機龍警察 自爆条項〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)

著者 :
  • 早川書房
4.02
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本棚登録 : 519
レビュー : 49
  • Amazon.co.jp ・本 (373ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150310752

作品紹介・あらすじ

軍用有人兵器・機甲兵装の密輸事案を捜査する警視庁特捜部は、北アイルランドのテロ組織IRFによるイギリス高官暗殺計画を察知した。だが特捜部には不可解な捜査中止命令が。首相官邸、警察庁、外務省、そして、中国黒社会の暗闘。やがて、特捜部の"傭兵"ライザ・ラードナー警部の凄絶な過去が浮かび上がる。世界標準のスケールと圧倒的リアリティを持ち極限にまで進化した"至近未来"警察小説、戦慄と驚愕の第二弾。

感想・レビュー・書評

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  • うひゃあ。


    あたし、こういった作者の空想?というか舞台装置がまずはきちんと解明されながら話が進む小説、だいすきなんです。おおいに反論されるかもしれないけれどたとえば図書館戦争なんかもそうだったな。そのときと同じに、自分の頭がシナリオを追うのを感じてしまいました。



    ふがー。


    えとまずつまり、最初に組織の話が来るわけですよ。物語のトリセツのような部分。物語がどういった背骨をもっているのか、どのような世界観を期待していいのか、そうしてどんな登場人物が現れ出でるのか。そういったすべてがまずは最初に展開される。

    それがこの本の前の巻ね。

    そうしてそのマエタテを受けて、続く2巻(ここでは上下巻に分けられているので2巻というか微妙だけど)においては通常、主要登場人物たち個々の過去や人物像に枝分かれするのが常。それがもう、たまんないんだなー。スピンアウトした物語を読んでいるような、おとくな寄り道感。たまりません。

    今回は美しくもミステリアスな女性メンバーの過去と、反発しながらも彼女をサポートするやはり女性スタッフの現在の情景が描かれていて、その美しさが本当によかった。


    ちなみにこの小説の美しさはメカの記述の美しさもそうなんだけど、いちいち情景の描写が美しい。読みながら頭に、本当に美しい写真が浮かぶ。

    映像化してほしい作品だなこれ。ゴーストインザシェルよりももっともっと、精緻で優美なメカが見られそう。


    <引用>
    電圧をかけることによって変形する無数の鋼線が翅脈となり、それらが構成する隙間部分に循環する薬液がミクロン単位の薄膜を形成してゆく。その様は昆虫の羽化の早回し映像を見るようであった。蜉蝣を思わせる淡く儚いその翅こそが『一号装備』のVG翼である。
    <引用終わり>

  • 2冊目にもなると作家の少々の癖には慣れてくるもんだなあと。

  • すぐに下巻を読みたい。

  • <あらすじ>
    至近未来を描く、究極の警察小説 第三弾の刊行直前に第二弾を緊急文庫化! 警視庁特捜部と国際テロリスト集団の激突 有人戦闘兵器を導入した警視庁は、搭乗員として3人の傭兵と契約した。組織内で疎まれつつも、巨悪に挑む孤高の特捜部の熱き戦い
    前作が面白かっただけに・・・。
    ラードナー警部の回想シーンが多すぎないか?

  • ライザ主役回だ!というよりか、ライザと鈴石も、警察官僚内部のどろどろが沖津の古巣の外務省まで巻き込んでスケールアップしてるし!ファンも還ってきた。そして、「敵」も・・・上巻を読み終えた段階では題名の「自爆条項」とはなんぞやと。おまけとして、現場が地元www

  • 『 土漠の花』の著者、月村了衛の作品が読みたくて

  • 飽きさせない

  • 2018.5.26

  • ライザの警官たちへの無関心と鈴石緑への関心、というより負い目からの卑屈さ、運命のいたずら的な二人の関係が下巻でどれだけ掘り下げられるのか期待してしまうーー。
    ライザの闇の深さ、ユーリの立場の切なさに対して姿のどっしり感と沖津の懐の底なし感がすごい。

  • 大胆でおもしろかった

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著者プロフィール

1963年生まれ。早稲田大学第一文学部文芸学科卒。2010年「機龍警察」で小説家デビュー。2012年「機龍警察 自爆条項」で第33回日本SF大賞を受賞。2013年「機龍警察 暗黒市場」で第34回吉川英治文学新人賞を受賞。2015年「コルトM1851残月」で第17回大藪春彦賞を受賞。2015年「土漠の花」で第68回日本推理作家協会賞を受賞。

「2018年 『水戸黄門 天下の副編集長』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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