星降る草原 (ハヤカワ文庫 JA ク 2-24 グイン・サーガ外伝 23)

著者 :
  • 早川書房
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本棚登録 : 128
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150310837

作品紹介・あらすじ

草原。見渡す限りどこまでもひろがる果てしないみどりのじゅうたん。その広大な自然とともに暮らす遊牧の民、グル族。族長の娘リー・オウはアルゴス王の個室となり王子を生んだ。複雑な想いを捨てきれない彼女の兄弟たちの間に起こった不和をきっかけに、草原に不穏な陰が広がってゆく。平穏な民の暮らしにふと差した凶兆を、幼いスカールの物語とともに、人々の愛憎・葛藤をからめて描き上げたミステリアス・ロマン。

感想・レビュー・書評

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  • そういえば外伝を読んでいなかったことに気づき、読み始めているのだ。これは草原の話。
    グル族にリー・オウという美しい娘がいて、アルゴス王に見初められ側室となる。で生まれたのがスカール。実はリー・オウはその前に一人生んでいる。父は不明で、子はたてがみがあった。ウマ娘ならぬウマ男。リー・オウには死産と伝え、子は羊飼いに養われていた。終盤で二人は出会い、二人で去っていくのであった。なんなのだ、これは。残されたスカールの立場は。スカールだって息子なのにw
    で、リー・オウは美しすぎて兄にも慕われ、邪推した兄一人は追い出された。のが復讐のためやってくる。のをスカールたちが追い払うのであった。これがスカールのグル族を率いた初陣。リー・ファとも出会う。
    シェアードワールド作品、というらしい。

  • まだ、読み終わっていませんが、私自身がグイン・サーガに対しての思い入れが強いことを再確認しました

    いきなりの冒頭のしつこいくらいの草原の描写…
    読む気が一気に失せました…
    言葉にすると、どこまで何を言い出すことか…自制できるか自信がありませんので、これ以上のコメントはやめます

    古本屋さんに行って、新古書で売られていたわけですよね

  • 草原の匂いと風を感じる作品

    スカールの母親リー・オウがスカールを産んだ頃の話や
    スカール幼少期、
    リー・ファとの出会い、

    アルゴス正妃と、その息子の話、

    リー・オウの初めに産んだ不思議な子ハシクル、
    リー・ファの母の話など盛りだくさん!

    途中、あれ?これ、いつの時代?とわからなけなりかける
    こともあったけど、草原の爽やかさと、雄大さ、
    グル族の勇敢さも存分に味わえる外伝。

  • 栗本薫以外によるグインサーガの1つ目です。スカールの幼少時代の話しです。
    グインサーガには大量に登場人物が出てきますが、その中でもスカールは最も好きな人物です。いったいどんな感じの話か、と思っていましたが、なかなか良かった。既に一度グインサーガワールドで読んでいますが、4話通して読むと少し印象が違って、あぁこんな話しだったか。と感慨深いです。
    グインサーガ専用本棚にまた1冊加わるというのも感慨深いです。
    しかし一つだけ。ハシクルっていったい何だったんでしょうか。これだけは理解できない。笑

  • 読了。

    グイン・サーガ外伝23 星降る草原 / 久美沙織

    南の鷹スカールの昔話。
    グイン・サーガに関してはここまで読んだらもう最後までやっつけという感じなのであれですけど、作家が本編とはまた違う方なのでちょっと読みにくい感じはします。

    で最後どうなったん?っていう内容ですがグイン・サーガなのでしかたないですね。

    引き続き読んでいきたいと思います。

  • 栗本薫さんが亡くなってから、
    絶対に他の人の書いたグインは読まない!と思っていました。

    でもあれから7年…
    栗本さんの遺志を継いでいる方達を見て、
    もう一度だけグインワールドに触れたくなって。

    第一話は微かな違和感があったのですが、
    ページが進むにつれてどんどん引き込まれました。

    大好きなキャラの一人、スカールの幼少時代。
    自由奔放な性格で、幼い頃からリーダーシップを発揮し、
    グル族の人望を集める少年の姿がとても魅力でした。

    ちびリー・ファも可愛い!
    スカールの愛馬ハン・イーの名前の由来が分かった時には涙…

  • 2016/2/28購入

  • 私の大好きなスカさんが、アルゴスの黒太子になる前の話。
    グル族の戴冠シーンで、思わず泣いてしまいました。
    スカさんとグル族との絆の深さが、心に染みました。
    それに、スカさんの愛馬ハン・イーの由来がわかって、また涙しました。
    スカさんの腕の中で息絶えた、ハン・イー。ちゃんと生まれ変わってくれたんだね。

    栗本先生とはテイストが違っても、気に入りました。
    何度も読んで泣いてます。

  • アルゴスの黒太子スカールの幼少期のおはなし。

  • 「グインサーガっぽく書きなさい」という大喜利もとい課題。
    文体は及第。後は教養で説得力が決まる。もう少し読んでみようか。

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著者プロフィール

1959年、岩手県盛岡市生まれ。上智大学在学中に作家デビュー。フィクション、ノンフィクションを問わずさまざまなジャンルの作品を手がけ、ゲームやコミックのノベライズなどもおこなう。おもな著作に「プリンセス・ストーリーズ」シリーズ(角川つばさ文庫)、『丘の家のミッキー』(集英社)など多数。公式サイト「久美蔵」http://kumikura.jp/

「2019年 『プリンセス・ストーリーズ 赤ずきんと狼王』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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