マルドゥック・ヴェロシティ1〔新装版〕 (ハヤカワ文庫JA)

著者 :
制作 : 寺田克也 
  • 早川書房
4.08
  • (23)
  • (27)
  • (14)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 241
レビュー : 15
  • Amazon.co.jp ・本 (341ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150310776

作品紹介・あらすじ

戦地において友軍への誤爆という罪を犯した男-ディムズデイル=ボイルド。肉体改造のため軍研究所に収容された彼は、約束の地への墜落のビジョンに苛まれていた。そんなボイルドを救済したのは、知能を持つ万能兵器にして、無垢の良心たるネズミ・ウフコックだった。だが、やがて戦争は終結、彼らを"廃棄"するための部隊が研究所に迫っていた…『マルドゥック・スクランブル』以前を描く、虚無と良心の訣別の物語。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 素晴らしい。

  • 文体はボイルドの客観的かつ冷酷な視点を表現しているのかと思ったが、他の方のレビューを読んでクランチ文体というものだと知る。なるほど。しかし作品にマッチしている。

    映像的に目まぐるしく展開していく疾走感あるアクションが楽しい楽しい。ボイルドのチート能力っぷりは『スクランブル』でよく知っているが、彼の鉄壁のメンタルがまだ築かれていないあたりが不安を醸す。限りなく強いはずがどこか危うく、一歩間違えばすぐに誰かが死んでいきそうな雰囲気。先が楽しみ。

  • 冲方的クランチ文体初体験。素地があったおかげか意外と馴染みやすい。字コンテ的な?感じか。テンポがとても良くなるが、想像力が追いつかない時もある。

  • マルドゥックスクランブルよりもこっちの方が好きかも?

    ハードボイルドな刑事ものっぽい感じが良い
    フライト刑事はマット・デイモンにやってほしい(笑)

  •  マルドゥック・スクランブルより以前の話。そのときのボイルドとイメージが違った。

  • マルドゥック・スクランブル以前の話。ボイルドが主人公の一大絵巻。
    展開の速さがいいテンポで進む。なかなかの序盤ですよ。

  • マルドゥック・スクランブルの前日譚。なぜボイルドはあのように変わってしまったのか、ウフコックとの間にかつてあった絆は何だったのかが語られる。色んな能力者が出てくる、少しSF的なジョジョのように読める一方、ストーリーはかなり残酷で暗い。そして前日譚であるために、救いがないことも分かっている。

  • ■マルドゥック・ヴェロシティ1 ★★★★☆
    星は衛星を束ねながら回転し進む。
    美しく、煌々と輝きながら。

    (以下抜粋。○:完全抜粋、●:簡略抜粋)
    ○お前は不確定要素に心を砕きすぎる。
     二分後のことに集中して、二分前のことを忘れろ。(P.229)

    ○「俺も、だんだんと人間の機微について理解が深まってきたと思わないか?」
     「ああ。ひやっとする。」(P.276)

  • マル・スクのあの戦いを終えたボイルドの一人語りから始まるマル・ヴェロ。

    ウフコックとの出会いから紡ぎだされる。切り刻まれる文章はボイルドの切り刻まれたあるいは切り刻んだ記憶なのか。人なのに、どこかロボット的な無機質な感じが雰囲気を出している。

    ボイルドたちの有用性の証明がメインテーマではあるものの、ゴッドファーザーのような血族のゴタゴタさが絡み、きな臭さと生臭さが入り混じった奇妙なにおいがする。

  • 異能者の繰り広げる戦いはアメコミの様で大変エキサイティングなのだけど、ボイルドのウフコックへの依存やウフコックの自身の有用性への渇望は、読んでいて痛ましい。後日譚たる『マルドゥック・スクランブル』を既読なので前者は尚更切なく、そして後者は明るい未来を約束してくれる。カウントダウンされる章は09メンバーをグラウンド・ゼロへと導くのか…。

全15件中 1 - 10件を表示

マルドゥック・ヴェロシティ1〔新装版〕 (ハヤカワ文庫JA)のその他の作品

冲方丁の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ジェイムズ・P・...
伊藤 計劃
有効な右矢印 無効な右矢印

マルドゥック・ヴェロシティ1〔新装版〕 (ハヤカワ文庫JA)を本棚に登録しているひと

ツイートする