Running Pictures: 伊藤計劃映画時評集1 (ハヤカワ文庫 JA イ 7-4)

著者 :
  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (307ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150310912

作品紹介・あらすじ

「マトリックス」「シックス・センス」「ファイト・クラブ」「トゥルーマン・ショー」「007/ワールド・イズ・ノット・イナフ」-デビュー以前に著者が運営していたウェブサイト「スプークテール」で書き続けられていた映画時評67本+αを、2分冊で完全集成。数々の名作とほんの少しの「トンでもない」作品が、伊藤計劃のあらたな視点と映画に対する大いなる愛情をもって語り直される。第1巻は44本を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 言ってることが難しすぎて、私のような阿呆には半分も理解できないよ!な本(笑)
    でも、映画への熱い思いはひしひしと伝わる。

    1も2もリアルタイムで劇場で観たものがけっこうあって、懐かしいと共に、自分が映画をまったくといいほど理解してないのがわかり、少し落ち込む。

    伊藤さんも『人狼』を高く評価していたことが分かり、思わず「いい映画だよね!」と声をかけたい気分になった。

    でもなー、もっと映画見て、語っているのを読みたかったな。

  • 恥ずかしながら伊藤計劃氏の作品を読むのはこれが初めて。映画批評だが面白かった。自身では批評ではないと書いているがそこら辺の批評やレビューよりずっと信頼できる。2巻も楽しみ。

    • 5552さん
      こんばんは。
      談話室でお世話になってる5552です。
      chikako0420さん、この本読まれたんですね!

      はじめて読んだときには...
      こんばんは。
      談話室でお世話になってる5552です。
      chikako0420さん、この本読まれたんですね!

      はじめて読んだときには熱くて濃いレビューばかりの伊藤ワールドにどっぷり浸かり、読了後も放心状態でした(笑)

      彼がもういないこの世にいない人で、もう映画も見れない、小説も書けないのが不思議でとても悔しく、悲しかったのを覚えています。
      一冊でファンになってしまいました~。

      好き嫌いが激しい人だな、とも思いましたが、それもまた伊藤レビューの魅力かと思います。

      でもウェブでの評論も小説群も読んでないのですが...。

      今ごろ二巻目を読んでいるでしょうか。
      レビューでも書きましたが、もっと彼の評論読みたかったです。っていうか自分は読めなくてもいいから映画見せてあげたかったな~。
      あんたは彼のなんなんだっという自分つっこみが入ったのでレビューには書かなかったんです(--;)でもま、いいか、と。

      それではお邪魔しましたー。
      2017/12/01
  • なんていうか、個人的には読む必要なかったかなという感じ。レビューが見たいなら映画サイトのレビューを見るし、詳しく掘り下げたいならもっとエキサイティングな考察をされてる人のブログやらノートやら見た方が良い。どっちつかずな印象しかなかった。サブカル好き特有のバイアスやレイシズムもちょいちょい見られるし。映画好きの御託を聞かされてる感じ。

    まぁ相性が悪かったんだろうな。

  •  伊藤計劃がブログ内で綴った映画評をまとめたもの。
     かなりの映画通であった著者は毎年40回は劇場に足を運ぶ。私はあまり映画は見ない(1年に50本以下だ)し劇場にはほとんど行かない。なのに映画評を読むのは好きという変わった人種だ。
     著者は冒頭で、「映画批評っていうのはレビューでは無い。もっと体系的だし/「面白い」「つまらない」といった感想程度のゴシップでは無い。/批評は、その映画から思いもよらなかったヴィジョンをひねり出すことができる、面白い読み物だ/だから、こいつは映画批評じゃない。/僕が紹介する映画を魅力的に見せるためにとった戦略だ」と書いている。新たなヴィジョンという点では町山智浩の批評などが浮かぶ。著者は批評ではないと言っているが、本書は立派に批評で楽しく新たな見識を増やせる良い批評だった。
     読んでいてもっと知りたいと思ったのは、著者の映画に対する見方だ。ドラマはあまり重視しないで、システムに淫しているのは何と無く分かる。定型のキャラ萌えではなく、世界の作り方や行動の末のドラマを求めているのは「人狼」のレビューに書いてある。所々に出てくる、映画はこうだ、映画らしさはこうだ、という言葉がハッキリと分からないのがもどかしく感じた。これが分かれば著者の言っていることがもう少し分かるのだろう。「人狼」や「ブレードランナー」のディティールは、テクスチャーを楽しむ感動と言っているし、私の知らない映画の楽しみ方がまだあるようだ。

  • 伊藤計劃の小説は読んだことないんだけど、映画評論を読むのは好きだし、観たいと思う映画でも見つけられたらよいなーと思って買ってみた。
    結論。観たい映画はいくつか見つけた。
    このレビュー集は、メジャーどころの映画を伊藤計劃氏がどう観たかの記録であり、つまり彼の価値観世界観を垣間見れる。(ファンにはたまらないんじゃなかろうか)
    私は特にファンというわけではないけど、面白く読んだ。
    自らをオタクと称しつつも(それゆえに?)、萌オタを嫌悪する計劃氏。(ある意味最もオタクらしい態度)
    しかしまあ、そんな杓子定規で決めつけんでもwと言ってあげたくなる。
    スチームパンクや組織にときめくのも、それは一種の萌と呼べるんじゃないですかーと。
    ご存命だったらこの方の思考がどのようになっていったのか、すごく知りたいなぁ。我々オタクは、惜しい方を早くに失くしてしまったのですな…

  • 彼の言葉は力を持っている。読む者の心を駆り立てる力がある。自分は彼の批評文を読んでいるだけなのに、なぜか、あらすじの説明部分では映画の予告編(とびきり完成度の高いやつ)を観ているようだし、解説部分では映画のメイキングを観ているような気分になるのだ。イメージを文章化する技術にかけて、私は彼以上の技巧に出会ったことがない。
    この本を読んでから、今までの彼の著作を読んでみると、ああこういうのが好きだったんだ、気づかなかったけどコレってアレだよな、とか発見が多いからファンには嬉しい一冊。2が出るのが待ち遠しいです。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「2が出るのが待ち遠しいです。 」
      私もです!
      しかし、伊藤計劃30代で逝っちゃダメじゃん。もっと読みたかったゼ。。。
      「2が出るのが待ち遠しいです。 」
      私もです!
      しかし、伊藤計劃30代で逝っちゃダメじゃん。もっと読みたかったゼ。。。
      2013/02/20
    • こんさん
      コメントありがとうございます!本当に、私の一番
      好きな作家なので、急逝が残念でなりません…
      コメントありがとうございます!本当に、私の一番
      好きな作家なので、急逝が残念でなりません…
      2013/02/24
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「急逝が残念でなりません…」
      きっと書きたいコトが一杯あったでしょうね、、、ところで円城塔が引き継いだ「屍者の帝国」は読まれましたか?
      「急逝が残念でなりません…」
      きっと書きたいコトが一杯あったでしょうね、、、ところで円城塔が引き継いだ「屍者の帝国」は読まれましたか?
      2013/03/12
  • 第87回アワヒニビブリオバトル「【3日目】おうち時間DEビブリオバトル」2時間目 芸術で紹介された本です。
    オンライン開催。
    2022.05.05

  • 2020/11/6購入

  • すごく今更読みました。小説がすきだから、読まなくてもいいかなとおもって長いこと触れずにいたけれど、やっぱり。そして読んでよかった。二冊目も読まないと。

    とりあえず『イグジステンズ』の書き出しの数行で、ぐっ……となって一旦本を置いた。

  • 伊藤計劃氏の映画批評。エッセイに近いラフな調子でぐいぐいと進んでいく。口調は軽快ですが、映画への思い入れや知識、監督や役者の個性やカラーまでを熟知して書かれる批評は絶品。一般的には駄作と評されるような作品についてもだめな部分は明確にしつつ、それでも愛すべき箇所を伊藤氏しか書けないだろう視点で書いているところには、映画という文化、媒体そのものへの愛を感じました。

    そのかわり、世間では名作と呼ばれているようないくつかの作品は容赦なく喝破されていましたが…笑

    ほんとうに早逝が惜しまれる人、というのは伊藤さんのような人なのだと思う。生きていたとしたら今の世界、映画をどう観てどう論じたのだろうか、そんなことばかりが頭をよぎりました。

  • 映画
    SF

  • 著者独特の視点から映画を語った、映画への愛情あふれるエッセイ。

  •  伊藤計劃三冊目。
     デビュー前に「スプークテール」という著者自身が運営していたウェブ・サイトにアップされた映画に関するレビュー全51作をまとめたもの(「今月のまとめ」としてまとめて紹介された作品も勘定にいれた)。
     僕自身はそれほどに映画に詳しくはなく、かといって全然見ないわけでもない、まぁそこそこ映画好きな人間、ってところだろうか。
     本書に掲載されている51作品のうち、22作品は劇場、あるいはDVD等で鑑賞済。
     決して多い数字ではないだろうけれど、「映画に全然興味ないもんね」と胸を張って言える(?)には多い数字だろう。
     僕としては、映画のレビューを読みたい、というよりも、あれだけの面白い作品を作り上げることが出来た人間が、どんな映画を観て、どんな感想を抱いたのか、に興味があった。
     なるほど、と思ったのは、物語の流れだけでなく、一つ一つのカット割り、場面構成、オブジェ、建物、シーン全体に漂う雰囲気、そういったものにかなり強い視点を当てて映画を観ているなぁ、ということ。
     そういった本流(物語)以外の、本流を支えている重要な要素にきちんと目配りが出来る、ということが彼の小説世界を支えている要因の一つなのかも知れないなぁ、と思った。
     そういえば彼は武蔵野美術大学の出身。
     だから美術的な要素に神経が向かうのかも知れない。
     ちなみに武蔵野美術大学の少し東には僕が卒業した中学校が、少し西には僕が卒業した小学校と高校があり、昔はよくこの美大の文化祭に遊びにいっていた(こう書くと、ネットで検索すればすぐに「あ、この学校か」と判ってしまうだろうなぁ)。
     映画レビューにあまり視点を置かずに読み進めてはみたものの、何作かはぜひ見てみたい作品があった。
     1998年~2000年にかけて上映された映画が紹介されているので、今ではDVDやブルー・レイで観ることになるのだろうが、伊藤計劃氏が語っている「ここでやっているのは映画批評じゃなく、読んでくれた人を映画館へ誘導すること」という彼の目標は、少なくとも僕に関しては達成されている。
     映画ファンがこの本をどう読むのか、また伊藤計劃ファンがこの本をどう読むのか、僕には想像出来ないが、そこそこ映画ファンであり、遅まきながら最近やっと伊藤計劃ファンになった僕は、予想以上に面白く読み進めることが出来た。

  • 宮部みゆきが、高評価のこの作家さん。実は若くしてすでに鬼籍。どんな人だったのかを知りたく読みました。この本は映画評論に属すると思われるんだが、実に面白く読みました。

  • こんなに沢山の引用を登録した本は、他にありません。とても鋭く刺激的な文章です。
    ざっと、十四、五年前の(前世紀の!)文章ですが、今でも響いてくる。
    伊藤さんの小説作品のアイデアの元というか核になる発想や好みが随所に顔を出しているのも面白い。蒸気機関に対する熱い思いから『屍者の帝国』までは、まさに「あと一歩」。

    ちなみに、取り上げられている44本は、名前を聞いたことがあるメジャな作品ばかりですが、実際みたことがあるのは、「踊る大捜査線」くらい。しかも、それもテレビで何となくみただけ。映画館に行ってみた作品は皆無。
    ひどい青春時代をおくったもんです。

  • 【印象】
    50本の映画を紹介する文章。
    1998-2000年の有名な映画が主です。
    それぞれの作品に適するような切り口から、軽快で趣味的に語られます。

    【類別】
    映画評論、随筆の要素。
    扱われている作品についてはSF、戦争、軍事、捜査、サスペンス、アクション、ファンタジーが多いです。順不同。

    【構成等】
    1作品当たりおよそ6頁ですが、1頁程度のものから10頁超のものまであります。

    【手法】
    筆者自身が断りを入れているように、印象批評的で規範批評的な要素を含みつつ作家論や配役、制作手法等の様々な観点から述べられます。
    それら多くの観点を用い、ひとつの纏まった"作品の観方"や"物の考え方"を筆者なりに示す場合もあります。
    文章としての面白さを意識しているようにも感じました。

    【備考】
    本書で論評されている作品について。
    私的な読みやすさを優先し、
    『作品名』監督名(日本での劇場公開年)
    この並びで列挙します。

    『ゲーム』デヴィッド・フィンチャー(1998)
    『G.I.ジェーン』リドリー・スコット(1998)
    『ピースメーカー』ミミ・レダー(1998)
    『フェイス/オフ』ジョン・ウー(1998)
    『007 トゥモロー・ネバー・ダイ』ロジャー・スポティスウッド(1998)
    『エイリアン4』ジャン=ピエール・ジュネ(1998)
    『スターシップ・トゥルーパーズ』ポール・バーホーベン(1998)
    『スフィア』バリー・レヴィンソン(1998)
    『ガタカ』アンドリュー・ニコル(1998)
    『ジャッカル』マイケル・ケイトン=ジョーンズ(1998)
    『追跡者』スチュアート・ベアード(1998)
    『タイタニック』ジェームズ・キャメロン(1997)
    『ディープ・インパクト』ミミ・レダー(1998)
    『GODZILLA』ローランド・エメリッヒ(1998)
    『L.A.コンフィデンシャル』カーティス・ハンソン(1998)
    『リーサルウェポン4』リチャード・ドナー(1998)
    『SF サムライ・フィクション』中野裕之(1998)
    『スプリガン』川崎博嗣(1998)
    『プライベート・ライアン』スティーヴン・スピルバーグ(1998)
    『アベンジャーズ』ジェレマイア・S・チェチック(1998)
    『踊る大捜査線 THE MOVIE』本広克行(1998)
    『トゥルーマン・ショー』ピーター・ウィアー(1998)
    『ダークシティ』アレックス・プロヤス(1998)
    『Xファイル ザ・ムービー』ロブ・ボウマン(1998)
    『アルマゲドン』マイケル・ベイ(1999)
    『ガメラ3 邪神<イリス>覚醒』金子修介(1999)
    『シン・レッド・ライン』テレンス・マリック(1999)
    『スタートレック/叛乱』ジョナサン・フレイクス(1999)
    『RONIN』ジョン・フランケンハイマー(1999)
    『エネミー・オブ・アメリカ』トニー・スコット(1999)
    『ブレイド』スティーヴン・ノリントン(1999)
    『スターウォーズ エピソード1 ファントムメナス』ジョージ・ルーカス(1999)
    『アイズ ワイド シャット』スタンリー・キューブリック(1999)
    『オースティン・パワーズ:デラックス』ジェイ・ローチ(1999)
    『マトリックス』ラリー・ウォシャウスキー及びアンディ・ウォシャウスキー(1999)
    『金融腐蝕列島 呪縛』原田眞人(1999)
    『梟の城』篠田正浩(1999)
    『シックス・センス』M・ナイト・シャマラン(1999)
    『ワイルド・ワイルド・ウェスト』バリー・ソネンフェルド(1999)
    『ファイト・クラブ』デヴィッド・フィンチャー(1999)
    『エンド・オブ・デイズ』ピーター・ハイアムズ(1999)
    『御法度』大島渚(1999)
    『ゴジラ2000 ミレニアム』大河原孝夫(2000)
    『シュリ』カン・ジェギュ(2000)
    『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』マイケル・アプテッド(2000)
    『イグジステンズ』デヴィッド・クローネンバーグ(2000)
    『スリーピー・ホロウ』ティム・バートン(2000)
    『人狼 JIN-ROH』沖浦啓之(2000)
    『アイアン・ジャイアント』ブラッド・バード(2000)
    『グラディエーター』リドリー・スコット(2000)

    本書は上巻であり、下巻のレビューは下記URLです。
    http://booklog.jp/users/70x20/archives/1/415031103X

  • ユーモラスな語り口とは裏腹に,記述内容は清廉としているので,読める.“アルマゲドンで感動した,という人にはこう言うことにしています.「それは,君が世界に対して怠惰な証拠だよ」と”.その言い回しに,どのような影響を受けたのか垣間見えますね,とほくそ笑む人は同類相哀れむことになるでしょう.

  • 伊藤劃好き、でもって映画好き、にはたまらない一冊。
    もうこの作家の文章は読めないんだ、とあらためて感じる。
    紹介43作中27作品映画館で鑑賞済み。
    ヒット率6割か・・・
    読んでて観たくなった作品も幾つか、「ガタカ」は必見かな。

  • マニアックなものだけ延々と語る、というのがなくてよい。

  • 基本的に褒めるっていう方針が素敵ですね。
    だいたいにおいて、Web で公開されるレビューってけなしてなんぼみたいなのが多いですからね。
    けなすぐらいなら、話題にしない方がいいんじゃないかと思いますけど。
    レビューのおかげで観たい映画が増えましたね。
    平成ガメラとか、いまさらのシックスセンスとか。(^^;

  • 伊藤計劃さんが作家デビュー前に営んでいたサイトに掲載されていた映画時評集。その1。

    内容の一部は『伊藤計劃記録』にも掲載されていたもの。2013年3月発売
    の『Cinematrix』を持って完全集成。

    私自身は映画は観るのは好きだけど結構気まぐれで観るタイプの人間なので(感想もあまり残さない)、映画が本当に好きな人って本当に色々観てるんだな~というのがまず始めに感じた事。

    そして、“映画”というものが『伊藤計劃』という作家を形作る重要な要素だったんだなとも感じました。

    何にしろ面白い!思わず映画が観たくなります。

  • 映画評にいきつくまでの、キャスト紹介・ストーリー・関係者話もろもろのウンチクやら派生話がごちゃごちゃしていて、それがとても鬱陶しくておもしろい(笑)
    自分にとってそれは、伊藤計劃氏との出会いでもあり、また急逝した友人ヲタクとの再会にも感じたからだった。

    エンターテイメントでなければ映画ではない!と主張し、お金を払って見た者しか評せないような奔放なことばで映画を語っていた友人が亡くなって、約2年。
    彼が亡くなってぽっかり空いていたこころの空洞を、静かに満たしてくれる。そんな大切な一冊にもなった。

  • ダークファンタジー セブン ジョンドゥ ゲーム フェイス/オフ ジョントラボルタ ニコラスケイジ エイリアン4 リプリー シガニーウィーバー 生物兵器 感情移入 スターシップトゥルーパーズ ナチスの軍服 ファシスト 右翼 ネオナチ 性癖 バグス昆虫型エイリアン シックスセンス ナイトシャラマン 役所広司 ファイトクラブ 石鹸 彼らはキャラ萌えであり、単に怠惰なだけです。私はそうした人間を軽蔑します。 彼らはリアルという言葉を、心地よい、確認された、記号のフレームからの逸脱に貼り付けているだけ そのために懸命に努力しなければならないとしても、完璧な一分間にその価値がある

  • 伊藤計劃さんの映画評本。

    『エヴァより〜』とか『エロゲーのシナリオより〜』の様に
    作品を褒めるのに他の作品を引き合いに出す言い回しが気になる

    『君の言いたい事は良くわかる!
     でもそういう言い方は良く無いよ!』と…

    共感できる部分も含めてなんか我を見ているようで
    読んでて気恥ずかしい一冊;


    しかし、『ガメラ3』や『ファイトクラブ』
    『プライベートライアン』等の絶賛評を読んでると、
    伊藤計劃さんが『キック・アス』を、『電人ザボーガー』を
    『ウルトラマンサーガ』を、『バトルシップ』を
    『サマーウォーズ』を『おおかみこどもの雨と雪』を観ていたら
    何と書いたのだろう?
    きっと彼も気に入ったんじゃないだろうかと思うのだ。


    伊藤さんの時は映画評を書いていた時に時間が止まっていて、
    伊藤さんの時間はもう動き出す事は無い。

    そう思うと、毎日毎日、新しい映画を浴びる様に観られる事って
    何て幸せな事なんだろう、それだけで人生には生きる価値があると思えるのだ。

    いつか僕の時間が止まって、新しく生まれでる映画を
    観る事もできなくなる時がくるのだろうけど
    その時はあの世で同じ作品を愛した者同士、
    伊藤さんと映画の事を語りながら杯を酌み交わしたいと思えた一冊だ。

  • 伊藤計劃 の作品が大好きなので、映画評というのも読んでみたくなったので。

    評論文もとてもおもしろかった。
    収録されている映画は見たことのないものがほとんどだったけど、実際に映画を見たくなった。
    作者の目的が完全に果たされている…。
    映画好きだというのも、ばしばし伝わってきた。
    どんなジャンルの文章でも読ませる人だったんだな、と改めて感じた。

  • 映画がより面白くなった

  • やっぱりこの人の感性がとても好きだなぁ、と思った一冊。

  • ウェブサイトに連載されていた映画評の1冊目。
    実は買おうかどうしようか迷って、発売日にはスルーしたんだけど、結果的に買って正解。この人は本当に映画が好きだったんだな~というのが伝わってくる文章だった。
    特に取り上げられている映画を見ていなくても充分に面白いよ(実際、私は殆ど見ていないし、これが面白かったからといって見る可能性は限りなく低い)。

  • ホームページに連載していた映画時評を二分冊にまとめたものの一冊目。名作以上に「とんでもない作品」に対する筆者の愛情が感じられて面白い。

  • 読んだ事があるテキストだけど、文庫で出てて、思わず買った。これ読んで
    ワイルドワイルドウエスト借りて観たけど、やはりイマイチだった…。スターシップトゥルーパーズに関しては途中で観るの辞めた…。

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著者プロフィール

1974年東京都生れ。武蔵野美術大学卒。2007年、『虐殺器官』でデビュー。『ハーモニー』発表直後の09年、34歳の若さで死去。没後、同作で日本SF大賞、フィリップ・K・ディック記念賞特別賞を受賞。

「2014年 『屍者の帝国』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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