日本SF短篇50 IV 1993-2002―日本SF作家クラブ創立50周年記念アンソロジー (ハヤカワ文庫 JA)

  • 早川書房
3.47
  • (4)
  • (12)
  • (15)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 181
感想 : 17
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (492ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150311261

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • SF。短編集。アンソロジー。
    良い作品が多い。
    「くるぐる使い」「海を見る人」は既読。「操作手」も読んだかも。
    個人的には「海を見る人」を楽しめただけでも十分に価値のある一冊でした。

    大槻ケンヂ「くるぐる使い」
    再読。何で読んだんだ…?不明。超能力もの。個人的にSFというよりもホラーだと思う。どちらにせよ素晴らしい作品。
    藤田雅矢「計算の季節」
    植物SF。園芸関連の本を何冊か読んだことのある作家さん。小説は初。優しい雰囲気。
    小林泰三「海を見る人」
    再読。時間SF。ボーイ・ミーツ・ガール。初読時は好きではなかったが、良さが分かった。2度目で世界観を理解できたからか。傑作ですね。
    藤崎慎吾「星に願いを ピノキオ二〇七六」
    SFサスペンス。人工知性。ウエットウェア。設定がなかなか面白い。もう少し読みたかったな。
    北野勇作「かめさん」
    夫婦の平和な日常と亀。なんでコレで立派なSFになるのか…。やっぱり不思議な作家だな〜。
    他5作品。

  • 「くるぐる使い」大槻ケンヂ
    「朽ちてゆくまで」宮部みゆき
    「操作手(マニピュレーター)」篠田節子
    「計算の季節」藤田雅矢
    「永遠の森」菅浩江
    「海を見る人」小林泰三
    「螺旋文書」牧野修
    「嘔吐した宇宙飛行士」田中啓文
    「星に願いを ピノキオ二〇七六」藤崎慎吾
    「かめさん」北野勇作

    何と、鴨が読んだことがあるのは宮部みゆき氏のみ(推理小説でしたし)。90年代以降のSFは翻訳ものさえもほとんど読んだことがないので、こうしてアンソロジーとしてまとめて読む機会があるといろんな意味で勉強になりますね。
    手法としてのSFは、日本においては80年代でほぼ定着し、90年代以降は自然体で多様化していったのだなと肌で感じるラインナップです。多様化とはいってもある程度のカテゴライズは可能で、「現実世界と地続きのリアルな物語世界にSF的なアイディアを外挿する」パターンと「SF的発想から構築した思念的世界にリアルな生々しさを外挿する」パターンに大別できるのではないかと鴨は思います。前者の代表は大槻ケンヂ・宮部みゆき・篠田節子・藤田雅矢の各氏、後者は小林泰三・牧野修・北野勇作の各氏。どちらもそれぞれに面白かったです。

    前者で印象的だったのは、篠田節子氏「操作手」。切なく、残酷で、そしてエロい。おそらく女でなければ真に理解することは敵わない、タナトスと表裏一体の凄みあるエロティシズムを感じます。SFとしてはそれほど深みのある作品ではないけれど、いろんな意味で重たい作品。
    後者では、うーんどれも良いなぁ。描き出されるビジョンの吹っ切れぶりという観点では、北野勇作氏「かめさん」。小松左京「すぺるむ・さぴえんすの冒険」を彷彿とさせる、壮大なスケールの作品です。でもタイトルは「かめさん」(笑) 物語世界の端正さ・美しさという観点では、小林泰三氏「海を見る人」。ある村の夏祭りにおける「ボーイ・ミーツ・ガール」の物語と思いきや、直球勝負の正真正銘ハードSF!アインシュタイン以降の現代物理学の基礎を理解していれば、問題なく読めます。こういうアプローチがあったかー。目からウロコですよ。

    今回は、どうしても「合わない」作品はひとつだけでした。最近のSFも食わず嫌いしちゃダメですね!最後の第5巻もスゴく楽しみです。

  • 台風の日に読むにはちょうど良かった。内容、出だしの大槻ケンヂに恐れ入った。バントラインを聞こう。あとは計算の季節と、もちろん博物館惑星がぐっとくる。それにしてもゲロSFは何度読んでもゲロ……

  • 第四巻。1993年から2002年のSF短編を年一作、セレクト。さすがに読んでない作品が増えた。既読作品は大槻ケンヂ、宮部みゆきくらいか。1993年に角川ホラー文庫が創刊され、日本SFがさらに細分化されたように思う。自分も、この時代から角川ホラー文庫を読み始め、SF小説から離れて行った。

日本SF作家クラブの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
伊藤 計劃
アンディ・ウィア...
ピエール ルメー...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×