日本SF短篇50 日本SF作家クラブ創立50周年記念アンソロジー 1973-1982 (II) (ハヤカワ文庫JA)
- 早川書房 (2013年4月10日発売)
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感想 : 24件
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Amazon.co.jp ・本 (542ページ) / ISBN・EAN: 9784150311100
作品紹介・あらすじ
小松左京、夢枕獏、神林長平ら70年代の作品を中心に収録。オールスター傑作選第2弾!
みんなの感想まとめ
多彩な作品が収められたこのアンソロジーは、日本SFの魅力を再発見する絶好の機会です。特に小松左京の「ゴルディアスの結び目」は、何度読んでも衝撃を与える名作として際立っています。また、山野浩一や夢枕獏、...
感想・レビュー・書評
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VolumeⅠがあまりに面白くてⅡも続けて読む。
まったく経験のない山野浩一の不条理な世界も良かったし、題名しか知らなかった「折紙宇宙船の伝説」もなかなかの作品でした。でも、なんといっても圧巻は小松左京の「ゴルディアスの結び目」。昔、この連作集を読んだ時もすごいと思いましたが、今読んでも衝撃度は変わらず。連作集読み返してみようっと。
でも、77年あたりから作品的にスルーしているものが多くなってきていました。内容的にソフトな感じのものが多くなってきているせいでしょうか?梶尾真治、新井素子など、やっぱり少し苦手。73年~76年までの作品が40歳前後の著者によるものなのに、それ以降が20歳代の若い作者の作品となっているせいかもしれません。
いずれにしても、あらたな発見のあるこのシリーズは今後も楽しみです。
小松左京凄すぎ! -
日本SF短編50(日本SF作家クラブ創立50周年記念アンソロジー)
著作者:山本浩一
タイムライン
https://booklog.jp/timeline/users/collabo39698 -
日本SF作家クラブ創立50周年を記念するアンソロジー。
第二巻には、小松左京SFの頂点のひとつ「ゴルディアスの結び目」、
夢枕獏の初期代表作であるロマンチック・ファンタジイ「ねこひきのオルオラネ」、
神林長平『戦闘妖精・雪風』第一話のSFマガジン掲載版「妖精が舞う」など
一九七三年から一九八二年に発表された全十篇を収録。
「浸透と拡散」の時代に生まれた日本SFの飛躍をご堪能あれ。
1973年 メシメリ街道 山野浩一
1974年 名残の雪 眉村卓
1975年 折紙宇宙船の伝説 矢野徹
1976年 ゴルディアスの結び目 小松左京
1977年 大正三年十一月十六日 横田順彌
1978年 ねこひきのオルオラネ 夢枕獏
1979年 妖精が舞う 神林長平
1980年 百光年ハネムーン 梶尾真治
1981年 ネプチューン 新井素子
1982年 アルザスの天使猫 大原まり子 (アマゾン紹介文)
ⅠよりⅡのほうが好き。宇宙ものが苦手だからだろうか…。
『名残の雪』の間接的ディストピア感に眉を顰め、『大正~』にこれSFか?と首を傾げ、『ねこひきの~』の作者様に驚き(夢枕獏さん!)、『妖精が舞う』の「雪風」にこれが、とつぶやく。分厚くも満足な一冊でした。
好みの問題ですが、『百光年ハネムーン』はどうもなぁと。大団円過ぎませんかね。 -
第1巻がとても興味深く読めたので、こちらもわくわくしながら読み進めましたー。収録作品はこちら。
「メシメリ街道」山野浩一
「名残の雪」眉村卓
「折紙宇宙船の伝説」矢野徹
「ゴルディアスの結び目」小松左京
「大正三年十一月十六日」横田順彌
「ねこひきのオルオラネ」夢枕獏
「妖精が舞う」神林長平
「百光年ハネムーン」梶尾真治
「ネプチューン」新井素子
「アルザスの天使猫」大原まり子
第1巻にも引けを取らない豪華ラインナップ!鴨的には小松左京「ゴルディアスの結び目」が収録されているだけでもぅ☆5つの価値が十分ありますが、レビュー済なので今回は省略。物語の含有するパワー、描き出されるヴィジョンのインパクトという点では、間違いなくこの巻で抜きん出てトップの作品です。
10作品を連続して読んでみて、「ゴルディアス以前」と「ゴルディアス以降」のテイストの違いが如実に感じ取れるのが興味深いですね。「ゴルディアス以降」70年代後半からは、SFというジャンルそのものが一般社会に浸透し、敷居が低くわかりやすくなる一方でかつての熱気が薄まりこじんまりとしていく、そんな流れが肌身で感じられます。
「ゴルディアス以降」の年代の作品も、もちろんSFとして(あるいはファンタジーとして)きちんと成立してますし、十分面白いんです。が、「ゴルディアス以前」のSFが持っていた、読後に頭がクラクラするような猛々しいまでのパワーは感じられないんですよね。これが時代の違い、というものなんでしょうかね。
「ゴルディアス以降」で鴨的に一番インパクトがあったのは、新井素子「ネプチューン」。鴨世代で新井素子と言えば、「ロマンチックSF」とかいう今考えるとワケの分からないジャンル作家でした(^_^;が、この作品は骨太なSFで、この人こういう作品も書けるんだ!と、ちょっと驚き。骨太なSFではあるんですが、語弊を恐れずに言えば、ものすごく「オンナ臭い」SFです。正直なところ、同じメスであるところの鴨にとっても、この作品はかーなりキツいです。でも、キツいが故に、たぶんこの先も忘れられない作品でもあります。
「ゴルディアス以前」では、山野浩一「メシメリ街道」の美しき不条理さ、矢野徹「折紙宇宙船の伝説」に感じられる土の匂いが印象的でした。「折紙宇宙船の伝説」は、野田秀樹の舞台にしっくりくるのではないでしょうか。舞台化希望! -
小松左京「ゴルディアスの結び目」何十年ぶりで読み返す。当時は気づかなかったが、「ダークマター」のことがさり気なく書かれてたりして、こんな昔からやっぱりすごいなーと改めて敬服。
本アンソロジー2巻目にして、神林長平や大原まりこが登場している。自分のSF史でもNewホープのイメージだったのだが、もはやこの50年の前半の出来事なんだな。光陰矢のごとし。 -
この巻の年代は日本のSFが盛んになりはじめた頃のようです。同時に個人的には「どうも合わない」感じがして一部の作家を除いて国産SFから離れていった時期でもありました。なので知ってる作品がほとんどなく許容範囲が広がってる今は楽しめました。と同時にやっぱり「合わない」感じも少し残ってます。
■簡単なメモ
[▽]1973 『メシメリ街道』山野浩一(恋人の家に行こうとした男は渡ることのできないメシメリ街道に遮られている)
[△]1974 『名残の雪』眉村卓(タイムスリップと新撰組とパラレルワールド)
[△]1975 『折紙宇宙船の伝説』矢野徹(村じゅうの男の慰み物になっている美しい狂女お仙とその息子の正体は?)
1976 『ゴルディアスの結び目』小松左京(オカルト現象のエネルギーはどこからくるのか? 新たな宇宙観? 新たなエネルギー源?)
[△]1977 『大正三年十一月十六日』横田順彌(押川春浪の走馬燈『スローターハウス5』ふう。)
[○]1978 『ねこひきのオルオラネ』夢枕獏(クリスマスイブにオルオラネじいさんがねこをひく。本を持ってます。)
[△]1979 『妖精が舞う』神林長平(敵機かどうか不明の機体を撃墜した零は裁判中地上勤務となった。敵は海賊シリーズは全部持ってますが、雪風シリーズは未読でした。)
[△]1980 『百光年ハネムーン』梶尾真治(ヤポニウムにより寿命延長とエネルギー問題を解決した酷薄な経営者五堂は一族の若者により百光年先の惑星への旅に誘われた。シニカルな話になるのかなと思ってたら・・・。エマノンシリーズは全部読んでますが他の作品は数冊程度。)
[△]1981 『ネプチューン』新井素子(汚染された海、海中のタイムトンネル、やってきた女性ネプチューンはどうやら元々人間ではなかったようだ。)
[△]1982 『アルザスの天使猫』大原まり子(心優しき天使猫スノウ・マンと追跡者。) -
2020/8/23購入
2022/11/15読了 -
日本SF短篇50 II (日本SF作家クラブ創立50周年記念アンソロジー)
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眉村卓「名残の雪」は、読んでいて漫画のJINを思い出した。幕末とパラレルワールドってそのままじゃん。
小松左京の「ゴルディアスの結び目」はthe SFって感じでなんとなく気に入った。
夢枕獏「猫弾きのオルオネラ」は星新一風で良かった。
神林長平「妖精が舞う」は雪風そのものだよね。 -
意外、というべきか。年1作の縛りがあるので、もっと作品の質にばらつきがあるかと思っていたが、全体的に色合いは違えどハイレベルでおもしろかった。お気に入りは『折紙宇宙船の伝説』と『ネプチューン』。
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2013年4月15日、初版、並、カバスレ、帯無し。
2014年7月1日、松阪BF。 -
ゴルディアスの結び目以外初読。好きな感じの揃い。
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50年記念の第2期間の10年。
メシメリ街道とか折り紙宇宙船の伝説は懐かしかった。
百光年ハネムーン、ネプチューンがほろっとさせるSFでした。 -
読みやすい、よく解らない、無理の3つに分かれました…
眉村卓さんがやっぱり一番好きかな。
読んでいて辛かったのは新井素子さん。
「おしまいの日」くらいしか知らないのですが、
「ネプチューン」も同じく女性が女性を表現する
気分の悪さというか…女っぽさがどうも馴染めない。
神林長平さんは安定の一作。
この中からまた他のも読んでみようという気になるものが少ない気が…。 -
日本SF作家クラブ創立50周年記念アンソロジー第2弾。本書では、1973年から1982年までに発表された全10篇を収録。
そもそもこの年代の作品を読んだことは殆どないですし、たった10篇だけで、この10年間を総括するなど土台無理な話ですが、なんだか第1弾(1963~1972年)に比べると、作品の完成度が高い気がします。無知を承知で表現するとすれば、SFというジャンルの描き方が確立したような感じ。そして、SFが目的から手段に移り変わった10年とも感じました。
そんな感想を抱かせるのは、やはり小松左京著「ゴルディアスの結び目」に由るところが大きいです。
この作品は再読にあたるのですが、あらためてその凄さに圧倒。精神世界のグロテスクさは筆力の極みですし、鬼気迫る展開は物語に吸い込まれそうになるほど。そして、オカルトとSFという、ある意味で水と油のような関係性にひとつの回答を示すその姿勢には、敬服の外ありません。この人の想像力は寛大だなぁ。
矢野徹著「折紙宇宙船の伝説」は後に長篇化されているだけあって、これだけでは良くわかりませんでした(むしろSFなのかどうかも怪しいほど…)が、この筆つきは好みのど真ん中でした。
山野浩一著「メシメリ街道」、横田順彌著「大正三年十一月十六日」、夢枕獏著「ねこひきのオルオラネ」、梶尾真治著「百光年ハネムーン」
この辺りも完成度が極めて高いですね。特に「ねこひきのオルオラネ」と「百光年ハネムーン」は、これからも後世に伝えていきたい作品です。
そして、新井素子著「ネプチューン」
面白かったです。…が、同時に物凄く気持ちが悪かったです。カンブリア紀の生命爆発に人間原理を突きつけた傑作(と個人的には思ってます)なのですが、いかんせん、そのネチネチと女らしい描写が、もう苦手…由布子のモノローグには何度吐き気を催したか…人間の暴慢さを訴える彼女自身が最も自己中心的な振る舞いをするという、この皮肉には、あきれをこえて笑えてくるほど。その気持ち悪さで記憶に刻まれる希有な作品でした。
▼以下、収録作品
1973年:メシメリ街道 山野浩一
1974年:名残の雪 眉村卓
1975年:折紙宇宙船の伝説 矢野徹
1976年:ゴルディアスの結び目 小松左京
1977年:大正三年十一月十六日 横田順彌
1978年:ねこひきのオルオラネ 夢枕獏
1979年:妖精が舞う 神林長平
1980年:百光年ハネムーン 梶尾真治
1981年:ネプチューン 新井素子
1982年:アルザスの天使猫 大原まり子 -
楽しみな SF アンソロジー
Japan SF のパワーを魅せてもらえると期待の一冊。
最初は既読の「メシメリ街道(山野浩一)」 。再読したけどおもしろくない。この作家さんは苦手だな。
時間SFかつ奇抜な並行未来の「名残の雪(眉村卓)」 は秀作。この発想はすばらしい。新しい色だ。
イマイチの「折紙宇宙船の伝説(矢野徹)」はなぜ乗り切れないのかわからないまま読了。
これも既読であるが、再読してもあまり楽しくはない「ゴルディアスの結び目(小松左京)」 。名作の誉れ高き作品なんだがなぁ。
続く「大正三年十一月十六日(横田順弥)」 は走馬灯物語だが、つまらない。
猫が好きではない私には荷が重い「ねこひきのオルオラネ(夢枕獏)」 は、やはり楽しくなかった。SF に猫がつきものであることはわかっているんだが、嫌いだから仕方ない。
雪風シリーズのプロローグ「妖精が舞う(神林長平)」 は期待の作品なんだが、如何せん会話文ばかりの文章に疲れて流し読み。
再読の「百光年ハネムーン(梶尾真治)」は、やはりいい作品だ。ただ、「データー」という表現がいつも気になるなぁ。
少し長めの「ネプチューン(新井素子)」はカンブリア紀の種の爆発がテーマだが、だらだらして好みではなかった。
そのペースだったからか「アルザスの天使猫(大原まり子)」も乗り切れず流し読み。残念。今回は、あまりよくなかったなぁ。 -
名残の雪、ゴルディアスの結び目
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眉村卓、小松左京、神林長平、梶尾真治…と、ラインナップの豪華さは前巻以上。
小松左京「ゴルディアスの結び目」は再読だったと思うが、イメージの濃密さは圧巻。
神林長平「妖精が舞う」は「雪風」の原型。ずいぶん遠いところに行ってしまった感のあるシリーズだが、ここで原点を読めたのはちょっと嬉しい。
新井素子「ネプチューン」は甘い話だと思っていたのが、「Ending」の章で、甘いけど力強くもある話に昇格。
日本SF作家クラブの作品
