この空のまもり (ハヤカワ文庫JA)

  • 早川書房 (2012年10月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784150310844

作品紹介・あらすじ

救国の英雄は、ニートの架空防衛大臣! カリスマゲーム作家の近未来SF

みんなの感想まとめ

近未来の日本を舞台に、ニートの主人公がウェブ上で仲間を集めて仮想軍を結成し、社会問題に立ち向かう姿が描かれています。少子化や貧困、移民問題といった現実の困難を背景に、拡張現実技術が進化した世界での人々...

感想・レビュー・書評

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  • 主人公がニートで、ウェブ上で大量の同士を集めて仮想軍とか結成しちゃったりして世の中を変えようとがんばります。
    なんだ、アニメ「東のエデン」か。と思いますが大体そんな感じ。

    舞台は近未来日本で、少子化と貧困が極まって外国からの移民がたくさん暮らしている。
    拡張現実が進化して、お店や人や、なんにでもARタグが付いていて、国内の法整備が手をこまねいている間に中国韓国からの大量のスパムタグがAR世界を汚染している時代。
    たいていの人は「電脳コイル」のメガネを付けているけどスマホをかざしてARを読む人もまだいる時代。
    人口減少社会で若者が結婚するのが難しいので、幼馴染≒許嫁という図式が常識となっている、、、ってそれなんてラノベ。

    少子化・貧困・外交の失敗あたりのリアルな時事問題が極まっちゃった世界とか見せられると凹むというかきついですよ・・・?
    んで、移民と地元民が対立して暴動になるのでネット上の架空軍ががんばってリアルに立ち向かうと。
    文化や常識が違っても共存できる世界になるといいですね。

    子どもたちが活躍するのと、アラタっぽい人が出てくるのが良かったです。

  • ふうーやっぱ面白いなあー。
    色々と中二というか、ロマンだよねえ!
    拡張現実とか、現在でもロマンだし。良き発展を望みたいものです。
    「良いファンタジー」とか「妖精」のくだりはガンパレを思い起こさせた。
    マジオペとリンクしてるとは思わなかったのでびっくり。

  • 他者を貶めることで得られる優位性など砂上の楼閣と同じこと。その点はいいのだけど、みんな仲良くというだけではうまくいかないのが現実で、全体的に幼稚な感は否めない。仮想世界の潜在的脅威は確かに大きいし、一度走り出した流れは仮想であればこそ余計に歯止めは難しいだろう。だからこそ、あっけない収束が残念。工藤教諭の件も浮いてる感じ。
    妹とか幼なじみって、それほどポイント高いものだろうか... と本筋とは違うところが気になってしまったりして。50 点で合格なのだからいいのかな。

  • 主人公のおじさんとAIの秘書のやり取りが気持ち悪かったです
    気に入られようと色々するAIをたしなめるおじさんの構図がなんか嫌でした
    無条件にモテモテな描写がなにか気持ち悪いんですよね
    ただの風俗を勘違いして高尚なものに取り繕っているというか
    カッコいい小説読みたいのに男子小学生が書いたような手のひらに収まるハーレム出てきのでちょっと違うなってなりました

  • 令和現在も通用するSF。登場人物が少しずつ明らかになっていく構成も見事。

  • 初めましての作家さん。
    強化現実技術により、世界中のあらゆる場所と人に
    電子タグ(電子版落書き)をはりつけられる時代。
    弱腰な政府に嫌気がさし、ネット住民達は、架空政府を立ち上げた。
    防衛大臣は、ニートの天才ハッカーで人気者。
    ある日、架空政府が決行した作戦が世界中に衝撃を与えた。
    その結果、今まで高みの見物を決め込んでいた住民達が
    「正義心」を隠れ蓑に架空政府への参加を求めて集まりだす。
    便乗という仮の正義を振りかざして集まりだす。
    身勝手な正義心をまとった者たちの群れは
    高揚感という無駄なエネルギーをダダ洩れさせて
    集団ヒステリー状態になり暴動へと移行する。
    あぁ~なんてわかりやすい群集心理
    暴動は勢いを増していき、物語も加速して、
    飛び立ってぇ~・・・着地!
    いやぁ~最後の収束のさせ方は感動物でしょう。
    面白かったぁ~!

  • 少しだけ未来のお話。現実世界に対して「タグ付」された「強化現実」の世界に「悪性タグ」がはびこる日本で、「悪性タグ」の一斉削除に乗り出した「架空軍」。「架空軍」のリーダーの一人である翼Pは、冷静にものごとを見て判断することのできる優秀なニートだった。
    日本の近未来が痛いことになってしまっておりますのであります! 「ありそう」な未来であることがまたしんどいわー。いろいろと。痛いけど、なかなか面白かった。ただ、主人公「だけ」がちょっと活躍しすぎかなあ……もうちょっと政府とか、ほかの人の活躍も見てみたい。サイズ的に厳しいかもしれないけど。

  • 田中くんの話。エンタメを表題とするには地味。題材的に仕方ないのかも。

  • 現実にレイヤーを重ねた強化現実が存在する近未来
    強化現実への法対応の後手後手に回った日本政府に対して生まれた架空政府の軍を率いるニートのお話し

    まぁ、新しいテクノロジーへの法対応が後手に回るのはいつものこと
    検索エンジンが出始めた時、検索結果に本文が表示されるのは著作権がどうのこうのとか
    2ちゃんねるを介した惨状の歴史を見れば、これが全くの非現実的な空想でもない

    PokemonGo!のポケストップやイングレスのポータル情報は一体誰のものなのか?
    口コミサイトによるお店の評判は果たして風評なのか
    今現在起こっている問題から想像力を働かせれば自然と納得できる

    ただ、架空政府、架空軍についてはどうかね?
    例えるなら、2ちゃんでそんなスレが盛り上がって勝手にタグを消す活動をするようなものでしょ
    う~ん、どうかなぁ?計画性やまとまりや、倫理的な面から、ここまで組織だった活動はイメージがつかない
    そもそも、組織がある程度の大きさになったら、警察や政府関係者にも目をつけられるだろうし
    そんなに自由には動けないと思うけどね

    それはそうと、愛国心と言うなの獣という表現はなかなか好き
    おとなしくしてる分には問題ないけど、暴れると厄介
    そもそも愛国心は誰かを攻撃したり排除したりするためのツールでなないんだよね

    自分の好きな人を守りたい、好きな人が住んでる環境を守りたい、好きな人のいる国を守りたい
    こんな単純な動機でよいのではなかろうか

  • 時代背景や個人の思想、ガジェットなどは面白いものがあるのに、物語全体としてまとまりがなく、何が言いたいのかよく分からないのが惜しい。強化現実が一般的となった国際社会、高齢社会が進み子供の将来の結婚相手を確保するための幼なじみ、人員補充のための外国人招致など、細かな設定は興味深いものがある。群像劇が嵌まらないのか、方向性が弱いのか、どこが盛り上がりで何が言いたいのかいまいち把握しにくい。残念。

  • ファンタジーとして好きです。

  • 世界観は分かりやすく、展開も明快で読みやすかったです。
    相変わらず主人公が頑張る理由が理解できないのは、この作者のやり方なんだろうか。

  • タイトル見た時に大きな誤解をしてて、もっと戦闘機とかが飛び交う話だと思ってた。この空とは、空だけじゃなく、その人から見える世界の話で、日常意識できるレベルでの自らの(そして大切な人たちの)居場所を居場所たらしめる機能・機関の全てという感じかな。ある意味、「この国の守り」ってな意味だったわけだけれども、そう言わないのは、政府が何もできないから勝手にいろいろ始めちゃった人たちのドラマだからでしょうかね。いろいろとモニョモニョする登場人物もある感じなんだけどさ。

  • 現代社会でもネットに接続すれば目にはいってくる広告、それの延長線上にあるのがこの作中かなと思った。ネットに対して法整備は後手になり、法が機能しないなら、自分たちでと行動したネット民。そんな感じ。面白い話ではあるが主人公に魅力を感じないので面白さは半減と受け取った。

  • 芝村裕吏。
    ある種の人間には忘れられない名前である。
    まぁ、はっきり言っちゃえば、ガンパレード・マーチをやって、世界の謎掲示板にまで出張っちゃってた人たちだ。
    恥ずかしながら私もそのハシクレではあったので、彼の小説だというだけで買ってみるしかない。

    ところどころいかにもな芝村節。
    「たかが日本を守ったところで彼女からの無限のおせっかいのお返しにはならないが、多少なりとも世話を返したい」
    「おまたせしました。そしてもう、待たせません。二度と」
    「良いファンタジーが良い現実と手を携えて、悪いファンタジーと悪い現実と戦いだした」

    田中翼くんはどうしても速水くんにしか見えない。
    ヒロインを守るため、それだけの理由で、世界を守る。
    (あー、舞はヒーローで、ヒロインは速水だっけ?)
    ぼんやりしているんだけど、打つ手は正しく、間違えない。
    見事な厨二設定。
    まぁそれが芝村裕吏。

    話としてはまぁそれなりか。
    タグ表示はセカイカメラがすでにやっていることだからなー。
    あと、バーセイバーさんの正体とかはもう少し伏線がほしかった。
    オタクの描き方が古いような気もするけど、わかりやすくするためには仕方ないのかも。

  • AR落書きに満ちた日本をニートが守るライトノベル感覚の群像劇。
    SF周りの設定にリアリティがある。

  • ホントにこうなりそうな近未来がそこにあって非常に面白かった。こういう交錯モノは結構好きだ。最後に全員が出会うのだろうとわかってはいるのだが、そこに至る過程にドキドキする。この手のパターンは結構読んできたはずなのに最後の種明かし的部分で首相の正体にビックリしてしまった。そこまで考えてなかったとも言う(笑)綺麗ごとかもしれないけれど、世界はこうあって欲しいと思う。

  • 08/01/2013 読了。

    約半年以上のスローペースで読んでいたので、
    (思い出した時に、ちらっと読む程度でしたので。)
    とにかく読み切れてよかった。
    ちゃんと設定を理解しているかと言われれば、
    たぶん、否ですが…。

  • どうもニートニートうるさくて読み進める気がしなくなった・・

  • 青春偶像劇って感じ。

    ニートとか少子化問題とかからめて、主人公のダラダラ感が好き。
    リーダーは損する立場にあるらしいです。 率先して損をとらないと、組織は瓦解するらしです・・・

    そんな上司ならついて行ってもいいかなって思う。


    『八紘一宇』 。歴史的にどうだか知らんが、いい言葉だね。

    "みんな仲良く"だろう

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著者プロフィール

ゲームデザイナー、作家、漫画原作者。
第5回日本ゲーム大賞優秀賞、第32回星雲賞メディア部門を受賞した『ガンパレード・マーチ』をはじめ、『絢爛舞踏祭』や『ガンパレード・オーケストラ』三部作などを手がける。
その特異な世界観と研ぎすまされたシステムから、「芝村ゲー」と呼ばれ、高い評価と熱狂的なファンを多数獲得している。
小説の代表作に『マージナル・オペレーション』シリーズ(星海社FICTIONS、全5巻)があり、同作は『月刊アフタヌーン』でコミカライズが連載中。また、『マージナル・オペレーション』前史にあたる新シリーズ『遙か凍土のカナン』(星海社FICTIONS)もヒット中。近年は多くの漫画原作も手がけている。
現在、世界観設定などを担当したブラウザゲーム『刀剣乱舞』が大ヒット中。Twitterアカウント @siva_yuri

「2023年 『マージナル・オペレーション [F3]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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