宇宙軍士官学校―【前哨/スカウト】― 1 (ハヤカワ文庫 JA タ 10-5)

著者 :
  • 早川書房
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感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150310738

感想・レビュー・書評

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  • オーバーロードと呼ばれる異星人とのファーストコンタクトを果たした後の世界のお話。 あとがきには、ミリタリーSF、ジュべナイルというキーワードがありました。やや冗長ですが、読み易く、面白かったです。次巻が楽しみです。

  • 帰ってきたリコ

     ジュブナイルのようであり、スターシップツゥルーパーのようだ。思わず応援したくなる士官候補生を主人公にして、高度知性体の謎、オーバーロードの狙いを散りばめた長編小説がはじまった。

     帰りの電車内であとがきまで進んで驚いた。まさに、ジュブナイル、宇宙の戦士ってワードで語られている。あとはミリタリーSF とかライトノベルとか。要するにわかりやすい物語を目指したってわけ。確かにその狙いは大当たりかな。

     とても楽しみなシリーズになりそうな予感がある。どんどん読み進めることにしよう。

  • 地球人が受けてきた恩恵の代償を払うために、銀河文明評議会の兵隊として粛清者との戦いに赴くこととなった若者と子供たちの物語。

     異星人の来訪により、マインドリセットを受けた人類は地球がひとつの種であることを自覚し、地球統一の道を歩み始めた。
     異星人は銀河文明評議会の一員で、粛清者の攻撃に対抗するために地球人を教育し、戦いに出すことを目論んでいた。ほどなく子供達を育成する宇宙軍士官学校が作られた。教官、有坂の活躍で、地球は銀河文明評議会に認められ、貢献と共に階級を上げていく。
     アバター、ロストゲイアー(難民種族)、ゲート、独立艦隊等、SF特有の世界展開で、非常に魅力的なストーリーです。

  • 面白い。知略で切り抜ける主人公に好感が持てることもさることながら、SFでも身体感覚をセンサーに置き換える描写など、想像をめぐらせるシーンが多いところがよかった。
    全12巻は多いと思っていたが、意外とすぐに読めるかも。

  • 先を読んだりする
    他の人が見ている私かー
    しかし言わば洗脳だけど、嫌だと感じる間もないからうまくいっているのかな

  • ツイッターのおすすめで読み始める。日本人好みのスタイルでわかりやすく読みやすい。続けて読む。

  • 面白い。
    突然異星人がやってきて地球に様々なテクノロジーを提供してくれる。その変化の中で地球人は地球人である自覚を持ち統一されていく。異星人はインストラクターと呼ばれ文明を発展させる役割を担っていた。次に地球人を軍事的にも進化させるため、選抜者による軍事訓練が始まった。
    マッチョではなくハードボイルドでもない軽いテイストのSFだが、感覚の訓練など描写が面白く描かれていて読みやすい。シリーズ第1巻なので人物紹介や物語背景など説明が多いが、敵の正体などまだまだ謎が多く次を読みたくなる。

  • 読みやすく、分かりやすく、面白い。かなり気に入った。是非続きも読みたい。

    読みやすいとは文章のこと。ライトノベル作家だけあって、小難しくない。
    分かりやすいとは、登場人物の気持ちのこと。あとがきで筆者が言っている通り「文章の見通しが良い」。「そこで何が起きたのか」「どうなったのか」「キャラクターの本音はどう考えていたのか」ということが、読者に向けて包み隠さず書かれている。ただし情景描写は及第点。長さ高さや重さ大きさを単位を使わずに主人公の感覚で説明しており、施設についてもざっくりとしたイメージで書かれている。ミリ単位の細かい説明書きがない点はとっつきやすいという意味では良いが、頭に入りにくい。

    主人公の謙虚な姿勢も良い。エリートでなく、野心を燃やしているのでもなく、卑屈でもなく、あるがままで泰然としている。うん、ヤン・ウェンリーにタイプが似ているのかな。不安を口にしつつもできることはする、気張らないが手も抜かない。うんうん、いい仕事してるねw

    ライトノベルというには地を固めており、ミリタリーSFと呼ぶにはやや軽い。「オーバーロード」という単語から「幼年期の終り」を、年少の少年少女を集めて軍隊として寄宿舎生活を送らせるという点から「エンダーのゲーム」を思い出した。士官としての苦労なら「銀河の荒鷲シーフォート」かなw彼ほどの頑固さはないけどw

    ミリタリーSFなら一人はいる中国人が登場しないのがちょっと気になった。アニメネタが入るところは流石ライトノベル作家。ジャパンラブと言われて悪い気はしない。

    筆者の他の作品にも手をつける予定。SFは当たり外れが大きいけど、当たった時は大きいから嬉しい!

  • 会話文に不満・燃焼不足が残る本。
    会話にけれんみが足りないので読んでいて燃えるものがない。
    ストーリーや設定の作り込み具合は非常によいのですが。

  • 哀しき占領地のにおいがする。
    登場人物が疑問に思っていますが、異星人の目論みは、地球の文明を引き上げることによって、新たな戦力補充を考えているんでしょうね。
    スイス傭兵の例出してますけど、こちらは外部からの圧力で、そうせざるを得ないところに哀しみ覚えます。
    圧力が見えないところに、怖さがありますね。

    まだ1巻読み終えたところなので、この考えは予想なのですが、そう邪推というかウラを読んでしまうぐらい、異星人の対応が親和的です。

    2巻で、予想が覆されるといいのだけど。

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著者プロフィール

たかみ・かずゆき。1958年静岡県生まれ。元・埼玉県警勤務。00年電撃文庫から『時空のクロスロード~ピクニックは終末に』でデビュー。異世界ファンタジー、スペースオペラ、第2次大戦をベースとした架空戦記、学園コメディなど、幅広い作風で、既刊50冊以上を数える。

「2010年 『飛べ! ぼくらの海賊船 (2)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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