猫は忘れない (ハヤカワ文庫JA)

著者 :
  • 早川書房
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本棚登録 : 313
レビュー : 32
  • Amazon.co.jp ・本 (387ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150310875

作品紹介・あらすじ

知り合いのスナックママ、ミーナから、旅行中の飼い猫の世話を頼まれた"俺"は、餌やりに訪れたマンションで変わり果てた姿となった彼女を発見する。行きがかりから猫のナナを引き取り、犯人捜しを始めた"俺"は、彼女の過去を遡るうちに意外な人物と遭遇、事件は予想外の方向へと進展する…猫との暮らしにとまどいながらも、"俺"はミーナの仇を取るためにススキノの街を走り抜ける。"ススキノ探偵"シリーズ第12作。

感想・レビュー・書評

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  • 知り合いのスナックママ、ミーナから、旅行中の飼い猫の世話を頼まれた“俺”は、餌やりに訪れたマンションで変わり果てた姿となった彼女を発見する。行きがかりから猫のナナを引き取り、犯人捜しを始めた“俺”は、彼女の過去を遡るうちに意外な人物と遭遇、事件は予想外の方向へと進展する…猫との暮らしにとまどいながらも、“俺”はミーナの仇を取るためにススキノの街を走り抜ける。

  • 再読。ようやくススキノシリーズ読み終えたー。とぎれとぎれだったけど、やっぱ最初の頃の面白さはなくなった。俺も年を取ってバトルシーン?も少なくなったし。しかしまぁ恋人を心配する気持ちはわかるけど、やっぱ華がうざったい。そう思う時点でやっぱ私は恋愛に向いてないんだろう。俺が猫についつい話しかけちゃうというのは面白かった。もっと詐欺に関することが絡むのかと思ったけど、それは全然だったな。しかし女が男になりきることなんてできるのかね。

  • 複数回再読。
    著者は、もう書くことが無くなってしまったのだろうか。
    ワイズラックも少なく、伏線もあまりなく、行政の闇や個人の闇に深く入り込むわけでもなく。
    従来の著者作品のダイナミックな構造よりは、ハードボイルドミステリという形式を選んだ保坂和志のような印象、生活や友人知人の描写が詳細であるだけに。
    恋人と安定した生活をしている「俺」、ギラギラ感が減退してあまりかっこよくない。なんのために動き回っているのかもよくわからない。
    猫の描写は非凡。細かい仕草まですごくよく見ている。そして、猫を通して人間を観察する筆者の眼力は、素晴らしい。

  • 顔馴染みのミーナから猫の世話を頼まれた「俺」。
    約束通り餌をやりに行けば、ソウルにいるはずの飼い主が殺されていた。
    事件を担当した刑事の茂木から、猫を飼うのに必要なものを教えてもらう「俺」。
    かくして、猫の世話をしながらミーナを殺したやつを「俺」は捜し始める。
    「俺」もすっかり年を取り中年どころか初老のおじさんになっていた。
    そんな「俺」が慣れないながらも猫の世話をし、しかも癒されている図はなかなか微笑ましいものだった。
    若い頃とは違って無理のきかない年齢なのに、相変わらずやってることは無茶が多い。
    真相に迫っていく粘りも変わってはいないけれど。
    何気なく話をし、どうでもいいことで笑いあう。
    ちょっとした知り合い程度では相手のことなんてわからない。
    「俺」が見ていたミーナと、見えていなかったミーナはまるで別人だった。
    でも、これほど極端ではないけれどけっこうありそうな気はする。
    無意識にでも、相手を選んで見せる顔を変えているって、多かれ少なかれきっと誰でもしてること。
    それにしても猫は怖い。
    飼い主の仇を取ろうとしたんだろうけれど、猫の執念は凄まじい。
    そういえば、犬が祟るってあんまり聞かないような・・・。
    結局猫はこれまでどおり「俺」のところに居つくようだし、次回の登場を楽しみにしよう。

  • 2度目。
    新刊が出ないが東さんはどうしてるんだろう?

  • ススキノ探偵シリーズの最新作(いまのところ)

    前作は若き日の俺さんを描いて初々しくもなんだかなという感じだったけど、今回はそれなりに年取った俺さんが登場。

    相棒の高田も活躍。

    犯人の目星は結構早い段階で見当がつくんだけど、最後のごたごたはこのシリーズの特徴か?

    ところで久しぶりに春子さんの近況を知りたいんだけど次回作くらいで触れてもらえないものだろうか?

    まぁ及第点の★3つで。

  • 謎解きには重点を置いてない。会話中心だからサラサラ読めるんだな。流石に俺も年を取った。
    手袋ははくのだ。
    この世の中に絶対はないさ。絶対安全、なんてタワ言を信じて、原発なんか作るから、未だにあのザマだ(2011.9)

  • 図書館で。ススキノ探偵シリーズも随分長く出てるなあ。
    昔から登場するキャラクター達が相変わらずだったり成長したりしてその辺りのやり取りは面白いです。けれどもハナさんじゃないけど探偵さん、余計な首突っ込まない方が良いじゃないの、と個人的には毎回思います。が、まあこういう性分の人なので仕方ないでしょうね。
    とは言え現場の指紋を拭き取ったり、事件に関わる資料を勝手に持ち出すのはどうなのか。警察よりも自分の方が頭が良いと思っているからなのか。
    結果として友人だった人の知らなくてもよかった面を見せられてやりきれなくて酒を飲むなら最初からそれが仕事の警察に任せればいいんじゃないの、とは思います。まあそれじゃお話にならないですけどね。
    ヤマコシさんはびっくりですがオオバさんまでグループだったのはちょっとこじつけっぽくないかなあなんて思いました。そして最後に種谷さんが説明してくれるパターンが増えたような気がしなくもありません。
    でも猫は可愛いですね。

  • スナックのママ、ミーナから旅行中の飼い猫の世話を頼まれた<俺>は、ミーナが出発した日に訪れたマンションでミーナの他殺体を発見してしまう。
    行きがかり上、ミーナの飼い猫だったナナを引き取ることになった<俺>は、犯人捜しを始めるが......。
    ススキノ探偵シリーズ第12弾。

    2014年11月24日読了。
    このシリーズは普段、じっくりと読むのが好きなのですが、猫が登場することもあってか一気読みしてしまいました。
    今回は犯人らしき人物が割とすぐに分かってしまうのですが、そこで油断していたら、思い切りどんでん返しに遭いました。ちょっと反則に近いかも(苦笑)。
    もうひとつ。頻繁に焼き鳥が登場するですが、それが難。食べたくなって困りました(爆笑)!

  • そろそろだな。
    作者、東氏も意図しているんだろうな。

    連載当初、二十代の探偵が、今じゃ、50代半ば。
    よくぞ、ここまで進めたものだと感心する。
    本作の中で、次回あたりから、新シリーズに繋げるのかと思わせる布石が憎い。

    ススキノの街を移動焼鳥屋から見るという。
    情報屋としてやってゆくのかな。
    例の松井を主人公にして。

    ただ、相変わらず海外の探偵ものと同じように、着ているスーツ、装いに着いてのディテールは欠かせないな。

    フィリップマーロウとはいかないけども。

    派手さはないが、滲み出る中年の哀愁というものを感じさせる一冊でした。

    次あたりで、完結かな。

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著者プロフィール

一九五六年札幌生まれ。本郷幼稚園中退、本郷小学校卒、東白石中学校卒、札幌東高等学校卒、小樽商科大学中退、北海道大学文学部哲学科中退。
現場作業員、ポスター貼り、調査員、ガードマン、トラック助手、編集者、広告営業、コピーライター、受刑者など諸職を転々。
一九九二年『探偵はバーにいる』(早川書房)で小説家としてデビュー。同作は、一九九三年『怪の会』激賞新人賞受賞。
二〇〇一年『残光』(角川春樹事務所)で日本推理作家協会賞受賞。

「2010年 『北の作家 書下ろしアンソロジーvol.2 utage・宴』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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