くのが珍しいだけで(自分が読んでないだけかもしれない)ほかの小説のいろんな場面で顔は出していると気づきます。
外面はがしたら、人の暗さが見えてくる。
そこの境界が頻繁に行ったり来たりする描写が多いので、特別に感じてはいないのかな、と感じます。慣れさせられてしまう。
登場人物自身が、自分自身の内面と向かい合う場面が多いからか?
この読後感で、他の作品読み返してみればいいということか。 -
短編集。はじめての作家。
時代小説がダメなので「日本改暦事情」はスルー。
ホラー作品と思われる「まあこ」「箱」はなかなか面白く、才能を感じさせる。
「スタンド・アウト」「デストピア」は内容薄い。
表題作の文体は読みづらく、受け入れられない。
ハヤカワ文庫だし、SFを期待して読んだが、SF要素はかなり薄くて残念。
正直なところ、苦手だ。 -
並行してインタビューも読んでいたので、スタンドアウトやOUT OF CONTROLはリアルとどれだけ近いのかなと想像して面白かった。読んでて脈絡のない単語をくっつけて遊んでみたいと思った。
日本改暦事情はこれが膨らんで天地明察になるのかと思うとワクワクした。 -
ホラーが苦手なせいもあって、最後の方はページをめくるスピードがかなり落ちた。天地明察の原形の短篇があるとは知らなかった。
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雰囲気が異なる小説ばかり。冲方丁の多彩さを知った。
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冲方丁さんの短編集。SFにホラー『天地明察』の元となった『天地明察』のダイジェスト版などが収録されたバラエティ豊かな構成。元々はライトノベル出身の作家さんだけど、ホラーも上手いなと思った。「まあこ」や「箱」はゾッとする出来。2012/691
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短編集。通過儀礼を経た少年、ファムファタールをお持ち帰りした男、箱に詰められた男の残滓、天地明察ダイジェスト、親は選べなかった少年、メトセラを宿した夫婦、犬、よくやったの7篇。
この人の作風も広いなあと改めて感じました。
もう一回天地明察が読みたくなった。 -
「スタンド・アウト」「まあこ」「箱」
「OUT OF CONTROL」は、気になる言葉がちらほら。箱もそうだったけど。
この方の本は初めて読んだのだけれど。難しかった、読み込めずにするっと流れてしまった部分もあると思う。
でも、前々から感じていて上手く言葉で表せなかったことを、ピンポイントで突くように書かれている一文などがあって、「そ、それだ」と個人的に相当衝撃を受け痺れているので、良い出会いが出来たのかなと思いたい。 -
おもしろい。
もし過去の作品を読んだことが無ければ。
(以下抜粋)
○人にはもって生まれた寿命がある。
だが、だからといって何かを始めるのに遅いということは無い。(P.75) -
初めて読んだ冲方作品が『天地明察』だったので、その落差にびっくり(@@; もともとはラノベを書いていたとかで、じゃあむしろ『天地』の方が異色作だったのかなと思った。「まあこ」「箱」はまさにホラーって感じで怖いけど面白かった。他の作品は…あんまり好みじゃないかな…でも引き出しの多い作家さんだということは分かった。また『天地』っぽいお話が出たら読みたいと思った^^;
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ホラーと暴力とSF。
表題作のOUT OF CONTROLは奇妙な読後感があって非常に面白い。ゾッとするかと思えば吹き出してしまうこともあり、笑いと恐怖は紙一重だと改めて感じた。
あとメトセラとプラスチックと太陽の臓器は、他が殺伐としていただけに、少しほっこりした。
天地明察のプロトタイプも収録されていたので、今度そちらも読んでみたいと思った。 -
ホラー作品が怖かった。「天地明察」の爽やかさと「マルドゥックスクランブル」のグロさのどっちが本質なのかと思ってたけど、結構グロさも本質に近いところにあるという気がした。「メトセラと~」が好き。
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「天地明察」とあまりにも作風が違ってびっくりした。
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「天地明察」に感動して手に取った本書。「日本改暦事情」は「天地明察」のあらすじのようなストーリーであっさり読めた。改暦にいたる様々な人の想いが伝わってきた。
でもあまりに「天地明察」のイメージが強すぎたのか、他の作品は苦手なホラー要素が強くて少し苦手な感じだった。 -
ライトノベルから小説へ脱皮した、沖方氏の短編集。歴史小説的な天地明察につながる日本改暦事情からOut of ControlといったSFちっくな作品までをおさめた作品となっていて、筆者の想像力と疾走するような文体を思いっきり感じることができる。ちょっと森博嗣のような文体の作品も。
天地明察の本当に素晴らしい小説を生み出すに至ったのは、きっと時空を超えた想像力なんだろうなあ。「人間の心信・遊び心が極まって文化になるのだ」という粋を感じる文章から、筆者の持つ小説を書くということは、言葉を大事にして、それがもたらす文化に至るひとしずくを力一杯刻む作業なのだと感じた。仕事でもプライベートでも、自分自身が紡ぐ言葉とは結局何を作るのか。そして、文化に繋がる何かなのかということを意識していきたい。
著者プロフィール
冲方丁の作品
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