機龍警察 自爆条項〈下〉 (ハヤカワ文庫JA)

著者 :
  • 早川書房
4.14
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本棚登録 : 595
感想 : 71
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  • Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150310769

作品紹介・あらすじ

ライザ・ラードナー、警視庁特捜部付警部。そして元テロリスト。自らの犯した罪ゆえに彼女は永遠の裏切り者となった。イギリス高官暗殺と同時に彼女の処刑を狙うIRFには"第三の目的"があるという。特捜部の必死の捜査も虚しく国家を越える憎悪の闇が遂に見せる最後の顔。自縄自縛の運命の罠にライザはあえてその身を投じる。過去と現在の怨念が東京迷宮で狂おしく交錯する"至近未来"警察小説、慟哭と死闘の第二弾。

感想・レビュー・書評

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  • 月村了衛さん
    こんなに人の心を鷲掴みにする人は、どんな人なんだろうと思い作者紹介を見たら人気脚本家とあった。そっかぁ、人の感動やドキドキ、ハラハラスイッチの場所がどこにあるか手に取るように分かる人なんだぁ。すごいなぁ…。

    機龍警察の魅力は、ドラグーンだけではない!
    特捜部(SIPD)に集まる、その登場人物もみんな
    サイコーに格好良い!

    特捜部部長の元エリート外交官、きれっきれっで正体不明の沖津。そして彼が警察外部から召集した3人の龍機兵搭乗員。

    元傭兵の姿、
    元警察官であり闇組織にいたユーリ、
    元テロリストのライザ
    3人とも、きれっきれっの出来る人達、そして訳あり。

    今はまだ、よそ者感と不信感でいっぱいの特捜部がこれからどんな風に信頼を築き、どんなチームになっていくのか楽しみでしょうがない!

    自爆条項の主役はライザ!
    ライザの過去が重くて悲しくて、最後にやっと希望の光が少し見えてホッとする。
    ライザが心から笑える日が来るまで、温かく見守ると決めたっ!
    そして、家族をテロリストに殺されたみどり主任と
    ライザの関係がどんな風に変わっていくかたのしみ。

    機龍警察…、読むと書きたい事が山盛りになって、
    ほんとーにこまります(*_*)
    でも、さいこーに楽しっ♪

    • 松子さん
      おぉぉぉぉー、なるほどぉ
      紙タバコか葉巻かで
      そんな風に景色が変わるんだねぇ
      おもしろーい!!

      シガリロって………、パタリロに似てるよねぇ...
      おぉぉぉぉー、なるほどぉ
      紙タバコか葉巻かで
      そんな風に景色が変わるんだねぇ
      おもしろーい!!

      シガリロって………、パタリロに似てるよねぇ
      なんとなく。アホな事を、しぃーましぇん
      (//∇//)
      2022/06/21
    • ひまわりめろんさん
      まっつん読み終わったよ!
      レビューは暫し待たれよ
      まっつん読み終わったよ!
      レビューは暫し待たれよ
      2022/06/26
    • 松子さん
      ひまさん、おはよございます。
      気付いたら二度寝してたっ
      日曜日、さいこー

      すごい、機龍警察もう読んだんだ!
      はやっ

      ふふ、薔薇の名前の感...
      ひまさん、おはよございます。
      気付いたら二度寝してたっ
      日曜日、さいこー

      すごい、機龍警察もう読んだんだ!
      はやっ

      ふふ、薔薇の名前の感想、準備して
      いつかないつかな?って待ってます(^^)
      YouTube見て
      ライライが回ってる状態〜♪
      2022/06/26
  • 第四章 ロンドン/過去
    第五章 東京/現在 Ⅲ
    を収録した下巻。

    第四章ではテロリストとなったライザが組織を抜けるまでが描かれる。
    第二章 ベルファスト/過去 以上に残酷な悲劇。

    キリアンがライザに仕掛ける心理的揺さぶり。
    キリアンと沖津の頭脳戦。
    ユーリの龍機兵バーゲスト対〈猟師〉の機甲兵装。
    「弱点」を突かれ、キリアンの罠にはまり窮地に陥るライザ。
    様々な伏線と謎を回収、解き明かし、特捜部とキリアン達テロリストの激闘で否が応でも盛り上がる第五章。(ただ一つライザと〈踊子〉の戦いが呆気なかったのは残念だったが)

    今回は
    1 ライザと妹ミリーの永遠の別れ。
    2 ライザがキリアンに招待された演奏会での一幕。
    3 鈴石 緑の父 鈴石の著書「車窓」を読むライザ。
    4 キリアンの罠に嵌まったライザに声をかける鈴石 緑。
    5 以前は特捜部という事で夏川を邪険にしていたがキリアン逮捕で考えを改めた中央署副署長 大日方に称賛される夏川と由紀谷。
    6 ラストシーン
    が泣き所となった。

    上巻のレビューで、『A (ライザの)妹ミリー。
    そのミリーがライザにかけた言葉、《きっと姉さんは特別な人なんだわ》《姉さんはきっと赤が似合う》
    B キリアンの著書「鉄路」
    そしてC「雨」
    が後の展開に大きく関わってくる。』と書いた。
    Aは2と4で意外な人物の姿と声で出てくる。
    その人物とは特捜部技術班 主任の鈴石 緑。
    誰よりもライザを想い愛するミリーの姿と言葉が誰よりもライザを憎悪する鈴石 緑の姿と言葉でダブる。
    なんという皮肉。
    しかし、そうする事でライザと緑の関係はさらに複雑になっていく。
    おそらく作者は最初からミリーと緑をダブらせるつもりだったのだろう。(ミリーと緑の名前が似ているのも何かの意図があっての事ではないかと思った読者も少なくない筈)

    Bは3でライザの読む「車窓」の対比として「鉄路」が使われる。
    人を煽動する「鉄路」。
    人を和ませる「車窓」。
    「車窓」によってライザの心は救われるのだろうか?

    Cはライザが初めてテロを体験し殺人を犯した時に雨が降っており、それ以来「雨」はライザの悲しみ、涙を象徴するものとなる。(例「雨が痛い」「雨に滲んで本が読めない」等)
    こういう表現の仕方は本当に凄いとしか言い様がない。

    今回、ライザの過去が明かされたがその呪縛からは未だ解き放たれてはいない。
    鍵となるのは「車窓」と鈴石 緑であるのは間違いないが、それがいつなのかは分からない。
    もしかしたら、このまま過去に縛られたままかも知れない。
    だが出来る事なら(作品の順番が前後するが)「暗黒市場」のユーリの様に過去の呪縛から解き放たれる事を願わずにいられない。

  • ライザが自分の考えで生きて行けると良い。流されて殺しをやるなんて、不幸すぎる。
    鈴石緑と打ち解ける日が来るような過去ではないけれど、仕事で接する位なら大丈夫な関係になれれば良いなあ。あと、タイトルの自爆条項の意味が解るところが驚かされた。読み終わって表紙を見ると、あー、って思った。

  • ラストに向かってまっしぐら‼️ドキドキワクワクしました

  • 上巻に記載

  • テロ組織との死闘を潜り抜けても、事態の根本的な解決からは程遠い。
    ライザを戒め続けたのは詩だったが、僅かな救いを与えたのも詩だった。

  • 上の完結編でしたが、事件の流れに臨場感があってとても面白かったです。
    続編が出てるので早く読みたいと思いました。

  • シリーズ第一作「機龍警察」を昨年のちょうど今頃読んで、圧倒的なリーダビリティに引き込まれた記憶が強く残っています。第二作となる本作でも、ぐいぐい読ませるリーダビリティは健在。「とにかく面白いエンターテインメント小説を読みたい!」という方には、自信を持っておススメできます。

    が、前作同様、内容は極めて重いです。
    緊迫する国際情勢、それに立ち向かうべき警察組織の内部闘争、探り合う霞ヶ関のエリート層、主要キャラそれぞれが抱えた心の闇・・・読後の爽快感は欠片も無しヽ( ´ー`)ノ特に今作は、シリーズの重要な要素である「龍機兵」搭乗要員の一人、ライザ・ラードナー警部の過去が描かれており、彼女が「自爆条項」を含む龍機兵搭乗要員の契約書にサインするに至った理由が明かされます。

    正直、鴨はライザの過去を知っても彼女には全く感情移入できませんし、理解しようとも思えません。が、閉塞感に満ちた作品世界の中で彼女のようなキャラが主役級として立ち続ける意味は、判ったような気がします。第一作では各主要キャラの深い掘り下げまでには至っていませんでしたが、本作以降はこの辺が少しずつ明らかになっていくんですかね。

    なお、全般に重苦しい作品ではあるのですが、展開がスピーディーで派手なドンパチシーンも多く、重いながらもサクサク読み進められます。まだまだ大きな謎が残されており、次作以降の展開にも大いに期待します!

  • 人の気持ちを理解することはできないが、
    何か共通事項を通じて理解し合うことはできる。

  • シリーズ2作目。前回の中心人物は、戦争屋の姿警部だったが、今回は元テロリストで死神と呼ばれたライザ・ラードナー警部。その生い立ちから、テロリストになるまで、そして組織を抜けた理由と、再度組織との闘いまで描かれている。いや何ともすさまじい。それでも一気読みが可能な展開の早いシリーズだ。

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著者プロフィール

1963年、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部文芸学科卒。2010年『機龍警察』で小説家デビュー。12年『機龍警察 自爆条項』で第33回日本SF大賞、13年『機龍警察 暗黒市場』で第34回吉川英治文学新人賞、15年『コルトM1851残月』で第17回大藪春彦賞、『土漠の花』で第68回日本推理作家協会賞、19年『欺す衆生』で第10回山田風太郎賞を受賞。近著に『暗鬼夜行』『奈落で踊れ』『白日』『非弁護人』『機龍警察 白骨街道』などがある。

「2021年 『ビタートラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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