宇宙軍士官学校―前哨― 3 (ハヤカワ文庫JA)

著者 :
  • 早川書房
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150311087

作品紹介・あらすじ

激烈な訓練航海を終え、教官となった恵一たちのもとに、練習生が送りこまれてきたが!?

感想・レビュー・書評

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  • どんどん読み進められる…。
    艦隊訓練で、旗艦が撃沈されたときの皆の心情を思うと、ぐっとくるものがある。
    あと、訓練を行っているのは本体ではなくアバターか…、まあ、それなら心理的抵抗感は少ないな。

  • 練習航海からもう訓練艦隊に!
    はーどんどん規模が大きくなるな
    でもステップを踏みながら読ませてくれるからすんなり役割を理解しやすくて助かります
    いろんなことをかんがえててすごいなあ、という気持ち
    硬直化した組織を作り上げ、すべての権限を独り占めにする指揮官はおろかで、有機的に結び付き、相互保管のできる組織を作ること。
    共有データベースを作りあげて情報を共有化し、コミュニケーションをとる。各自に何をすべきかその役割を明確に指示する指揮官に。
    参考にしたい。客観的に考えたい。

    もう生徒が入ってきて、白兵訓練。
    しかし辛いとこだな指揮官

  • リアルなのかバーチャルなのか分からない状態の訓練が続く。そして明かされるアイロスの過去と敵の正体。
    今回は艦隊戦訓練もあり銀英伝を彷彿とさせる。
    後半では生徒達も登場する。
    このあとしばらくは、恵一達が教官として指導していく場面が多くなると思うが、アイロス達が相手なので色々と教官としても考える事が多くなりそうで興味深い。また訓練が終わったらどうなるのかなど興味は尽きない。

  • 教導者からしたら、やっと本番の兵士訓練に入りました。彼らの目的は、恵一達を兵士に育て上げることではないですから。あくまで、教官の育成。
    恵一達が兵士を育成して、戦場へ送り込めるようになってこそ、教導者たちの目的達成の第一歩です。

    今は訓練なので、戦場で死亡してもクローンということで、現実の死は襲ってきません。
    その技術や感覚に疑問を抱きながらも、訓練をこなすことで、日々を消化している毎日です。

    これが、現実に死ぬということが襲い掛かってくる、本番の戦争(変な表現)になったとき、恵一達教官はどうするんでしょうかね。
    死ぬための存在を訓練している、とか考えてしまったらどうするんだろ。

    クローンということで何度も死ぬことを経験できる。それによって、死に狎れることができる。
    そなん思惑が教導者に働いているとしたら、おぞましいことないですね。
    今のところ、親切な彼らですがね。

  • エンダーのゲーム的な少年少女の士官生活第3巻。いよいよケイイチ達が教官となる年下の少年たちが現れる。カレルレン……じゃない、カラム達の歴史が明らかになる。異星人とはいえ、同じ地球人型生命なので文明の違いはあまり感じなかった。

  • 2013/10/21

  • 待望の三作目

     主人公たちが教官として、若い世代を受け入れるまで。もちろん、挫折もあるし、新しいキャラクターも登場する。

     クラーク風オーバーロード、バクスター風アイロスなど全体の設定が楽しいから、ジュブナイル風のこのシリーズはとても楽しい。いいね!

     細かいことを言うとアバターを複数作ったらいいのにとか思うけど、戦闘シーンもよく書けているし、なんせこちらだけが無傷ということがないのでリアリティがある。次も楽しみ。

  • 恵一たち士官候補生の訓練も大詰めとなり
    1週間の休暇を得たのちに戦闘訓練を行なうべく
    宇宙のパブリックスペースへと船を進める

    リアルとバーチャルの混在する中
    訓練そのものの意義や理由について思案する恵一に
    アロイスのシャロムは告げる
    「あなたは最高の生徒だ」と

    いよいよ恵一たちのもとに、15歳の少年少女が練習生として送られてくる
    これから直面するかも知れない
    果てのない戦争を
    生き抜くために……


    **


    3巻読み始めの頃は
    バーチャルだなんだといよいよもって真実がわからなくなり、
    恵一たち以上に困惑しながら読んだけれど
    なんとか納得のいく説明にたどりつけてホッとした…
    しかしまだまだ真実への層は何枚かありそう

    艦隊運用のシーンはやはりカッコイイ…!
    一糸乱れぬ動き
    宇宙モノはドッグファイトより
    やはり艦隊での撃ち合いがとてもテンション上がるなぁ!

    冒頭の練習生たちのプロローグを読んだとき、
    なんだか恵一たちと似たような性格だなぁ…と
    多少ガッカリ感があったのだけど
    きちんと違いがあるようで良かった(当然か)

    いやいや、ひょっとして最早みんなクローンというか
    優秀な遺伝子だけが残された世界なのかも!?みたいな
    読み始めの混乱の中思ったりもしたり

    しかし何度も言うが恵一だけが好きになれない←

  • 何となく、次が早くでないかなと思っている自分がいるくらい、結構、このシリーズに期待している。先がどうなるのか知りたいという気持ちが強い。実際、この本も待ちわびた上に発売日に購入して、あっという間に読み終わった。今回は、ちょっと、「アバターか?}という気にもなったり、「その間、本体はどうなっているんだ?」という疑問が沸いたが、それ以外は、毎回、設定もちゃんとしていて、読んでいて疲れない一冊。続きが楽しみ。

  • 敵のことやリフトアップのこと、アイロスが故郷を失った課程も明らかになってくるけど、なんか大変だなぁ。恵一がシチュエーションが末期戦っぽいことを言っていたけど、同感。アイロスの常識というか感覚も地球人とはだいぶ違うみたいだし、どっかにしわ寄せが来ないといいんだが…

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著者プロフィール

たかみ・かずゆき。1958年静岡県生まれ。元・埼玉県警勤務。00年電撃文庫から『時空のクロスロード~ピクニックは終末に』でデビュー。異世界ファンタジー、スペースオペラ、第2次大戦をベースとした架空戦記、学園コメディなど、幅広い作風で、既刊50冊以上を数える。

「2010年 『飛べ! ぼくらの海賊船 (2)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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