マルドゥック・ヴェロシティ(新装版) (3) (ハヤカワ文庫JA)
- 早川書房 (2012年8月24日発売)
本棚登録 : 348人
感想 : 21件
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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784150310790
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みんなの感想まとめ
独特な体言止めの文体が特徴的で、まるでスピーディーな音楽を聴いているかのような感覚を味わえる作品です。暴力や退廃、虚無といった厳しいテーマを一気に吸収し、読者は茫然自失の状態に陥ります。最終巻では、前...
感想・レビュー・書評
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体言止めの独特な文体がくせになる。もはや文章を読んでいるというより、スピーディーな音楽を聴いている感覚に。あまりにも酷い暴力、退廃、虚無を一気に吸収し、ちょっと茫然自失になる読書体験ができる。
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もうちょっと、登場人物の特徴とかまとめて欲しかった。
登場人物が多すぎて、最後にどうしてこうなったかみたいな説明があったのですが、わからん!
でも、次も気になるからこのシリーズをまた読むと思います。 -
傑作。俺にとってなぜこんなにもおもしろいと思えるのかを、これまた素晴らしい霜月蒼の解説を読むことで納得できて、2重に満足。最高。
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2巻までの疾走感が加速度を増して“墜落”へと至るヴェロシティ最終巻。SFもハードボイルドもまだまだ初心者の自分への佳き入門編であるマルドゥックシリーズ、スクランブルの前日譚であるヴェロシティは、自分をこの物語に惹き込んだスクランブルへと至るものとして十分に楽しめた。とはいえ、都市の拡がりを感じさせる「登場人物」の多さに苦戦。最終巻では物語の収束がやや駆け足気味で把握に苦戦。読後に残る疲労感は、物語の余韻だけではない。しかしこの疲労感を引き摺りながらも今すぐスクランブルシリーズを再読したくなる。
面白かった。 -
■マルドゥック・ヴェロシティ3 ★★★★☆
ゆっくりと、力強く、黒く塗りつぶす。
まるで何も無かったように。
否、白でもう一度描けることを祈って。
(以下抜粋。○:完全抜粋、●:簡略抜粋)
○時間の長短による認識差異の問題だ。
動物的な認識において破壊は短時間で収束する現象だが、
植物的な認識でとらえても同じものだということがわかる。
二年間にわたって樹木が
コンクリートを破壊し続ける様子を撮影したものを、
一分間に縮めて見てみたまえ。明らかに爆弾と同じだ(P.100) -
良心を殺させないために眠らせた。しかし結局別離せざるを得ず、且つ敵対することに繋がる…。ウフコックにとっては自身の有用性を認め正しく利用してくれる人物であればボイルドではなくても良かったのかもしれない。でもボイルドにとっては……。シザースを始め多くの伏線は『~アノニマス』で再登場となるのか?そして『~スクランブル』の完全版もすぐに読みたくなる。
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今回の新装版、表紙が変わっただけじゃなく、
本文も少しだけ手直ししてるみたい。
前に読んだ時よりもスピード感が増してると思ったら
最後に解説か何かでチラっと書いてた。
ボイルドが何故、ウフコックやイースターと別れたのか、
何故、オクトーバー側についたのか、
スクランブルとちょっと繋がってない部分もあるけど、
彼の死は、必然であり、ウフコックらが知る必要のない
真実を自分が抱えて行く覚悟もあり…
ただひたすらに、胸が引き裂かれるかのような
痛さを感じる物語。出来たらこのままで
ハリウッドで映画化してくれへんかなぁ… -
人は誰しも自身の「有用性」を証明するために奔走する。
そんなことを意識させられる小説。 -
本編マルドゥック・スクランブルの前日譚である本物語は,人の本質から切り離せない他者との争いと,その結末である虚無を描く.群体としてのヒトという知的生命体の終末はディストピアである,と提示しておき,本編の後日譚で救いの物語が展開される予兆という布石に,果たしてなっているのか?少なくとも現時点では,マルドゥックシリーズは,いずれの物語も救いも希望も無い世紀末的世界観が展開され,テーマの行き着く先が判らない.救いがあることが物語の完結条件ではない,という主張なのかも知れない.
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体言止めが多くて、小説としてはとても読みにくい。マーベルの映画にすれば面白いかも。
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第二部最終巻。書かれた真相が、ハードボイルド小説のようだった。同じシリーズでも、各部によって全然違う構成を作れるこの作者はすごい。
あらかじめ救いのないことが分かっている結末に向けて、凄いスピードで進んでいく最終巻だった。面白かった。 -
トップギア/加速度最大。
マル・ヴェロ3は誰にも止められない転がる石たち。どこへ?奈落の底へ?天国への階段を?
怒涛の展開で広げた風呂敷をたたむのは、冲方氏の手癖か。
ボイルドの有用性は果たして彼の望むものだったのか。
後味はよくはないものの、悲哀を含んだギャング映画のような物語。どことなく、ゴッドファーザーを彷彿とさせられる。 -
新装版で再読。最終巻は疾走感が失速気味。カトルカールも最初の圧倒的な戦意から、本巻の09の反撃シーンでは生彩を欠く。再読ではあるが、殆んど忘れていて、なおかるスクランブルも完全版を再読しておきながら、また忘れているので、マノニクスに繋がるであろう各作品の細かい人物関係や伏線を読み説きながらであり、再読は再読なりに楽しめた。新装版ということで完全版の様な書き直しはないのかと思っていたが、文体は手を入れているらしいが、まあ正直、分からない。新装版の表紙の登場人物の挿絵が良いが、3作の鼠の相方は誰かと思いが、シザースの娘か?でも、2巻のカトルカールの顔が一番良い。それにしても話を忘れているので、本作はスクランブルの前日譚でありながらも後日譚であったことなど、すっかり忘れていた。拷問の司祭と固ゆでとの結末がシザースに用意されていたのかと改めて感心。シザースはスクランブルではなりを潜めているが、マノニクスでは登場することが約束されているが、どのような結末を迎えることになるのか、全く先は読めない。
著者プロフィール
冲方丁の作品
